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【経営コンサルタントのお勧め図書】2024年は歴史の大転換点 ~ 日経大予測2024「これからの日本の論点」 2401

2024-01-23 12:01:00 | 【経営】 経営コンサルタントの本棚

本  【経営コンサルタントのお勧め図書】2024年は歴史の大転換点 ~ 日経大予測2024「これからの日本の論点」 2401

経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。

 

 【経営コンサルタントの本棚】は、2012年に、経営コンサルタントがどのような書籍を読んでいるのか知りたいという、ブログ読者の声を反映して企画いたしました。

 幸い、日本で最初に創設された経営コンサルタント団体である日本経営士協会には優秀な経営士・コンサルタントがいらっしゃるので、その中のお一人である酒井闊先生にお声をかけましたところ、ご協力いただけることになりました。

 それが、今日まで継続されていますので、10年余もの長きにわたって、皆様にお届けできていることに誇りを持っています。

本

■    今日のおすすめ

『日経大予測2024「これからの日本の論点」』

                    (編著:日本経済新聞社 発行:日本経済新聞出版)

本

■ 2024年のP・E・S・Tを見てみよう(はじめに)

 紹介本「2024これからの日本の論点」は、「2024年を予測する3つのキーワード」「日本は豊かになれるか」「世界企業の新常識とは」「対立深まる世界のゆくえ」の4分野23論点を展開します。
 2024年は、まさに先が見えない「歴史の大転換」の時代と言えます。その中で注目した視点を次項で見てみたいと思います。

本

■ 2024年の注目情報はこれ


【2024年の3つのキーワード】
 紹介本が示す2024年を予測するキーワードは、「生成AI」「グローバルサウス」「世界で相次ぐ重要選挙」の3つです。「世界で相次ぐ重要選挙」に注目してみましょう。
 注目選挙を早い方から見てみましょう。1月13日投開票の台湾総統選は、現在リードしている与党民進党の頼候補が勝利した場合の米中の動きに注目です。

【 注 】
 当原稿執筆の際には、まだ台湾総統選の結果はわかっていませんでした。
 結果は、頼候補の勝利となりました。

 3月17日には5選を目指すプーチンのロシア大統領選があります。ウクライナ戦争におけるロシア軍の死者数(15万人)、高いインフレ率(卵・青果物+23%前年比)、若者・技術者の流出(80万人)、高い政策金利(15%)とルーブル安(1ドル100ルーブル:2023年11月は2022年4月と同レベルの安値)などの不安材料を見ると、5選は確実でも、政権の先行きは?でしょうか。6月の欧州議会選挙については、最近のオランダにおける極右政党の勝利などから考えると、結果次第で、対ウクライナ・ロシア政策に変化が起こる可能性があります。

 2024年最大の重要選挙は11月の米大統領選挙です。トランプの勝利になるか、世代交代が起こるか事態は流動的です。いずれにしても世界の政治経済に大きな変化をもたらす11月5日の米大統領本選挙の動向に注目です。


【「脱炭素」の行方は「脱中国」か?】
 「脱炭素」の行方について、紹介本の『論点9「綱渡りの電力供給、脱炭素と安定供給を両立するエネルギーは」』と『論点19「経済安全保障論が半導体からグリーンに広がる」』から見てみましょう。
 科学的根拠に欠けプロパガンダ的な「脱炭素」を否定できない風潮が、世界の政治・経済で蔓延しています。〔本ブログ2021年10年27日『「脱炭素」は噓だらけ』(杉山 大志著 産経新聞出版)を参照ください。〕

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/42b29b40391d305ed7478a4019362a45


 この流れの象徴的な動きを米・欧・日の政策から見てみましょう。
 米国では、2022年8月に成立したインフレ抑制法(IRA法)により2031年までの10年間で3,600憶ドル(52兆円)を投じ、CCS(CO₂の地中貯留技術)や水素製造などの脱炭素技術を税控除や補助金を通じ実用化を図ります。この政策の重要なポイントは脱炭素技術の生産拠点を米国内に確保しようとする経済安全保障です。最近、その具体事例が出てきました。『米政府、脱炭素より脱中国 EV税優遇で中国材料排除(2023.12.2日経電子版)』です。中国産の部材・鉱物(2024年からは電池部材、25年からはニッケル、リチウムなど重要鉱物)を使ったEVは、1台当たり約110万円の税優遇を受けられなくなるのです。米国内生産の部材・鉱物でも、中国関連資本が25%以上を握る企業やグループによる製品は対象となる見通しです。
 次はEUです。欧州委員会では2023年2月グリーンディール産業計画を発表しました。この計画では、2027年までの間に、ネットゼロ技術の域内での生産能力の拡大および脱炭素戦略的技術の支援を目的に5,470憶ユーロ(86兆円)の支出を計画しています。
 ここで注目したいことは、グリーンディール政策の一環として導入された国境炭素調整措置(CBAM:Carbon Border Adjustment Measure)です。
 CBAMとは気候変動対策をとる国が(EU)、対策の不十分な国(中国など)からの輸入品に対し、水際で炭素課金を行う仕組みです。加えて、EUから対策の不十分な国(中国など)への輸出に対し、水際で炭素コスト分の還付を行います。

 詳細は「〔図解〕国境炭素調整措置とは」を下記URLからご覧ください。[ここから]
     http://www.glomaconj.com/joho/blog/sakai20240123CBAM-ver1.pdf

 このCBAMは、2023年10月から移行期間に入り、2026年1月1日から本格実施となります。移行期間ではCBAM対象製品の排出量報告のみが義務付けられ、課金は行われません。CBAM対象製品は、セメント・電気・肥料・鉄と鋼鉄・アルミニウム・化学物質(水素)の6品目です。ここで注意しておきたいことは、EUは移行期間終了の1年前(2024年12月31日)までに、追加製品を決めるとしていることです。日本からEUへの輸出金額が大きい自動車や自動車部品、建設・鉱山用機械、プラスチックなどがCBAMの対象製品になることが見込まれます。
 その動きが既に始まっています。『EV保護主義、欧州で拡大「中国依存低減図るフランスやイタリア」、アジア製を一部補助対象外に(2023.12.10日経電子版)』です。
 フランスでは、EV購入に5000~7000ユーロ(約80万~110万円)の補助金を支給する制度を改定し、車種ごとに炭素排出量を反映した「環境スコア」を算定し、補助金対象車を決めます(2023.12.15に発表予定)。「環境スコア」は部材の生産や組み立て、輸送による炭素排出量により、地域や国ごとに算定されます。原子力発電や再生可能エネルギーによる発電比率が高く、生産拠点と販売地の距離が近い欧州生産が有利となり、アジアで生産するEVの大半はスコアが規定を下回るとみられています。
 フランス政府は、上記発表日に、「中国製EV」の3車種を補助金対象外にしました。中国の国有自動車大手、上海汽車集団の「MG4」、アメリカのテスラが中国の上海工場で生産している「モデル3」、フランスのルノーが中国・湖北省の合弁会社で生産している「ダチア・スブリング」です(2024.1.4東洋経済オンライン)。
 最後に日本です。2023年2月閣議決定の“GX(グリーントランスフォーメーション)基本方針”です。2032年までの10年間に、カーボンニュートラルと産業競争力の強化、経済成長の同時実現を推進することを目標に、20兆円の政府支出と150兆円の民間投資の実現を目指します。
 最近のニュース『日本含む有志国が「原発3倍拡大」宣言、COP28で(2023.12.2日経電子版)』『排出対策ない石炭火力発電所「新設せず」岸田首相表明、COP28で(2023.12.1日経電子版)』を見ると、日本は、フランスや米国主導の石炭火力発電禁止の有志連合への参加を見送り、日本が優位にある脱炭素型石炭火力発電を世界に広げようとする姿勢が見られます。また日本は、「原発3倍拡大」宣言有志国(21か国)に参加しました。日本政府は、不安定でコストの高い再生エネルギーの限界を認識し、バックアップ電源として不可欠な火力発電と原子力発電について、現実的な認識をし始めています。
 米・欧・日の脱炭素の動向を見てきましたが、経済安全保障や脱炭素の大義名分の下で、米欧日それぞれの産業・通商・技術政策に於いて、自国の産業の保護と育成を目指して、しのぎを削る戦いに突入したと言ってよいでしょう。中国もこの競争に参加してくるでしょう。これは、グローバリズム(ポスト冷戦時代)が終わり、新冷戦時代に突入と言ってもよいでしょう。
 さらに言えば、CO₂排出量の世界シェア30%越と断トツで、2022年比でも+4.8%と、米欧の減少とはうらはらに、増加が見込まれる中国に対する「“脱炭素”の行方は“脱中国”」の時代ともいえます。

本

■ 2024年の企業経営のキーワードは“大転換”(むすび)

 2024年は、2019年~2023年の世界的コロナ禍、ウクライナ戦争、脱炭素プロパガンダ等を反映した「歴史の大転換」の年になるのではないでしょうか。

本

【酒井 闊プロフィール】

 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。
 企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

  https://www.jmca.or.jp/member_meibo/2091/

  http://sakai-gm.jp/index.html

【 注 】  著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

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■■ 経営コンサルタントへの道 ←クリック

 経営コンサルタントを目指す人の多くが見るというサイトです。経営コンサルタント歴半世紀の経験から、経営コンサルタントのプロにも役に立つ情報を提供しています。

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月22日 07 思いやりが心の負担?

2024-01-23 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 


  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月22日 07 思いやりが心の負担?


 


 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。


 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。


 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。



 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。


【 注 】


 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。


■【小説風 傘寿の日記】


 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。


 


 ビジネスモデルは、時代とともに変化をしています。
 一方で、ビジネスパーソンのあり方の多くは、基本があまり変化をしていません。
 若手ビジネスパーソンの中には、基本を大事にする人がいて、仲間とともに,ビジネスパーソンとしての基本を身につけようとしています。
 その様な場に招かれ、定期的に講話をしてほしい旨を頼まれました。


 


■ 07 思いやりが心の負担?


 経営コンサルタントという職業に就いていますと、いろいろな人との出会いがあります。その出会いを大切にしようと考えて、できるだけ声をかけるようにしています。


 かなり以前のことですが、ある顧問先の社員さんが韓国へ出張して、帰国してきました。彼の親しい人に韓国の代表的なお酒をお土産に買ってきました。


 私は、気軽に「それは何?」と声をかけたところ、彼は少々困惑した顔をして、「これは社長用なので、先生には後日お持ちします」という返事が返ってきました。


 私の方は純粋に、目の前にあるボトルがどのようなものなのかを知りたかったのです。ところが、彼は、「私にお土産はないのか」というような意味合いで受け取ったのかもしれません。


 ボトルのラベルを見ますと、ハングル文字が入っていましたので、「韓国のお酒なんですね?」といいますと、ようやく彼も私の質問の意図がわかったようです。


「私は下戸なので、お酒なら要らないよ」と明るい顔をして言葉を返しましたので、彼はホッとしてようです。


 ところが、そのあとで、単に話を繋ぐ意味で、「韓国はどうでしたか?」と言葉を続けました。私が、抽象的な質問を投げかけましたので、まじめな彼は、「顧問の先生に対してキチンと回答しないと失礼になる」と思って、一からいろいろと話し始めてくれました。


 人間関係を豊かにしようと考えて、投げかけた言葉ですが、相手にとっては、対応や回答に困るような質問となってしまい、言葉をかけることの難しさを実感しました。


 仕事上の会話なら、順序立ててキチンと話してもらう必要がありますが、内容において特別な目的もない、上述のような会話では、簡単に相手が答えられるような問いかけをすべきです。


 たとえば、「ちょっと変わった瓶ですね? お酒か何かですか?」というようにYESとかNOで答えられるような声かけをすべきでした。


 この様な質問法を「クローズド・クエスチョン」といいます。


 それに対して「韓国はどうでしたか?」というように、相手の意思に沿って、自由に回答できるような質問法を「オープン・クエスチョン」といいます。


 オープン・クエスチョンは、求める回答内容を、始めからあまり絞り込みますと、相手もどこまで詳しく話さなければいけないのか判断を迫られます。


 さりとて、上例のような、漠然とした質問法ですと、どこから話したらよいのか、どの程度のことを話すべきなのか等々相手は判断に窮します。


「韓国の天候は、どうでしたか?」とか「どの様な料理を食べたのですか?」というような、内容が具体的ですと、回答しやすいですね。


 会話の切り出しは、クローズド・クエスチョンや、質問意図が具体的なオープン・クエスチョンで始めますと、その後の会話がスムーズになるようです。くれぐれも相手が回答に窮したり、忖度させたりするような質問法は避けてあげるべきですね。


 


■【今日は何の日】


  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。


 


 この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930


 


■【経営コンサルタントの独り言】


 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。


 


カレーライスとライスカレー 122


 1月21日は、本格的なインドカレー伝来の日、22日は「カレーライスの日」でした。


 カレーは二食続くと嫌になるという人がいますが、煮込みが進んでおいしくなると言われています。


 子供の頃、カレーライスなのかライスカレーなのか、どちらが正しいのだろうと迷った時期があります。


 英語では curry and riceとか Curried riceと言います。


 おそらくこの二つの表現が混同されて、日本語でも、カレーライスなのかライスカレーが正しいのか、迷ったのではないでしょうか。


 日本語の一般的な表記法では、形容詞が先に来て名詞を修飾します。


 すなわち、一般的には、重要な部分、ここでは名詞が後に来ています。


 このことからカレーライスがベターな表記なのかと考えます。


 近年は、単に「カレー」という人が多いですし、「おいしければ、どちらでも良いじゃないの」と言われそうですね。


 人気テレビドラマ「相棒」の杉下さんは、「細かいことが気になるのが、私の悪い癖なのです」と言います。


 私は、日本語の細かい表現が気になる癖があるのです。それでいながら、下手な日本語でブログを毎日書いています。


 


■【老いぼれコンサルタントのブログ】


 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。


 本日は、明細リストからではなく、下記の総合URLよりご覧下さるようお願いします。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17



■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db
 

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月21日 江戸の離婚と三行半 9

2024-01-22 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 


  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月21日 江戸の離婚と三行半 9


 


 明けましておめでとうございます。


 昨夏より開始しました「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」ですが、お陰様で概ね好評です。


 それに甘んずることなく、このシリーズを、今年も継続して参ります。


 


 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。


 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。


 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。



 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。


【 注 】


 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。


■【小説風 傘寿の日記】


 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。


 


 新聞を見ていたら、「ブロッコリーが重要な野菜に昇格」という見出しに目が留まりました。
 農林水産省は、消費量が多く国民生活に重要な野菜を「指定野菜」としています。現在指定されている野菜は、キャベツやダイコン、トマトなど14品目があるそうです。指定野菜より1つランクが下になりますが「特定野菜」というのが35品目あります。
 指定野菜になると、安定的な生産を促すため、価格が著しく下がった場合に、生産者に補助金が支払われるなどのメリットが生まれるそうです。
 


 気分転換に、かねてから興味を持っていた江戸庶民の生活、江戸から学ぶことが多く、時々、江戸に関する書籍を手に取ります。


 


◆ 江戸の離婚 9


 江戸っ子の男は、女性を口説くときに鰹+プレゼントという話をしましたが、プレゼントには簪(かんざし)や紅が多かったことも書きました。


 しかし、櫛を送るのは注意が必要です。


 櫛を贈るということは、プロポーズをすることなので、所帯を持っている人には櫛を送れません。


  なぜ、櫛を送るかというのも日本人らしさがあります。


「くし」の「く」は「苦労」の「く」です。


「し」は「しんどい」の「し」から来ています。


所帯を持つのは「苦しくて、しんどいもの」から来ているそうです。


  「しんどい」というのは、江戸弁でしょうか?


  何となく、こじつけのようのですね。


  「三行半」というと離縁状で、男性が女性にたたきつけるものと思っていましたが、江戸時代は、女性が強かったので、かかあが櫛を投げ返して、亭主を追い出すことが多かったようです。


  追い出された亭主は、かかあの櫛を質に入れて、その夜の宿泊代にしたそうです。


  追い出された亭主の中には、そのかかあから突き返された櫛を別の女性にプレゼントして、そこに転がり込む者もいたそうです。



■ 「杉浦日向子の江戸塾」バックナンバー ←クリック


 杉浦日向子女史の江戸塾は、江戸時代のエコ生活から飽食時代を迎えている我々に大きな示唆を与えてくれます。


 


■【今日は何の日】


  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。


  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。


  ■【今日は何の日】 1月22日 カレーライスの日 中国がGDP世界第二位になった日


 


■【経営コンサルタントの独り言】


 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。


 


 東京に高野山があるとは知りませんでした!! 121


 


 東京港区高輪といいますと、都内の高級住宅地のひとつです。


 慶応義塾大学のあるところと言えば、お解りになる方も多いかと思います。


「シロガネーゼ」の名前で知られます白銀地域のある場所としても知られています。


 江戸御府内八十八か所巡りの一環で一番札所の高野山東京別院を訪れることにしました。  和歌山県の高野山真言宗の東京別院ですが、総本山の金剛峰寺をイメージすると大違いです。


 しかし、都内にある寺院としては、広い土地にデ~んと構えているのですから、立派なものです。


 1月21日は「初大師」でしたが、東京別院の門前にも太子像がありました。


 真言宗のお寺には、大師堂があったり、太子像があったりしますね。


 昨日のブログでは、香川県善通寺の太子像を掲載してあります。


 御府内八十八ヶ所巡りの一番札所ですので、ここで御朱印帳とガイドブックを揃え、ご記帳をお願いしました。


 お恥ずかしながら、東京に高野山の別院があることを知りませんでした。


 東京にいながら高野山の御利益をいただけるのですから、ありがたいことです。


 昨年、高野山に行ってきました。その写真がサイトに掲載されていますので、そちらも併せてご覧下さると幸いです。


   高野山写真集


    http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/wakayama/wakayama-kouyasan.htm


 


■【老いぼれコンサルタントのブログ】


 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。




>> もっと見る



 



■【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記 バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db
 

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■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する06 メールで意図をキチンと伝えるビジネス上の使い方

2024-01-21 12:01:00 | 【心 de 経営】 心づかいで人間関係改善
■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する06 メールで意図をキチンと伝えるビジネス上の使い方 19303
 
 日本経営士協会は、ご存知の方も多いと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
 
 会員は、それぞれ異なった専門分野を持っていますので、経営士同士が競合するというよりは、専門外の分野で補完し合っています。これを「共業・共用・共育」といっています。
 
 コンサルティングという実務を通じて、いろいろな体験をしています。その体験を通して、みなさまに情報をお届けしています。
■■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する
 

 人は誰しも、諍いや争いなどのトラブルを嫌うのではないでしょうか。

 そのトラブルの多くは、ちょっとした言動が原因であったり、それが契機となって人間関係がこじれたりしているようです。

 かねてより、【心 de 経営】ということを基本に、永年コンサルティングをして参りました。「de」は、フランス語の前置詞で、英語にしますと「of」に近い意味合いであり用法であると認識しています。

「de」を、英語の「of」の意味で用いますと「心 of 経営」、すなわち「経営”の”心」となります。「de」を、そのまま、日本語の「で」に置き換えますと「心で経営」となります。

 ここでは、後者の「心で経営」に重点をおいて、経営に限らず、人間関係における「心づかいのあり方」を、平素の体験から感じるがままにを徒然に記述してまいります。それにしても、他人に優しくするには、自分に厳しくなければならないことを痛感しています。

 期せずして日本経営士協会理事長の藤原久子先生も、心を大切にすることを常々口にされています。理事長とお話している中で出てきたことを中心にまとめています。ある意味では、藤原理事長との合作といえるブログです。

 物事や人の心には多面性があります。お届けするブログが正論であるか否かは、皆様のご判断にお任せしますが、参考にして下さいますと幸いです。

 
 

6 メールで意図をキチンと伝えるビジネス上の使い方

 昨今、「インスタ映え」など、てをきらうような表現法があたり前になっています。SNSを使えないと生きて行かれないように錯覚することも多い時代です。

 そのような中で、ビジネスの世界では、やはりメールや郵便が一般的です。正式な文書は、郵便でやりとりしますが、一般的なコミュニケーションは、メールが主流になっているといっても過言ではありません。

 かつては、「ネチケット」という言葉が盛んに言われましたが、昨今では死語に近い感じとなっています。「ネチケット」は、いうまでもなく「ネット+エチケット」の合成語です。

 ネット、とりわけメール利用上のエチケットにウェイトを置かれていました。それも、通信速度の高速化やメモリー単価の低下から、求められるエチケットも変化して来ています。

 通信速度が低い時代には、「短く簡潔に」という発想が主流でした。

 昨今のように、「光速時代」においても、ビジネスパーソンの多忙生から「短く簡潔に」ということは基本といえます。

 メールは、便利ですが、フェース・ツー・フェースのように、細かなニュアンスを伝えるのは苦手としています。ましてや「短く簡潔に」という精神を貫きますと、こちらの気持ちが必ずしも正しく伝わらないことがあります。

 また、スパムメールが多い時代ですので、見落とされてしまい、時には失礼になったり、信用を失ったりと、大きな問題に発展してしまうこともあります。

 便利で、あまりにも一般化してきているだけに油断をして失敗しないように配慮が必要です。


 私が最低限度注意することを、いくつかご紹介したいと思います。

 その一つが、タイトルの付け方です。

 私は、メール・コミュニケーションの多い人とのやりとりは、その人やグループ、目的などの切り口でフォルダーを分けています。これは、多くの人がその様にしていると思いますし、そのフォルダーに自動仕分けをするような設定もしていると思います。

 相手や目的などに応じて「コード」を、メールの件名のトップに付けるようにしています。

 たとえば、仕事柄、日本経営士協会(略称:JMCA)の本部事務局とのコミュニケーションが多いですので、件名の頭に「JMCAj」と入れるようにしています。

 自動仕分けも、件名のコードを用いて行うように設定しておきますと、受信だけではなく、送信メールも自動仕分けを容易にできます。

 その後に件名を入れますが、できる限り、用件が直ぐに解るように記述します。

「JMCAj 打合会の件」というのでは、何の打合せなのか、いつ開催されるのか、相手の意図を受信者は解りません。

 大切な連絡かと思ったら、メールの受信確認であったりして、手を休めて、優先させてメールを飛来とのに、ちょっと拍子抜けしてしまいます。

 この様な場合には「JMCAj ○月○日の本部事務局打合せの議事録」というように具体的に記述します。そうしますと、「このメールは優先的に目を通した方が良いな」というような判断を、タイトルを見ただけで相手にしていいただくことができます。

 時には緊急性が高いメールもありますし、必ず読んで欲しいということもあります。その様なときには、「JMCAj」というコードの後に【至急】とか【 重要 】という言葉を入れておきます。

 お互い忙しいビジネスパーソンですので、相手の気持ちに添ったメールの件名を記述することも必要ではないでしょうか。

  (ドアノブ)

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月20日 3章 ウォーキングと並行した動作で副次効果を狙う 8 あまり厳しくない「腕立て伏せ」で継続

2024-01-21 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 


  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月20日 3章 ウォーキングと並行した動作で副次効果を狙う 8 あまり厳しくない「腕立て伏せ」で継続


 


 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。


 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。


 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。



 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。


【 注 】


 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。


■【小説風 傘寿の日記】


 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。


 


 日本経営士協会主催のクリティカル・シンキング講習会3回シリーズの2回目が開催されました。


 実践的なクリティカル・シンキングの研究(?)を始めてから30年近くになり、これまで自らが実践してきた経験をもとにお話をしたかったのです。


 しかし、クリティカル・シンキングとは何かすらご存じない方が多く、基本的なことに終始せざるを得ませんでした。


 クリティカル・シンキングの実践活用を期待していた受講者にはもの足りなかったのではないかと懸念しています。


 話をしていて、改めて論理思考の重要性を認識しました。


 受講された方、企画を始め、運営など、裏方の皆さんに感謝しています。


 


 早朝ウォーキングの効果を持続または改善するために、今朝のウォーキングで、自分でどの様にやっているのか反復してみました。


 


◆3章 ウォーキングと並行した動作で副次効果を狙う


 


 ウォーキングの効果は知られていますが、その効果をさらに高めたり、付帯的な効果を上げたりするという「ながらウォーキング」をしています。これは、ボケ防止になると痴呆を研究している人達が研究発表をしていますので、それを励行するようにしています。

「ながらウォーキング」も、ウォーキング・ミックス(いろいろな歩行法の組み合わせ)と同様に、いくつかの方法があります。それらを適宜組み合わせてウォーキングすると効果的ですので、その方法を紹介いたします。
 


【 注 】


 ここで紹介する情報は、自分で思考したり、入手したりした情報をもとに、ご紹介します。


 それが皆様にも良い方法であるとは限りませんので、皆様ご自身のご判断で参考にしてくださるようお願いします。


 


8 あまり厳しくない「腕立て伏せ」で継続

 床に腹ばいになって、両腕で身体を持ち上げるというのが一般的な腕立て伏せです。大変きつい運動ですので、筋力のない人は、1回できるかできないかという状況かも知れません。
 大変きつい運動ですので、嫌われがちですが、私の腕立て伏せは、それほど厳しいものではありません。
 私は、早朝ウォーキングの途中にある児童公園で体操をするようにしています。
 公園にはベンチや滑り台、ブランコなどがあります。ブランコの周囲には、事故防止の鉄パイプの柵が施されているところが多いでしょう。その柵やベンチの高さを利用して、腕立て伏せを行います。
 肩幅で、掌をベンチの上におくか、パイプの柵を握ります。脚は、通常の腕立て伏せでは閉じますが、私はやや拡げた状態にします。
 足の位置決めが、実はポイントなのです。あまり足が、手の位置と離れすぎますと、腕立て伏せが大変であったり、肩を痛めたりする危険があります。私は、腕を曲げたときに、掌の前後の位置が首当たりに来るようにしています。
 ベンチや柵の高さがありますので、筋力の弱い人でも、何回か腕立て伏せをすることができるでしょう。はじめは5かいくらしかできなかった腕立て伏せも、次第に回数を増すことができ、20回くらいできるようになりました。
 腕を曲げますと、僧帽筋が絞られる(縮められる)感じがします。最下段までゆっくりと腕を曲げて行き、数秒静止します。筋力の強弱により、静止時間を調整すればよろしいでしょう。腕を曲げると骨盤底筋運動を並行して行うことができます。
 身体をできる限り鉛直方法に、腕をゆっくりと伸ばします。通常の腕立て伏せは、その繰り返しですが、私は、腕立て伏せと僧帽筋伸張運動を組み合わせます。
 腕立て伏せが終わり、腕が伸びたところで、腕に体重をまかせながら、お尻を後方に移動します。その時に肩を意識しながら僧帽筋を伸ばして行きます。体重をかけてお尻を動かしているので、僧帽筋が伸びるのを実感できます。
 腕が伸びきったところで数秒静止します。
 腕を伸ばしたまま、身体を引きながら、重心を前に移動して行きます。この時も僧帽筋を伸ばすことを意識します。

 腕立て伏せと、僧帽筋伸張運動を組み合わせて行うのです。腕立て伏せは、筋力強化であり、僧帽筋伸張運動は筋肉ほぐしですので、回数も重要ですが、ゆっくりと時間をかけて行うことが効果に繋がります。
 


■【今日は何の日】


 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。


 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。


  ■【今日は何の日】 1月21日 インドカレー 初大師、初弘法 


 


■【経営コンサルタントの独り言】


 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。


 


 経営コンサルタントを使いこなせない社長は引退せよ 120


 経営環境のグローバル化や技術革新の収束な発展で、経営者は従来の延長線上での経営ではやって行けない時代になりました。


 このような時には、スピーディな経営意思決定により、臨機応変な時代対応の経営ができなければなりません。


 新興国の急速の発展には、社内だけのでの人材では追いつかなくなってきています。


 世界中の先進国は、社外取締役を活用するのが当たり前な時代です。


 一方で、社員研修のやり方を間違えて、高額な研修費を支払い続けている企業がいます。


 この際、社員研修のあり方を検討してみては如何でしょうか?


  http://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/af07b78f82c5cf0754303be70d824f39


■【老いぼれコンサルタントのブログ】


 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。




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■【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記 バックナンバー
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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月19日 【トンボの目】 関西街角文化論

2024-01-20 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 


  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月19日 【トンボの目】 関西街角文化論


 


 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。


 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。


 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。



  紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。


【 注 】


 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。


■【小説風 傘寿の日記】


 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。


 


 ちょっとした情報が、私達の智慧となることは多々あります。


 その情報が知恵の源泉であることに気づかないで機会損失を起こしていることは、それ以上に多いのかもしれません。


 


■【トンボの目】 関西街角文化論  ~ 山本修先生回顧


 


 故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
 日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸です。
 


  ~ においと街 ~


 この頃は、「におい」に誘われて店に入るという機会も体験もかつてほどなくなった。今時、食欲をそそられるのは、駅の立ち食い蕎麦屋からもれ出るだしの香りや、食事どきにカレーやラーメン、中華料理をつくる厨房の排気口から噴出する「におい」くらいであろう。


 少し前までは、大阪の近鉄電車鶴橋駅のホームでは、夕方になると焼き肉店から吐き出される煙と「におい」がたちこめた。その「におい」に辛抱たまらず、改札の外へ出て、そのままビールで焼肉という流れも良く聞いたし、自分でも体験したものである。


 だがこの頃は排煙装置の性能が向上したせいか、「名物」の煙が印象に残らないこともある。駅周辺の焼肉店は、客寄せの「看板」を手放してしまったとも言える感じである。



■ におい消えた店先・近づく「無臭社会」


 むかしは、家の近所の商店街や市場には、味噌を商う店や漬物を売る店が必ずあった。品物は桶に入っていたので店先はその「におい」で満たされていた。八百屋からは野菜の青臭い「におい」がしたし、魚屋の店先は魚臭いものと決まっていた。


 しかし、スーパーマーケットやコンビニエンスストアが増えるにつれ、完全密封の包装が標準となり、街から「におい」が失われていった。気が付くと、「味噌臭い」「魚臭い」「漬物臭い」と言うようなことばを使う場面も機会も無くなっていることに我ながら唖然とすることもある。


 それぞれの文化に特有の調味料や食材への抵抗感を示す「ことば」は、以前は他の文化を受け入れない姿勢を表した。たとえば、「バタくさい」という表現がそうであり、乳製品が苦手ということは西欧人を好きになれないに通じていた。


 けれどもグローバル化は、他の社会の食材や料理を身近なものにした。ニンニクをふんだんに使う料理をはじめ、アジア各地の食材や、スパイスにも慣れてきた。香草だけは勘弁してほしいと言う人はまだいるようであるが。 グローバル化によって、食や「におい」の多様性が認められたことは喜ばしいことである。  しかし、食べ物の「におい」なら許容されても、いったんそれが人体に入ると口臭や体臭の原因として忌避される。ニンニクの香ばしい「におい」はおいしさを予感させるのに、ニンニク臭がするオジサンはまちがいなく嫌われてしまう。 


 脱臭、消臭のための清涼剤が必需品となった。衣類や部屋に噴霧するスプレーも良く使われている。冷蔵庫やエアコンなど家電製品でも脱臭機能の無いものをみつけるこのほうが困難な昨今である。  電子メディアが作りだす「におい」のない世界。その無臭世界に、現実の社会の方が歩み寄っているような錯覚に陥る昨今であると感じるのは、筆者だけであろうか。


 


参考文献 産経新聞夕刊掲載
関西大学社会学部教授 永井良和著


 


■【今日は何の日】


  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。


  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。 


■【経営コンサルタントの独り言】


 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。



■ お宅の消火器は期限切れになっていませんか? 119


 1月19日は「家庭消火器点検の日」です。


 消火器は買うときは防火意識があっても、次第にそれが薄れ、いつしか期限切れを忘れてしまいがちですね。


 わが家も早速確認しました。


 ところで、消火器はどこでお買いになりますか?


 訪問販売でお買いになる家庭が多いようです。


 お店で購入しても、持ち帰るのが結構重くて大変なために、訪問販売は便利ですね。


 ところが悪質業者が結構いるようです。


 全国消防機器販売業協会が悪質業者対策をしていますが、あとを絶たないようです。


 最近はネット購入する人も多いと思いますが、古い消火器をどうしていますでしょうか?


 再利用する方法はないのでしょうか?


 


■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業


 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。

 

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。

 

【これまでのあらすじ】

 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 商社の海外戦略に関わる人事案件なので、角菊貿易事業部長の推薦する三名を元に、準備は水面下で慎重に進められていました。その中に竹根の名前が含まれていることは、社員の誰もが思いもよりませんでした。
 討議を重ねた結果、福田社長は、海外戦略にも関わる高度な人事の問題なので、専務と社長に一任してほしいと言って三者会談を終えることにしました。しかし、後日、角菊事業部長は、最終的に、自分が推薦した佐藤君ではなく、竹根に決まったと聞かされます。 一方で、角菊は、自分の意図とは異なる社長の結論に納得がいかないのですが、かといって、それをあからさまにすることはしませんでした。他方、竹根は角菊からの内示なしに、社内には竹根に白羽の矢が立っていることを知りました。
 竹根に何の説明もなく、ニューヨーク駐在の人事発表が発表されました。海外経験のない竹根は戸惑うばかりで、どの様な準備をしたらよいのか途方に暮れていました。そのような時に、直接の上司である池永が再びアドバイスをしてくれ、準備を始めました。しかし、あっという間に出発の日が来たのです。
 空港で家族や長池の見送りを受け、初めての飛行機に搭乗。シートに座っても落ち着きません。次々と出てくる機内食にも戸惑います。初めてのカルチャーショックを味わう竹根です。
 雲と海だけの長いフライトの末、ようやく地上が見えてきました。サンフランシスコの上空から滑走路に向かうのです。着陸の不安、着地後の安堵、アメリカという新天地への期待などが入り混じっていました。

 

【過去のタイトル】
 1.人選

  1ドル360円時代 鶏口牛後 竹根の人事推理

  下馬評の外れと竹根の推理 事業部長の推薦と社長の思惑

  人事推薦本命を確実にする資料作り 有益資料へのお褒めのお言葉

  福田社長の突っ込み 竹根が俎上に上がる 部下を持ち上げることも忘れない

  福田社長の腹は決まっていた
 2. 思いは叶うか
  初代アメリカ駐在所長が決定 初代所長の決定に納得できず 竹根に白羽の矢
  竹根の戸惑い 長池係長のアドバイス

 3 アメリカ初体験  いよいよ渡米、最初のカルチャーショック キュンとしたりトロトロしたり

 

3 アメリカ初体験 3-3 心細いサンフランシスコ上空

  <最新版> 毎週金曜日正午頃発信



■【老いぼれコンサルタントのブログ】


 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。


 


 本日は、明細リストからではなく、下記の総合URLよりご覧下さるようお願いします。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17
 



■バックナンバー
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■【季節 一口情報】 二十四節気 120 大寒 蕗の薹が蕾を出す

2024-01-20 07:01:00 | 【話材】 季節・気候

【季節 一口情報】 二十四節気 120 大寒 蕗の薹が蕾を出す

お節介焼き経営コンサルタント」が、経営やコンサルティングに関する情報だけではなく、日常生活に役に立つような情報、旅行や写真などの会話を潤滑にするために情報などもお届けしています。

「日本には四季がある」といいます。それに伴い、四季を表すいろいろな言葉もあります。二十四節気は、四季を感ずる契機となります。それらの中から、話材になるような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。

■120 大寒 蕗の薹が蕾を出す  (年により異なる)


 今日は、二十四節気の一つである「大寒(だいかん)」にあたり、一年で最も気温が低い時期とされています。西洋占星術に詳しい方は、大寒が宝瓶宮(みずがめ座)の始まりであることもよくご存知でしょう。

 大寒は、小寒から数えて15日目に当たり、立春に至るまでの期間をさすことがあります。

 

大寒 初候  款冬華(ふきのはなさく) 蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す

    次候  水沢腹堅(さわみずこおりつめる)  沢に氷が厚く張りつめる
    末候  鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)  鶏が卵を産み始める

 

◆【季節 一口情報】バックナンバー ←クリック

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月18日 元気な会社 世界一ひとにやさしい現場を創る 2608-4118

2024-01-19 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月18日 元気な会社 世界一ひとにやさしい現場を創る 2608-4118

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 

 岸田派が解散すると報じられています。

 名門「宏池会」の流れがここで閉じることになり、宮澤元総理の思いはいかばかりでしょうか。

 そもそも派閥とは何かが、私には解っていませんので、まずは原点に戻り、とりあえず【Wikipedia】で調べてみました。

【Wikipedia】

 政党で統一されているもの以外の政策や主張に共通点のある者同士が集まって、意見の集約と統一された政策の形成を図り、政策の実現に向けての活動として、その政党の執行部を担当もしくは目標とし、政党の交流におけるコミュニケーションの場となる組織または団体を指す

 

 換言しますと、政党の中の政党というべきものなのでしょうか。

 それなら、野党も統一して、その中で派閥的なものを作り、自民一強に対抗すれば良いように思えます。

 ところが、「俺はオレ」

 お山の大将気分が抜けないのでしょう。

 

 日本の政治が良くなるためには、かねてより主張してきましたが「2.5大政党」政治の実現を改めてご紹介したいと思います。

 『二大政党は、過半数に達せず、「0.5政党」が中立的立場で、キャスティングボートを握る』

 『政府は、政党を問わず、適材適所で大臣を選出する』

 

 派閥を容認するわけではありませんが、2.5大政党が実現しても、今の政治家では、変化を起こせないのでしょうね。<自嘲>

 

 私の事業を引き継いでくれた竹根好助ですが、その部下が時々自分の顧問先や元気な会社に私を招待してくれます。私が企業で、何を観て、何を話すか、私の半世紀のコンサルタント経験を盗み取り、コンサルタントとして、それを顧問先に活かしたいという考えのようです。

 

 竹根の部下が紹介してくれたのが、遠方なので、ネットでインタビューと社内見学をさせていただきました。

 

◆【成功企業・元気な会社・頑張る社長】 世界一ひとにやさしい現場を創る 2608-4118

 鉄筋コンクリートでできた建物や橋などを作るのに欠かせないのが鉄筋工事。コンクリートを流し込む前に、棒状の鉄筋を縦・横に組んだ骨組みを作る作業で、専用工具と結束線を使って何カ所もある鉄筋の交差部を縛っていく。しっかりと結束することによって骨組みの強度が増す重要な作業といえるが、1日に5000カ所以上もしゃがみながら結束していくという過酷な単純労働でもある。

 K社(香川県三木町)は、こうした反復作業を自動化するロボットを開発した。市販の鉄筋結束用電動工具を左右にセットするだけで、自動で鉄筋の交差箇所を結束する。人手不足が深刻化するなか、建設現場の作業をより少ない人数で担い、生産性を向上させる点が評価され、「第34回中小企業優秀新技術・新製品賞」(中小企業庁、中小機構後援)の最高賞である中小企業庁長官賞を受賞した。

 作業手順は、まず作業員がロボットの車輪を鉄筋に沿わせて配置する。ロボットは自走しながら鉄筋の交差部を磁気センサーで検知し、停止して結束作業を行う。結束後は次の地点まで自走し、検知・停止して結束するという動作を繰り返す仕組みだ。鉄筋の間の幅や高さで生じる誤差にも対応して自走するほか、衝突してもすぐに停止する接触センサーを備え、作業中の安全面にも十分に配慮した。

 CEOのMさんは、父が経営する鉄筋工事業を引き継ぎ、34歳まで現場で鉄筋を結束していた元職人。「夏は炎天下で意識が朦朧となりながら、冬はかじかむ手をこすりながらの仕事。先の見えない単純な大量作業の繰り返しが辛かった」と振り返る。休みが少ない割に収入が低く、「これでは若者が建設業界に入ってこない」と痛感した。職人を単純作業の反復から解放して、より付加価値の高い作業に専念させるロボットが必要と考え、創業した。

 ただロボットに関してはまったくの素人。Mさんを除く社員も1人だけだった。ところが「世界一ひとにやさしい現場を創る」というビジョンを掲げてアピールした結果、「あれよあれよという間に、日本全国から(ロボット開発に関わる)頭脳が集まってきてくれて、今は14人になった」と語る。

 販売戦略としては、「ロボットをちゃんと建設現場で活用する、そのプロセス全てを事業基盤にしたい」と強調する。半世紀以上変わらない建設業界で、ロボットをいきなり入れても放置される可能性が高いためだ。ロボットを使い、成果を実感してもらうまで、何度でも職人を説得する「伝道師」のような営業組織をつくりたいと考えており、単なるロボットの売り切りではなく、ロボットの導入コンサルから稼働支援までトータルで手がけるビジネスモデルを志向している。

 今後は日本より人件費が高く、ロボット化が有望なシンガポールや米国などにも進出する計画だ。ただ、その際も「どのような建設現場で仕事をしているかという環境情報と、ロボットがどれだけ仕事をしたかという稼働情報をデータとして収集しなければ、的外れな開発になるだろう」と自戒する。建設現場の生産性向上と作業者の負担軽減を実現し、建設業界の地位向上に向けて邁進する考えだ。

 

   出典: e-中小企業ネットマガジン

 

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

  ■【今日は何の日】 1月19日 家庭消火器点検の日 119だけではなく「7119番」も知ろう

 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

◆ 江戸時代のリサイクルシステムに学ぶ 118

 江戸でも美人として知られる、上野の大増屋十右衛門の娘おきくが、花見の時に寺小姓を見初め、着ていた着物の色模様に似せた振袖をこしらえてもらいました。

 毎日毎日、その寺小姓を想い続けると、恋の病に臥せったまま16歳という若さで亡くなってしまった。

 法事が済むと、振袖を古着屋へ売り払ったところ、それを着た娘が次々となくなりました。

 残された家族は、その振り袖を本妙寺で供養してもらうことにしました。和尚が読経の時にその振袖を火の中に投げ込んだところ、つむじ風が起こり、本堂が火事となりました。それが燃え広がって、「振袖火事」となったのです。

 江戸時代というのは、リサイクルが盛んな時代で、その悲劇と信じられたのです。

 今日では、江戸時代のリサイクルシステムに学ぶところが多いと思います。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

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■【あたりまえ経営のすすめ】経営支援編 コンサルタントを知る 4-1-04 コンサルタント不要な企業創りをプロに依頼する

2024-01-19 07:51:53 | 【経営・専門業】 あたりまえ経営のすすめ<経営支援編>

■【あたりまえ経営のすすめ】経営支援編 コンサルタントを知る 4-1-04 コンサルタント不要な企業創りをプロに依頼する



 多様化の時代になり、ホンモノ智恵が求められる昨今です。


 世の中には、「専門家」とか「プロ」と呼ばれる人が多数いらっしゃいます。


 ところが、残念なことに、その大半というのが、「エセ専門家」「エセプロ」なのです。


 管理職も、“真”のプロ管理職にならなければなりません。


 ホンモノのプロ、要は「“真”のプロ」とは、どの様な人を指すのでしょうか。


 エセプロの多くは、「あたり前のことが、あたり前にできる」ということを軽視しています。


 「今の時代、最新の経営理論に基づく経営が重要である」と「あたり前」を蔑視をしている人もいるほどです。


 では、「あたり前」とは、なんでしょうか?


 「“真”のあたり前」を知らずして、あたり前を軽視して欲しくないですね。


 あたり前は、その辺に転がっているのではなく、「あたり前は創るもの」です。


 1970年代から、半世紀にわたる経営コンサルタント経験から、最善の策ではないにしても、ベターな策を講じるための智恵をご紹介してまいります。


メモ


■【経営支援編】第4部 コンサルタントを知る 1章 外部ブレインを使いこなせなくて経営者・管理職といえるか


 半世紀にわたる経営コンサルタント経験から、いろいろな事を体験し、コンサルティング現場で活かしてきました。
 士業・コンサルタントは、経営者・管理職に対して、いろいろな局面からの支援をしていくべきです。そのためには、経営者・管理職の立場も理解をしていなければなりません。
 経営者・管理職向けの情報に対して、「俺は、コンサルタントだ。経営者・管理職向けの情報など必要がない」という姿勢でよいのでしょうか。「裏を返せばコンサルティングに通じる」という発想を士業・コンサルタントがしますと、視野が広がると考えています。
 士業・コンサルタントも経営者・管理職も、フレキシビリティを持った発想が必要なのですね。
 このような視点で、第4部をお届けします。


 1章は、コンサルタントとは何をしてくれる職業なのかという視点で、士業・コンサルタントの本質を経営者・管理職に知っていただきたいと思います。


 裏を返しますと、それを理解でき、行動に移せる士業・コンサルタントがホンモノのプロといえるのではないでしょうか。


◆ 4-1-04 コンサルタント不要な企業創りをプロに依頼する


 経営コンサルタントへの依頼主が、自分の会社のどこに問題があるのか、問題点がわからないこともあります。


 問題はわかっていながら、どう対処したらよいのか困っていることもあります。


 それどころか、問題も、その解決策もわかっていながら経営コンサルタントに依頼してくることもあります。解決策を実行する人材が社内にいないということがその理由です。そのような時には、本来は現場がなすべき実務といっても過言ではないような部分まで、経営コンサルタントが実際にやってくれることもあります。


 例えば、月次決算データを毎月詳細に分析し、それをグラフに整理して経営者が意思決定しやすいように資料を作成するという業務までしてくれる先生もいます。


 これは、税理士がパソコンのソフトウェアで自動的に財務分析をする内容とは異なり、具体的な戦術面までのアドバイスが含まれています。大企業であれば経営企画室などが担当して行うような作業です。


 社員研修なども、実務的な面での経営コンサルタントによる支援業務の良い例といえます。社員の能力を向上させたくても、それをどのように進めていったらよいのかということになりますと、大企業でも最適な講師がいないこともあります。


 経営コンサルタントとは、良い感度のアンテナを持って、社内の現況調査・分析を通して問題を発見したり、その原因を追及し、その問題の解決策を企画し、どのように進めていったらよいのかを勧告したりします。


 提案内容を依頼主に理解してもらい、それを実施させ、効果を上げてもらわなければなりません。


 しかも、それだけで終わってはなりません。経営コンサルタントがいなくても業績がのびていける企業体質を持てませんと、いつまで経っても経営コンサルタントから独り立ちできない経営コンサルタント依存症にかかった企業のままでいることになってしまい、それでは経営コンサルタントが支援した意味がないのです。


 経営コンサルタントから学ぶだけではなく、経営コンサルタントのような外部のプロが行っていることをまねながら心と体で習得して行き、それをまた別な局面で活かすようにします。


 経営コンサルタントの仕事は、「経営コンサルタント不要な企業づくり」であり、経営コンサルタントとはそれを企業に実現してもらうことに協力する知的専門家といえます。



■【あたりまえ経営のすすめ】 バックナンバー


 あたり前の重要性を知る ←クリック



 


■【プロの心構え】 バックナンバー


プロとして、いかに思考すべきか ←クリック

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月17日 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 4-02 なぜ外部のプロが必要なのか

2024-01-18 08:26:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 


  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月17日 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 4-02 なぜ外部のプロが必要なのか


 


 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。


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 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。



 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。


【 注 】


 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。


■【小説風 傘寿の日記】


 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。


 


 長野の某企業の要請で、経営相談に訪れた後、久しぶりに長野善光寺をお詣りすることができました。


 いつもなら、コンサルタントを目指す人達の集まりに出席するのですが、その企業で【あたりまえ経営のすすめ】について、お話をする機会を得ることができました。


 下記のようなテーマでお話しました。


 


■第4部 【あたりまえ経営のすすめ 経営支援編編】 コンサルタントを知る 1章 外部ブレインを使いこなせなくて経営者・管理職といえるか


 半世紀にわたる経営コンサルタント経験から、いろいろな事を体験し、コンサルティング現場で活かしてきました。
 士業・コンサルタントは、経営者・管理職に対して、いろいろな局面からの支援をしていくべきです。そのためには、経営者・管理職の立場も理解をしていなければなりません。
 経営者・管理職向けの情報に対して、「俺は、コンサルタントだ。経営者・管理職向けの情報など必要がない」という姿勢でよいのでしょうか。「裏を返せばコンサルティングに通じる」という発想を士業・コンサルタントがしますと、視野が広がると考えています。
 士業・コンサルタントも経営者・管理職も、フレキシビリティを持った発想が必要なのですね。
 このような視点で、第4部をお届けします。


 1章は、コンサルタントとは何をしてくれる職業なのかという視点で、士業・コンサルタントの本質を経営者・管理職に知っていただきたいと思います。


 裏を返しますと、それを理解でき、行動に移せる士業・コンサルタントがホンモノのプロといえるのではないでしょうか。


 


■ 第4部1章 2 なぜ外部のプロが必要なのか


 経営コンサルタントという職業があることは知っていますが、果たして経営コンサルタントというのは何をしてくれる人なのでしょうか?


 ここでは、これまでに経営コンサルタントを利用したことがない経営者・管理職向けにわかりやすく解説いたしました。


 一方で、すでに経営コンサルタントを利用しているがなかなか成果が上がらない経営者・管理職もいると思います。その様な人達の多くが経営コンサルタントの利用方法を間違えているからです。


 ここでは失敗しない経営コンサルタントの利用方法について考えてみましょう。



 まず、そのまえに、なぜ経営コンサルタントなど、経営の専門家と言われます外部のプロの力が必要なのか、再度整理してみましょう。


 グローバル化の時代とかスピード経営などと言われて久しくなりますが、この間の大きな変化は顧客ニーズの多様化とそれに対応できる経営の高度化の必要性に顕著に表れてきています。


 経営者のカリスマ性が叫ばれたこともありますが、経営の高度化に伴い経営の舵取りはますます難しくなってきています。


 経営者が描いている夢の実現には、一層高度な経営技術が求められてきて、スーパーマン的な一人の経営者だけでは持続的な企業作り(ゴーイングコンサーン)は、一部の例外を除くと不可能と言っても過言ではありません。


 一方で、バブルがはじけ、リーマンショック、コロナウィルス禍などを経験して以来、日本の経営者は、成果主義とか○○経営とかという最新の経営技術を取り入れようと一所懸命に努力をしてきました。


 ところが、その努力に反して、思わしい結果を得ることができず、日本全体の相対的な国力低下からグローバル市場での競争力低下などに繋がっています。多くの経営管理が、自信を喪失してしまっていて、日本そのものが萎縮傾向にあります。


 その様な中でも、元気な会社もあります。


 元気な会社に共通しているのは、目的達成のためのビジョンや理念が明確で、その達成のための計画とアクションプランがあり、それを使いながらノウハウの蓄積をし、そのノウハウを使ってさらに上を目指せる体質や風土といったものが定着しています。


 これを「持続できる仕組み」とか「温かい管理設備」といいます。


 企業が変革を行おうことを考えて、いろいろな書物を読んだり講演会などで話を聴いたりして、見よう見まねでやっても持続できなかったり、うまくいかなかったりします。


 見よう見まねで導入した仕組み・設備は、形だけの導入、すなわち「ハードウェア的導入」といえ、その運用である「ソフトウェア」が伴っていないからです。


 すなわち、仕組みや設備の導入は、知識ではなく利用・活用ノウハウが求められるのです。


 それを内部の社員だけで行おうとしますと、ノウハウが欠如しているだけではなく、企業にはびこっている企業風土や人間関係のしがらみという呪文に縛られてうまく機能しないのです。


 若手の社員が変革の良い提案をしたとします。経営者もそれは良い考えとその提案を受け入れようとして、その社員を含めたプロジェクト・チームを作り、いざ変革を始めてみました。


 ところが、提案した若手のやり方がその企業にとっては斬新すぎて、その会社ではやったことがないことから「前例がないから」とプロジェクト・リーダーに受け入れられないかもしれません。


 別の提案をしますと、「それは製造部門では受け入れられない」「○○常務の管轄ですので、われわれが口を挟むべきではない」などとまたしても人間的なしがらみが障壁となってしまいます。


 これではいけないとワンマン経営者が号令をかけても、社員のところまでその真意が伝わらず、社員が動かず、管理職は上と下との間に挟まれて身動きができません。


 このようなことがあってはならないのですが、経営コンサルタントなど外部の人間の言うことには意外と耳を貸すのです。


 いろいろな業界のいろいろな局面で鍛えられ、第三者的な中立的な意見を述べることが、経営コンサルタントの存在意義なのです。


 経営コンサルタントは、企業が持つ経営資源の有効活用を、企業の人達とともに進め、業績という結果に結びつけ、企業の持続的成長につなげます。



 


<次号に続く>


 


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■【今日は何の日】



  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。



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  ■【今日は何の日】 1月18日 初観音 振袖火事の日、明暦の大火



 



■【経営コンサルタントの独り言】



 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。



 



■ 土用というのは夏だけの話ではないのですね 117



 



 冬土用というのがあるのをご存知でしたか。



 土用というとウナギを連想しますが、それは夏土用と言われます。



 冬土用は、春が近い時期でもあり、立春を待つ気持ちになる期間です。



 二十四節気に「四立」というのがあります。



「国立」と読み間違えないで下さい。



 



 



■【老いぼれコンサルタントのブログ】



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