かずの里山ハイク

山や花、日常の出来事などの気まぐれブログ

森の案内人と歩く日暮ヶ岳 スノーハイク編

2014年12月14日 | 山歩き

8名の参加者をお迎えして、案内人5名で対応する。今回参加者の中には6歳女児を含む家族も含まれて
おり、湿雪の混じった登山道は経験豊富な方でも、油断するとスリップ事故につながりかねない状況だったので、
安全配慮を最優先して運営することにした。

出発 10:00 帰着 13:20 小休止や山頂での昼休憩50分を含み行動時間は3時間20分 全員無事帰着
帰着後、希望者は青少年の家施設内にある石風呂を体験し、自由解散となる。

登山前の注意事項

山歩きには色んな危険が存在する。ツキノワグマやイノシシに襲われるといったこともあるが、今回のような
多人数登山の場合は可能性としては少ない。むしろ恐いのは登山者の転倒事故で、気を抜かずに歩くことが
必要なこと。特に丸太や木の根、フラットな石などが滑りやすい。

歩行は一番歩きの遅い方に合わせ、先頭から最後尾まで間隔が空かないようなペースにすること。

参加者全員の着衣を確認させてもらうと、約半数の方が今日の気象条件下では厚着で、汗をかいて、結果的に
体温低下につながることを説明し、一部脱いでもらう。

また最近、参加者に配布される歩行コース地図が活用されないことが多くなったので、受付後に参加者全員に
地図を観音折にして、必要な時にすぐ取り出せるようお願いし、東屋と旧見晴らしの丘で現在地の確認を全員で
行う。これから先歩くコースの状況や困難度など目安を付けるためでもある。


東屋の手前の雪の少ないところで体をほぐすため、入念に準備体操をする。その直後、1名の方の靴ひもが緩む。
事故につながりかねないので、登山家:田部井さん推奨の緩みを防ぐ結び方を紹介し、体験してもらう。
上がりの先導担当だった私は、丸太、根っこ、石などの危険箇所を都度後続に注意喚起し、最後尾まで伝言
してもらうようにお願いする。

上りは安全配慮に集中したので写真はありません。山頂近くになり「山頂まで後3分21秒で着きます!」と言い
笑いを少しとる。

11:40分に山頂に着き、昼休憩とする。家族で参加された方はお湯を沸かされ、ランチを楽しまれていました。

各自、思いおもいにのんびりと過ごす。山頂から見える山の解説も。また山頂の積雪は10cm程度でした。

冠雪した十種ヶ峰も見え隠れしていました。

下りはN案内人が先導し、上りよりも更にスリップに注意しながら歩く。カニの横ばい?の方が安定することもあった。

下りの尾根筋から日暮ヶ岳の山頂が樹間越しに見えた。全員で「さようなら日暮ヶ岳」と唱和し、別れを告げた。

下りの旧見晴らしの丘の小休止時では山の歌「穂高よさらば」を変調ながら、ちょっと披露し、下りの単調さなど補う。

山歩きの経験が豊富な方なら、当然のごとく身につけている内容だが、イベントの性格上初心者レベルの方が
多いため、山の歩き方の基本など、折に触れ、話させてもらった。これからもこんな気持ちは維持すべきと感じた。