田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

市場まつりに行ってみた

2015年11月24日 | 日々の出来事

  日曜日、中央卸売市場で「市場まつり」が開催されました。卸売市場には中央卸売市場と地方卸売市場があります。「中央」は農林水産大臣の認可が必要で、「地方」は地道府県知事が認可します。

 いつもは市場に一般の市民が入ることはありませんから、またとない機会です。

 まつりといっても、アトラクションがある訳ではなく、卸売市場だけあって農産物と水産物の販売が主です。

   

 大勢の市民が来ており、あちこちのブースには順番待ちの列が出来ていました。普段、せりが行われている処には飲食コーナーが設けられています。

  詰め放題コーナーです。ビニール袋を1枚100円で買って挑戦です。玉ねぎ、サツマイモなどがありましたが、私の家内はピーマンを18個詰め込みました。その他の野菜もお祭りとあって、とにかく安い。

  市場は市民の台所といいますが、普段は私達には縁がなく身近には感じません。市場に親しんでもらおうと、このまつりが行われました。

 こちらは水産部です。毎朝せりのトロ箱が並ぶ処には飲食コーナーが設けられています。

 普段は業者同士の取引ですが、今日は市民が相手です。青果部も水産部も模擬せりが行われました。

 

 マグロの解体ショーもありましたが、鮮魚の展示場は魚に触れるので子供に人気です。

 

  こちらはトロ箱売りです。

 

  市場まつりは20年ほど前に一度開催されたきりでした。昨年から再開されたようです。

 実はこの20年近く、卸売市場の取扱い量と売上金額は右肩下がりなのです。その原因は農水産物の流通経路が多様化して、卸売市場を通さない取引が増えているためです。

 町の八百屋さんが減っているのは実感できますが、大手のスーパーや飲食チェーンは市場からではなく直接、産地と取引することが多いですね。農家が直接入荷する形式の直売所も増えました。

 いま、どこの卸売市場も苦戦しているのではないでしょうか。いろいろ市場活性化のための努力をしているようですが、このまつりもその一つだと思います。市民に卸売市場を身近に感じてもらい、その役割を知って欲しいということでしょう。

  

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「道の駅たちばな」でお買い物 | トップ | 石橋美術館で二科100年展を観る »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
卸売市場 (tango)
2015-11-24 15:50:22
私も十数年前には北九州の卸売市場に
年末だけ行っておりました
人が多いので行かなくなりました
山陰にも朝日新聞社について恵まれない家庭に
(ぶり)を贈るためにたくさん手に入れていました
今では新聞社のチャリティ行事もなくなりました
普通の時、町の活性化のためには良い催しだと
思います
景気が昔のような元気な街になれませんね?
昨日もお店のお客様で市長が悪いから…??なんて
大声で文句を言って帰りました
(大型店舗が出店しすぎる…)と言っておりましたが……わかりませんが??デパートは頑張ってくれと,はっぱをかけられましたよ!
返信する
こんにちは (九州より)
2015-11-24 16:57:31
景気が良くなると市場も活性化するかもしれませんね。
デパートには頑張ってもらいたいと思います。
郊外の大型店舗が増えて、街なかから人がいなくなっています。
返信する

コメントを投稿

日々の出来事」カテゴリの最新記事