松井秀喜が現役引退をした。
考えてみれば、淒い選手だった。
アメリカに渡って、日本選手として初のMVPを始め素晴らしい成績を
残した。
20年間の殆どを第一線で活躍するという事は並大抵のことではないだろう。
一昨日、戦力外通告を受けた選手のドキュメンタリーを見た。
私は年末の夜に見るような番組ではないし、どうせ再放送が
あるんだから、その時でいいと思ったんだけれど・・・
ホラホラ・・・やっぱり心が暗ーくなっちゃったよ~
人生に於いて成功する・・・って大変に難しい事だ。
どんなに活躍しなくても一軍になれなくてもプロにすらなれなくても、
ホンの少しでもその土俵にのりかけた野球選手って、ごくごく僅かの
エリートだよね。その地域では天才少年と呼ばれていたに違いない
それが大学野球で花形にまで上り詰めた選手なんてエリート中のエリート。
なーんて事を考えるのは、その番組にチラッと出ていた一場選手が
トライアウトを受け今の時点でどこからもオファーが来ていないからだ。
彼には輝かしい未来が待ち受けているはずだった。
けれど、栄養費問題でマスコミからバッシングされ各球団から敬遠され
なお且つ、その問題のほとぼりが覚めぬ頃に出来ちゃった結婚・・・
マイナスにマイナスを重ねた。
マイナスとマイナスを掛け合せればプラスなのだから、その試練を
モチベーションに変える事が出来れば良かったのだけれど・・・
彼はおそらく精神的なものを最後まで克服できなかったのだろう。
精神のダメージって私達のような一般ピーポーでも万病の元だけれど、
スポーツに於ける精神の及ぼす影響って想像以上なんだろうな~
栄養費と言われる金銭問題だって、彼だけではなく昔から当たり前の
ようにあった事だっただろうに。
いい目にあって、なお且つ特別扱いされそして一流選手として
野球史に名を残している選手もいるのだろうに・・・
運と反対の何かが作用してしまった人間の悲しさだよな~
そしてやはりこの事でも思うのは、全てがクリアーで清廉潔白な
世の中や人間なんて夢想でしかないのに、
そこを叩くマスコミや世論おそらくこれはネット社会の宿命なのかもしれないけれど。
言論の自由の概念はネットの登場でモンスターの後押しをしているのかもしれない。
そうだとすれば、今の時代に即した言論の自由の限界・・
もはや自由ではなくなるとしても、何かしらの規制なしで
個人の尊厳を守る事が可能なのだろうか
自由のパラダイムシフトが必要なのかもね~
などと考える年末はグルメっぽい食事を取る事が多くなるので、
このような状況に陥るともれなくあっさりとしたお漬物が食べたくなる。
それで、今年も初白菜漬けを作りまいした
白菜2株を干して・・・
薬味を用意して、まだ余っている塩麹もぶち込んで美味しくなーれ