全米プロ3日目終了時では首位と一打差の2位で終わった時点では、松山選手の
メジャー初優勝を誰もが疑ってはいなかったと思います。
彼の最終日の爆発力は定評があり、かってはアマチュア時代のオーガスタでの
追い上げや今年の全米オープンで2位に食い込む追撃、そして前週のブリジストン
招待での61という成績からしても、彼のメジャー初勝利のシーンに期待をして
誰もが早朝からテレビの前に釘付けとなり、応援をしたのではないでしょうか。
でも結果はアウトで一時8アンダーで首位に立つも、インに入って予想外の崩れ
を見せて松山選手のメジャー初勝利は夢と崩れてしまいました。
かっての帝王ジャック・ニクラウスが語っているように、「メジャーとはアウト
は技術で切り抜けられるが、インに入っていかに運を味方にすることが出来るか
で決まる!」の言葉通り、優勝者のジャスティン・トーマスにはゴルフの神様が
微笑み、松山には背を向けてしまったのが結果となって表れたのでしょう。
とくにアウトの10番では、ジャスティン・トーマスが第一打を大きく左に曲げて
誰も大トラブルを予感したものの、ボールは木に当たりフェアウェイに戻るという
ラッキーが最初の奇跡。
もしも、左に跳ねていたならロングホールとはいえ、パーであがるのは至難の業
だったでしょう。
そしてこのホールでは二度目の奇跡が待っていました。
第4打のバーディーパットは、カップ左ギリギリに止まるものの、約12秒を経過
して風もないのにボールはコロリとカップインをしたのです。
日本人のファンアからしてみたなら、まさに意地悪なゴルフ神様が見えない力で
ボールを押したとしか思えないシーンでした。
テレビを見ていた僕は、この時点で「松山選手の優勝は逃げた!」そう確信をした
のですが、まさにその通りになってしまうとは..........。
とてもではないけれど最後までテレビ中継を見る勇気も失せて、16番終了時点で
テレビのスイッチを切った僕でしたが、松山選手はこの口惜しさを胸に受け止めて
来季からのメジャー挑戦を続けてくれると信じています。
松山英樹はいまだ若干25歳の若者です。
近年こそ今回優勝をしたJ・トーマスや全英で優勝をしたJ・スピースは松山選手より
も一歳若い24歳ですが、多くのメジャー獲得選手は三十代を過ぎてから勝っている
わけですから、焦ることは決してないでしょう。
反対に若くして大活躍をしたT・ウッズのように、女性問題で醜聞を世界に晒し、
怪我と腰痛でゴルフ界の第一線からリタイヤした選手も居るのですから、それを参考
としてガムシャラに頑張ることは避けて欲しいと思います。
そして松山選手にはご結婚と第一子誕生を心から祝福したいと思います。
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