「涙ってのはどうやって止めるんだ?!」
スクリーンの中の大貫(役所広司)の台詞はそのまま我々観客の胸の内の言葉でもあった。一日しか記憶が持たない少女・パコ(アヤカ・ウィルソン)との楽しく美しく、そしてちょっぴり切ない物語に私は時に笑い、そして泣いた。観賞して数日が経過したが、あの言葉はただのダイアローグだと思っていたのだがそのままズバリ我々(この映画を鑑賞した者)が感じたことを代弁してくれてたんだなぁと思うようになった。
『下妻物語』『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督の最新作『パコと魔法の絵本』は想像以上の傑作であり、観た人の心に何年も残るであろう日本映画の名作候補である。
原作が舞台劇ゆえ病院という閉鎖的な舞台設定を用いながらもそれを逆手にとって遊園地のような夢空間に仕上げられたのは中島監督の色彩感覚・ビジュアリストとしての才能の高さだろう。こういう人工着色的美意識をもった映画は日本映画ではあまりなく現時点では中島作品だけの専売特許といえよう。
今までは予告編だけで内容を予想して「その通り!」な作品ばかりを観てきたが、この作品ではいい意味で見事に騙された。ただ私の読みが甘かっただけかもしれないが。「まさかこうなるとは…!」というラストだったので気になった方は一度劇場に足を運んでください、そして泣いてください。
「いっぱい泣けば涙は止まります」
と医者・浅野(上川隆也)といっているので思いっきり泣きましょう。なぁに劇場ではみんな泣いてますよ、心配しないで。
そして観賞し終わった後しばらくの間パコちゃんの声があなたの心の中で聞こえてくることでしょう…
「げろげ~ろ、げろげ~ろ。がまのおうじはわがままおうじ…」
スクリーンの中の大貫(役所広司)の台詞はそのまま我々観客の胸の内の言葉でもあった。一日しか記憶が持たない少女・パコ(アヤカ・ウィルソン)との楽しく美しく、そしてちょっぴり切ない物語に私は時に笑い、そして泣いた。観賞して数日が経過したが、あの言葉はただのダイアローグだと思っていたのだがそのままズバリ我々(この映画を鑑賞した者)が感じたことを代弁してくれてたんだなぁと思うようになった。
『下妻物語』『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督の最新作『パコと魔法の絵本』は想像以上の傑作であり、観た人の心に何年も残るであろう日本映画の名作候補である。
原作が舞台劇ゆえ病院という閉鎖的な舞台設定を用いながらもそれを逆手にとって遊園地のような夢空間に仕上げられたのは中島監督の色彩感覚・ビジュアリストとしての才能の高さだろう。こういう人工着色的美意識をもった映画は日本映画ではあまりなく現時点では中島作品だけの専売特許といえよう。
今までは予告編だけで内容を予想して「その通り!」な作品ばかりを観てきたが、この作品ではいい意味で見事に騙された。ただ私の読みが甘かっただけかもしれないが。「まさかこうなるとは…!」というラストだったので気になった方は一度劇場に足を運んでください、そして泣いてください。
「いっぱい泣けば涙は止まります」
と医者・浅野(上川隆也)といっているので思いっきり泣きましょう。なぁに劇場ではみんな泣いてますよ、心配しないで。
そして観賞し終わった後しばらくの間パコちゃんの声があなたの心の中で聞こえてくることでしょう…
「げろげ~ろ、げろげ~ろ。がまのおうじはわがままおうじ…」
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