数日前、某地域新聞に小野田市在住の金光氏が防長山野へのいざない(第1集改訂版)を発刊されたとの記事があり、また県内の山岳愛好家のWEBページでも紹介されていた本を仕事帰りに購入して帰った。
防長山野へのいざないは自身の山歩きの経歴の中でも少なからず影響を受けた本でもある。30年ちょっと前になるだろうか、当時、山が命といったたぐいで山歩きに熱中していた時期、アルプスや有名な山のガイドブックは豊富にあった。
だが県内の山となると貧弱なもので主要な山以外は口コミの情報が頼りだった時、金光さんが某新聞に防長山野へのいざないを連載された。掲載の都度、切り抜きスクラップブックにのり付けし、県内の里山歩きの参考にさせて頂いた。
著者紹介欄を見ると奇しくも私と同年生まれになる。自身27歳前後の頃、連載を参考にしていたので30年前頃から県内の山に注目し、くまなく歩かれていることになり、今回の本はそれだけ重みのあるものに思える。また同時に継続することの大切さも教えられる。
あれから30年の月日が流れたが、金光さんとは自身のWEBページ開設や山歩き再開後にもちょっとしたつながりが出来た。偶然も重なり都合3回お会いする機会に恵まれた。1度目は雀谷山登山コース開設記念イベントの時だった。頂上で昼休憩していると同じようなピッケルを持った登山者がおられ、父からもらった古びたピッケルを自慢げに見せた記憶がある。その時は面識がある訳でなく、後から他のwebページの掲示板から金光さんとわかり、大変失礼なことをしたと恐縮しきりだった。
2度目は荒滝山~日ノ岳周回縦走ルート開設記念の時だった。この時も頂上で莇ヶ岳右ヶ谷コースでお世話になったH氏と偶然に再会し、日ノ岳までの縦走コースをご一緒させて頂いたものだった。
3度目は昨年末、大海山麓の千坊川砂防公園でネット仲間との忘年会の準備を1人でしているとなにらや登山口を探されている登山者が・・・・。このあたりは数年前の土砂流出で砂防工事もされ景観も変わっている。「登山口を探されていますか?」と声をかけるとなんと金光さんだった。さしでがましいようだが東登山口まで案内させて頂いた。
このところ、県内の里山歩きはお気に入りの山のリピートばかり、いささか停滞気味でもある。せっかくいいガイドブックが発売されたことだし、これを参考に未登の山やコースを歩いてみよう。今気が付いたが第3集が無い、何とか入手する方法はないかなぁ?
一部は紛失したが、持っている県内の山のガイドブックは以下の通り、金光さんも触れられているが、古いガイドブックや記録をみると消失した味のあるコースがずいぶんあることがわかる。復活とまではいかないものの現存するコースが残って欲しいと願うばかりだ。
関係ないが当時良く歌っていた歌のひとつを紹介しましょう。
曲名は「雪山に消えたあいつ」です。
1.山が命と 笑ったあいつ 山を一番 愛したあいつ
雪の穂高よ 答えておくれ 俺に一言 教えておくれ
なんで吹雪に あいつは消えた
2.重いザイルを 担いだあいつ 銀のピッケル 振ってたあいつ
山をこの俺 恨みはせぬが あんないい奴 どこにもいない
なんで吹雪に あいつは消えた
3.夢に破れて 帰らぬあいつ 雪に埋れて 眠ったあいつ
山の木霊よ 返しておくれ 俺にも一度 やさしい笑顔
なんで吹雪に あいつは消えた