最近どうも新しい映画で「これ・・いいんじゃない」という映画に巡り合えない
あえていうならダスティ・ホフマンとエマ・トンプソンが描く熟年カップルの恋愛ドラマ
「新しい人生の始め方」かアカデミー賞にノミネートされたブラッド・ピットの
「イングロリアス・バスターズ」くらいかも知れない。
残念ながら、大好きなモーガン・フリーマンの「インビクタス/負けざる者たち」は
大変気になる映画だがまだ見ていないけども・・(期待大)
そんなわけで暇を見つけて久々に古い映画(DVD)を見ることに。
第16回アカデミー作品賞・監督賞・脚色賞を受賞「カサブランカ」(1943)
当時のアカデミー受賞作品だから、内容はともかくとして、この映画はボギー
(ハンフリー・ボガード)とイングリット・バーグマンが出演
バーグマンはこの年26歳で(1942)アーネスト・ヘミングウェイが
書いた「誰がために鐘が鳴る」にも出演していて最もスポットライトを
浴びていた女優の一人。
カサブランカ・最後の場面/ Casablanca Final
映画好きの私は、ボギーの映画は「ほとんど見ている」と自負して
いたが、実はこの映画あまりにも有名なだけに「見ていなかった名作」の
一つだった。
錯覚とは怖いものです
前半はつまらないが、後半になれば何となく引き込まれる映画って
結構多いがこの作品もその部類かも。
まぁボギーとバーグマンが好きでない人にとっては、なんでこの
映画がアカデミー賞なのと思うだろうが、1942年という時代が
影響したのかもしれない。
*当時、日本軍は南下作戦 ドイツはレニングラードでソ連に包囲
でもやっぱりボギーがボギーらしさを出している映画は、何といっても
「三つ数えろ」(1946)でしょうね。
原作はハードボイルドファンなら知らない人はまずいない、レイモンド
・チャンドラーだが、探偵F・マーロウ役はやっぱりボギーが一番
この作品はのちにロバート・ミッチャムがマーロウ役で「大いなる眠り」(1978)
という原作名でリメイクしているが、二本を見比べるとボギーの渋さ
がわかるだろう。
なおロバート・ミッチャムは「さらば愛しき女よ」(1975)に続く
マーロウ役で出演。
こちらは相手役のシャーロット・ランプリングの「魔性の女」役が
抜群に良い。
さて話が脇道に(悪い癖は治らない)それたが、ストーリーは
こちらを読んで
印象的なのバーグマンの濡れた瞳と気高さ漂う美貌には、当時の
男性はメロメロになったとか・・・(私は公開時の1946には-
生まれていませんが)
ガス燈(1944)では、シャルル・ボワイエとの共演で一躍スターダム
に駈け上り、アカデミー主演女優賞獲得するわけだが、やっぱり
色っぽいです。
なおこの映画で「君の瞳に乾杯」はあまりにも有名(誤訳説も多いけど)
この一言でアカデミー賞を獲ったとは言わないが、モノクロの古い
映画をたまには観よう。
脇役ではルノー署長役のクロード・レインズはとても印象的。
ラストにカサブランカの挿入曲「時の過ぎゆくままに」
ーAs Time Goes Byーをどうぞ
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