少し前になりますが、久留米藩主だった有馬家の菩提寺である、臨済宗妙心寺派の梅林寺に行きました。このお寺にはそう度々行くわけではありませんが、存在感があります。
梅林寺は、元は有馬家の旧領地である丹波福知山にあり、瑞巌寺と称していました。全国に3000以上ある妙心寺派の寺院の中でも、修行僧のための本格的な禅の専門道場は19ヵ寺あるそうです。梅林寺もその一つで、厳しい修行で知られています。
以前、朝の7時過ぎに雲水姿をした7、8人の修行僧が、一列になって通るのをよく見かけました。真冬でも素足に草鞋履きで、雨の日は合羽のようなものを着用していました。こんな早い時間に托鉢に行くのかなと思っていましたが、実際のところはわかりません。
私は禅については全く不案内です。山門に「碧巌録提唱」の木札が掲げられています。
禅道場です。「金剛窟」とあります。左手は本堂の塀です。 梅林寺は観光寺院ではないので、拝観拒絶の寺だと思いますが、体験座禅は受け入れているようです。
唐門です。本堂の屋根が見えています。剣先のついた鉄柵があります。手前には階段があり数メートルの段差があるのですが、その両側にも鉄柵があります。
大庫裏です。ここと書院は改修工事中でした。ある方のブログに、庫裏の玄関に「拝観断」の木札が立てかけられている写真がありました。しかし別の方のブログには、横の小玄関から入って本堂を拝観したことが書かれています。
正面に見えているのが小玄関です。
大庫裏の前にある蘇鉄です。樹齢は3百年以上あります。
この蘇鉄には思い出があります。小学6年生の時に梅林寺でスケッチ大会がありました。私はこの蘇鉄を描いたのですが、描いている途中、絵の先生から叱られました。何でも、近景から描くか、遠景から描くかといったようなことでした。
しかし、私の絵が結構上位の賞を貰ったのです。全校集会の時に校長先生から紹介されました。可笑しいような、くすぐったい思いがしたものです。
有馬家の霊廟です。何棟かあります。
鐘楼です。
外苑にある菅虎雄の顕彰碑です。菅虎雄は久留米藩の藩医の子息で、夏目漱石の親友でした。漱石に座禅を勧めたり松山中学や五高の教職を斡旋したりと、公私にわたって漱石の世話をしています。漱石の墓碑銘も菅虎雄の書になるものです。
その縁で夏目漱石は久留米を5回訪問しています。明治29年には梅林寺を訪れ、老師と夜遅くまで語り合っています。左の句碑はその時詠んだ句で「碧巌を提唱す 山内(やま)の夜ぞ長き」と刻まれています。夏目漱石の自筆です。碧巌とは臨済宗の公案のことだそうです。
梅林寺外苑は一般に公開されており、500本の梅が植えられています。梅の季節には多くの人で賑わいます。
外苑から見る筑後川。白い橋は新幹線です。向こうが在来線。
半年前にブログを始めた時は、いつまで続くか自信がありませんでした。最初は週に一度程度の更新を考えていましたが、皆様に励まされてブログを書くのが日課のようになりました。今後はブログが負担にならないように、無理をせず続けていきたいと思っています。
良いお年をお迎えください。
ブログいつも拝見しております。
たくさんの記事を掲載してください。
今年もよろしくお願いいたします。
地域の紹介を楽しみにしています
今年もよろしくお願い致します!!
今日より仕事が始まる私