田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

つばき園からの便りー和名の椿(上)

2018年04月04日 | 季節の花巡り

 2週間ほど前、久留米つばき園にでかけました。椿は品種により秋から春にかけて花を咲かせますが、3月から4月上旬にかけてが一番の見頃です。このつばき園はもともと椿など花木の苗畑だったものを、地元の協力を得てつばき園として造成したものです。

 今年は開花が1週間ほど遅れているという話を聞き、恒例のつばき祭りが終わってから行きました。

 広い園内には約500品種の椿が植栽されています。この日撮った椿を、園内の風景を交えながら3回にわけて紹介します。 園内にはサザンカもあり、説明板には「種間雑種」と記載されている品種もありました。花の表記にはカタカナやひらがな、漢字とありますが、私はその時々で適当に使い分けていて一貫性がありません。

 

「明治神宮赤ヤブ」 

 椿は花弁が丸ごと落ちるので武士に嫌われたという話をよく聞きます。しかし、これは俗説のようです。藩をあげて育成に努めた肥後椿など、武家で品種改良されたものも多いです。武士椿(モノノフツバキ)という八重咲きの美しいつばきもあります。私は門外漢ですが、茶道でも茶花として椿は好まれているようです。

 

 

 「あゆみ白」 

  「シルクロード」 

  「隠れ磯」 

 つばき祭りは終わりましたが、花を好きな方が椿を見に訪れます。林の中を歩いていると清々しい気持ちになります。

  「岩根絞」

  「薩摩」

  「絞臘月」

  「港の曙」

  花弁が落ちている様子も一つの風景として楽しめます。

  「春曙紅(シュンショッコウ)」

  「正義(マサヨシ)」

  「都鳥」

  「無類絞」 同じ枝の二輪

  上の写真と同じ木に咲く無類絞。向こうにみえる赤い花も同じ木です。

 むかし子ども達が普段目にしたのは、よく遊んでいたお寺の赤いヤブツバキでした。学生時代には京都法然院で見たヤブツバキの林が印象に残っています。お寺と椿とは何か縁があるのでしょうか。

 

 

 

 

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2 コメント

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たくさんの椿 (tyako)
2018-04-04 08:17:01
おはようございます。
さすがはつばき園ですね。見た事もない種類がありました。
「あゆみ白」これなど床の間に生けてみたい花です。そして、「正義」は、肥後椿だと思いました。

自宅に植えてある肥後椿と同じようです。
たくさんの椿ありがとうございました。
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こんにちは (九州より)
2018-04-04 12:38:55
このつばき園は品種が多いので楽しめます。
園内を歩くだけでも気持ちが良いものです。
tyako様が活けてある椿は、蕾か開きはじめの花が多いですね。
コメントありがとうございました。
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