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今回は、昨日に引き続きバリー・ウォン監督の大傑作『超級学校覇王』(93)を紹介。香港映画の世界に足を踏み入れる者なら避けては通れない“踏み絵”のような一作で、香港影星の懐の広さと、当時の香港映画が持っていた闇鍋的面白さが(もちろんダークな面も)イッペンで味わえ、「これこそが香港映画!」と呼べる香港映画ファン歴ウン十年の某氏が太鼓判を押す作品である。
物語は2043年の未来から極悪犯罪者《将軍》を死刑にした裁判官・余鉄雄の青年時代にタイムワープして彼を殺害しようと企む部下たちの計画を知って、未来警察の精鋭部隊《飛龍特警》のメンバー3人は1993年に渡り彼を探し出し《将軍》の陰謀を阻止するというものだが、また例によって話がいろいろ飛びまくり、なかなか本筋へと進行しないのだ(笑)
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まず驚くのは「彼らだけで主演映画が撮れる」ほどの豪華出演陣。列記するとアンディ・ラウ、ジャッキー・チョン、サイモン・ヤム、アーロン・クォックなどなど。ねっ、すごいでしょ?物語のキーマンとなる余鉄雄の若かりし人物には当時《第二のチャウ・シンチー》として数多くの作品に主演していたディッキー・チョン、彼の妹役でチンミー・ヤウ、本編中最大の悪役《将軍》にはロー・ワイコン、彼の手下にはビリー・チョウやまだ新人だったイーキン・チェンなどが顔を出している。そんな面々がギャグやアクションを披露するのだから面白くないわけがない!視覚ギャグや有名映画のパロディが一杯で、私はというと冒頭のアンディ+ジャッキー+サイモンのコンビ芸で思わず笑ってしまいました。日本語字幕がなくて躊躇してる方、全然無問題だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/59/bb0cb4f85cc6d10a889ac4acaad52fc4.jpg)
この映画、一般的にカプコンの格闘ゲーム『ストリートファイターⅡ』のキャラを無断拝借したということだけで有名であるが、それだけで語られるのはちょっと残念な感じがする。もちろん『ストⅡ』を意識した(っていうか武侠映画では当たり前の)アクションシーンはあるが、映画の中心は学園ラブコメディで、グデグデの青春ドラマの合間に急に思い出したようにハードなSFっぽいアクションが挿入されるという具合だ。
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そのアクションシーンだが、ゲームキャラクターを思わせるようなコスチュームを着た出演者が、ゲームそのまんまのスピード感あふれるアクションを見せてくれるのだ(ワイヤーと早回し等の編集技術と光学合成)。とにかく速いはやい。波動拳やソニック・ブームが死ぬほど出てくるので驚くより先に笑いがこみ上げてくるぞ!あたかも「現実」ではないことを画面を通して言っているようなもんだ、あれは。そんなナイスなアクション演出を担当したのが、またもやチン・シウトン先生(武術指導はディオン・ラム&馬玉成)。やっぱり先生には敵いませんね…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/3f/269c455adb58dfb940f44e25bb738807.jpg)
古装片ブーム等が起きたこの1991~1994年は個人的には「香港」映画最後の黄金時代と位置づけている。香港映画が「香港映画」らしくあったこの時代、まだ映像を所持できなかった私は書籍や雑誌などで入ってくる情報を横目にうらやましく思っていたものだった。この映画を観てふとそんな懐かしい過去を思い出してしまった…
物語は2043年の未来から極悪犯罪者《将軍》を死刑にした裁判官・余鉄雄の青年時代にタイムワープして彼を殺害しようと企む部下たちの計画を知って、未来警察の精鋭部隊《飛龍特警》のメンバー3人は1993年に渡り彼を探し出し《将軍》の陰謀を阻止するというものだが、また例によって話がいろいろ飛びまくり、なかなか本筋へと進行しないのだ(笑)
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まず驚くのは「彼らだけで主演映画が撮れる」ほどの豪華出演陣。列記するとアンディ・ラウ、ジャッキー・チョン、サイモン・ヤム、アーロン・クォックなどなど。ねっ、すごいでしょ?物語のキーマンとなる余鉄雄の若かりし人物には当時《第二のチャウ・シンチー》として数多くの作品に主演していたディッキー・チョン、彼の妹役でチンミー・ヤウ、本編中最大の悪役《将軍》にはロー・ワイコン、彼の手下にはビリー・チョウやまだ新人だったイーキン・チェンなどが顔を出している。そんな面々がギャグやアクションを披露するのだから面白くないわけがない!視覚ギャグや有名映画のパロディが一杯で、私はというと冒頭のアンディ+ジャッキー+サイモンのコンビ芸で思わず笑ってしまいました。日本語字幕がなくて躊躇してる方、全然無問題だ。
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この映画、一般的にカプコンの格闘ゲーム『ストリートファイターⅡ』のキャラを無断拝借したということだけで有名であるが、それだけで語られるのはちょっと残念な感じがする。もちろん『ストⅡ』を意識した(っていうか武侠映画では当たり前の)アクションシーンはあるが、映画の中心は学園ラブコメディで、グデグデの青春ドラマの合間に急に思い出したようにハードなSFっぽいアクションが挿入されるという具合だ。
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そのアクションシーンだが、ゲームキャラクターを思わせるようなコスチュームを着た出演者が、ゲームそのまんまのスピード感あふれるアクションを見せてくれるのだ(ワイヤーと早回し等の編集技術と光学合成)。とにかく速いはやい。波動拳やソニック・ブームが死ぬほど出てくるので驚くより先に笑いがこみ上げてくるぞ!あたかも「現実」ではないことを画面を通して言っているようなもんだ、あれは。そんなナイスなアクション演出を担当したのが、またもやチン・シウトン先生(武術指導はディオン・ラム&馬玉成)。やっぱり先生には敵いませんね…
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古装片ブーム等が起きたこの1991~1994年は個人的には「香港」映画最後の黄金時代と位置づけている。香港映画が「香港映画」らしくあったこの時代、まだ映像を所持できなかった私は書籍や雑誌などで入ってくる情報を横目にうらやましく思っていたものだった。この映画を観てふとそんな懐かしい過去を思い出してしまった…
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