松山英樹が波乱のプレーオフを制し、米国ツアー初優勝!
午前1:00からのメモリアルトーナメント観戦は、手に汗を握って
松山英樹応援隊になってしまった。
私にとってラッキーだったのは、今月最初の日曜日ということもあり
スカパーの無料放送日にあたっていたこと。
それでこの試合は松山のスタートから見れたことだ。
出だしから好調の松山は、先週のチャンピオンA・スコットに「借りは返す」
とばかりにプレーで同伴者を凌駕し、トップに手が届く勢いで追走をする。
この日の22歳の若武者のプレーは、徐々にトップを走るB・ワトソンの
プレイにプレッシャーをかけ始める。
解説の横田真一プロは、TVのフォローがなかった2番のバンカーからの
チップインを見て「この日はもしかしたら・・・」と、口に出した。
前半9ホールを終わっても、松山の勢いは止まらなかった。
しかし、B・ワトソンを逆転し首位に立った16番ショート。
この時点では、誰もが「もしかしたら・・まさかがあるかも知れない」
誰もが思っていただろう。
池ポチャがあるまでは。
しかし、勝っていなかったなら「悪夢の池ポチャ」とも言われただろう
16番でのWボギーと続く17番のボギーで、一気に12アンダーまで3打も
後退をし、先に上がっていたケビン・ナにはこのままでは一打届かない。
この時点では、誰もが「夢もこれまでか!」と思ったはずだ。
過去には優勝に後一歩で敗れ去ったゴルファー達のガッカリした映像が
頭の中に浮かんだ。
あの全英でのイタリア人プレーヤーもその一人だ。(名前は失念)
ただ救いは、残り人ホールとなった最終ホールが、松山にとってはラッキー
ホールであることに一縷の望みを持った人も多いはず。
最終18番は過去3日間はバーディーをとっている。
前日の18番を見ていて私が思ったのは、もしかしたら明日はB・ワトソン
をこのホールでかわすのでは。
そのようなラストホールで奇跡が起きてしまう。
あの青木功プロが、日本人として初優勝ハワイアンオープンで見せた
第2打カップイン・イーグルに等しいバーディチャンスにつけるとは。
まさに松山英樹にとっては、渾身の一打であり優勝へのバーディだった。
強敵B・ワトソンの失墜でケビン・ナとのプレーオフになったが、観客
女性にあたってしまう幸運もあり、見事に得意ホールでの優勝を決める
パーは、まさに松山英樹にとっては忘れることのできな最終ホールに
なるだろう。
オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC18番は、今後の松山英樹の
活躍を見守ってくれる。
【追記】
最終日スタート前には日本のメデアが、J・ニクラウスに松山英樹と
石川遼の2選手について聞いていた。
ニクラウスは、「すでに遼は活躍をしているではないか?」「何を
聞きたいのか?」
そして「松山は今後世界でも活躍が出来るだろう」そうTVで話していた。
この時点では、ニクラウスもまさか「HIDEKI MATSUYAMA」が優勝を
するとは夢にも思ってはいなかっただろう。
それは私を含めた、世界のゴルフファンが思っていたことではないだ
ろうか?
しかし、今年アメリカ挑戦一年目の松山英樹という男は、前週首位タイ
に並びながら10位に終わった経験を活かして、ザ・メモアリアル・
トーナメントというビッグなタイトルを勝ち取ってしまった。
22歳で得たこの勢いと経験は、日本人ゴルフファンの願望だったメジャー
獲得への道へ必ず続いていると思う。
さぁ、次はノースカロライナ州・パインハーストで今月行われる全米
オープンだ。一気に勢いを持って頂点に駆け上がるかもしれない。
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