HIMAGINE電影房

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大梵林(ボリウッド)映画祭 ~おまけ2~ 永遠のボリウッド女神《ミューズ》:パルヴィーン・バビ

2008年11月25日 | インド映画
 今回は、ヒンディー映画史の中で永遠の輝きを放つ一人の女優、いや《女神》を紹介したいと思う。その麗しき《女神》の名はパルヴィーン・バビという…

                

 パルヴィーン・バビ(Parveen Babi: April 4, 1949 - January 20, 2005 )

 インド・アルメダバード出身。1970年に『Charitra』という作品でデビュー。それまで丸っこく、男性に順応な可愛いこちゃんタイプのヒロインが多かった中、欧米型の色っぽく、そして自立した女性像を演じ、インド映画改変期の波に乗り若者のハートを釘付けにした。そして彼女は次々とビックバジェット(大予算)映画のヒロインに起用され大女優への道を突き進む。しかし固定化されたイメージを脱却することが出来ず86年の『Abinash』を最後にスクリーンを去る。その後は酒やドラッグに溺れ、数々のスキャンダルを引き起こす。その後は母親と共にムンバイの高級アパートで暮らしていたが、2002年に母親が亡くなるとますます世間と距離を置くようになり、2005年に糖尿病の合併症により一人寂しくこの世を去る…

   私が最初に彼女の姿を観たのが『アマル・アクバル・アンソニー』で、アミターブ・バッチャンの相手役だった。あまり土着的なイメージはなく、むしろサリーよりもトップモードの洋服が良く似合う都会的な題材の方が彼女をより魅力的にさせた。個人的にはインド的ではなくどちらかと言えば欧米の大女優の雰囲気があり、英語も十分堪能な為(晩年アメリカに一時期住んでいた時にTV番組に出演した際の映像をYOUTUBEで観賞できる)インド国外、欧米圏の映画に進出しても成功していたのではないか?インド国内だけの活躍が真に惜しまれる逸材である。

 晩年は極度のノイローゼに悩まされ、紛らわせる為に酒とドラッグに溺れ、最後は孤独死という、絵に描いたような波乱万丈な人生を送った彼女の一生こそまさに《映画》そのものではないだろうか?

 ●HIMAGINE電影房で紹介したパルヴィーン・バビ出演作品

 『アマル・アクバル・アンソニー』 
 『SHAAN』
 『DO AUR DO PAANCH』

        

コメント
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