タイで4月末頃に発売されたばかりのマム・ジョクモック主演&監督作『ボディガード2』のVCDを早速購入しました。「はぁ?」とお思いの方、実はこの映画、日本でも劇場公開された『ダブルマックス』の続編(原題は『ボディガード・ナーリアム』)なんです。
ネットでこれの予告編を観て、派手なアクションシーンの連続に「おぉ、すげェ!」と興奮し、早くソフト化されないものかと首を長くして待っていたんですが、少~しだけ不安もありました。
というのは、ここ最近のSahamongkol社製作のパンナー師匠関連作品はどれも期待はずれで、現在のアクション映画の水準からすれば文句無く高水準の出来だと思うのですが、『マッハ!』や『トム・ヤム・クン!』を観た後ではどれもこれもイマイチ物足りなく感じるのです(同じSahamongkol社作品でも『チャイライ』なんかは面白いのですが)。
それでもって今回の『ボディガード2』は純正パンナー印のアクション演出ではありませんが(彼のチームが絡んでいるのは確かだと思う)、実際観て思った事は「やっぱり上手いな、凄いな」でした。やたら無関係のものが死んじゃう銃撃戦や、爆発が多いカースタント、そして十八番とも言うべき格闘アクションなどメニューはてんこ盛りで、それも長年の経験の賜物というべきか見せ方が上手いのだ。私は最初から最後まで何の心配もすることなく(心配するってのもヘンだが…)映画を楽しむ事が出来た。
久々である。タイ映画で肩透かしを喰らわなかった作品は。まぁ、勝手に期待はずれだと思っていたフシもあるんですが。何故、この作品は(キモである)アクションシーンに何の不満もなく満足できたのだろうか?いろいろ考えたのですが、きっと主演(マム・ジョクモック)がコメディアンなので、純正アクションスターなら「これ以上!」と要求するところを全くしなかったって事でしょうか?笑いとアクションのコンビネーションも良かったし。
あっ、ちなみにこの映画には前作でも出ていたトニー・ジャーが今回もゲストでチラッと出演しています。