札幌雪まつりに次ぐ北の港街を代表する冬のページェント
「小樽雪あかりの路15」がまもなく開催されます。
道内在住の方ならいざ知らず、道外の方にはまだまだ知名度では
札幌雪まつりにおくれをとっているこの催しも、数えて今年で
15回目を迎えるとのこと。
ことしは雪にも恵まれて幻想的な雪あかりの路が、あなたに素敵な
想い出をあたえてくれるでしょう。
小樽市が開催する”雪あかりの路”のネーミングは、小林多喜二と並び
小樽が生んだ作家・詩人の伊藤整が書いた詩集「雪明かりの路」から
とったものです。
◆雪明かりの路ー雪夜ー◆
あゝ 雪のあらしだ。
家々はその中に盲目になり身を伏せて
埋もれてゐる。
この恐ろしい夜でも
そつと窓の雪を叩いて外を覗いてごらん。
あの吹雪が
木々に唸つて 狂つて
一しきり去つた後を
気付かれない様に覗いてごらん。
雪明かりだよ。
案外に明るくてもう道なんか無くなってゐるが
しづかな青い雪明かりりだよ。
都会に暮らす人には雪明りといっても、ピンと来ないかもしれません。
北国の冬は夜の帳(とばり)がおりても、漆黒の世界につつまれる事は
ありません。
かすかな月の明かりが雪に反射をして、想像以上の明るさを醸し出します。
まさに美しい冬の北海道の叙情詩が、伊藤整が書いた「雪明りの道」です。
さて、今年のポスターは、とっても素敵なものに出来上がったようです。
今年の冬は日本全国がシベチアからの寒気に影響され、道内各地も雪と
寒さに悩まされています。
気温こそここ数日は緩んできた感もありますが、夜になれば札幌も氷点下。
まだまだ寒い日が続きそうです。
小樽雪あかりの路に先駆けて、札幌雪祭りは2月5日(火)に開幕して
2月11日まで続きますが、こちらも道内外各地はもとよりアジア各国からの
お客様が押し寄せるでしょう。
節分を過ぎてもこの寒さは急激に緩むことはないでしょうから、北海道に
こられるときには、防寒対策だけはしっかりととってご参加ください。
なおこのブログで小樽「雪あかりの路」を初めて知ったという方は、この
ブログで過去にも書いていますから是非そちらもご覧下さい。
◆冬の小樽「雪あかりの路」
◆小林多喜二の蟹工船
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