2020年の始動は船橋三番瀬のホンビノス貝から始まりました。
毎年1月の満月の大潮には真夜中に潮位がものすごく下がります。
今回も気象庁の潮汐表を見ると、土曜日の夜、午前零時になんとマイナス16cm。
基準潮位がどこなのか知りませんが、とにかく1年間で最もマイナス値が大きくなるのです。
これだけ潮が引くと、ひょっとして東京湾の真ん中ぐらいまで歩いて行けるんじゃないかと
思ってしまいますよ。
東京都民のオレとしては、千葉県民が押し寄せてくる前に出撃せねばなるまい。
ホンビノス貝にとって、東京ブランドになるか千葉ブランドになるかは大きな違いだと
思うのですよ。
ということで板橋の自宅をPM9:30に出発。船橋までおよそ35km。
首都高速に乗ってスカイツリーを眺めながら夜のドライブを楽しみました。
船橋海浜公園に到着すると、毎年と違って、閑散としていました。
毎年、真夜中の潮干狩りを楽しむアウトドア派の連中がたくさんやって来ているのに
今回はほとんど居ません。
やはり昨年の秋の台風と豪雨のとき、江戸川放水路の堰堤を開放したために、
大量の土砂が三番瀬に堆積して、ホンビノス貝が死滅したとニュースで
報道されていましたが、本当だったんだ。
干潟の砂地を歩くと、5cmほど足が泥にめりこんで沈んでゆきます。
やっ、やばい、もしもこれが底なし汚泥で、そこへ踏み込んでしまったら、
潮が満ちてきて命を落とすかもしれません。
幸いにも足首が沈む程度で前へ進めました。
直径40cmノーパンクタイヤを装着したキャリーを引っ張って、
沖に向かって歩きました。どこまで歩いて行っても陸地です。
うーん、このへんでいいんじゃない?
そうとう沖へ歩きましたよ。
あちこちで、ちょいちょいと掘って、ホンビノス貝の感触を確かめますが、
やはりなかなか見つかりません。
ホンビノスって赤潮や青潮でも生きているのに、汚泥が堆積したら本当に死ぬんやろか?
まったく信じられません。
きっと何処かにホンビノス団地を築いて繁殖してるはずです。
そう思いながら、あちこち掘っては移動を続けました。
汚いドブの匂いがする黒い泥を掘ってみると、ホンビノス貝は居ました。
ほとんどドロンコまみれの石です。
手袋はすぐにドロドロになり、デジカメさえ持てません。
なので今回は画像が少ないです。
悪戦苦闘しながら、2時間ほど一生懸命に掘り続けました。
ホンビノス貝はやはり少なくなっていて、団地は見つかりませんでした。
しかし堀り出したホンビノス貝は生き残った大粒のものが多く、
単独でゴロンと出てきました。
足腰と腕が痛くなってきたので、AM0:30に終了。
なんとか100個以上は採れたでしょうか。
重たいキャリーを引っ張って45分かけて、車まで戻ってきました。
毎回引き返すときは欲張りすぎて、重たいキャリーを泣きそうになりながら、
何度も休憩を挟んで駐車場まで戻ってきます。
さてと、喉カラカラ、汗ドバーで、自販機で冷たいジュースを一気飲みしたあと、
誰も走っていない独り占めの首都高速をとばして、無事に帰還いたしました。
さてと本日の収穫です。
自宅の風呂場で泥を洗い流して、大ビノス、中ビノス、小ビノスに分けました。
全部で151個有りました。
そのうち、大ビノスは約30個。 最近ではお目にかかれないようなデカいヤツです。
中ビノスは約95個。だいたい100g前後のもの。こいつらだけで重さ9.5kgです。
小ビノス 約25個。掘ったとき判っていたらリリースしたのに、泥に交じって入っていました。
とっても重いから持ち運びもできません。
連休明けにも同僚たちにお裾分けしたいのですが、重くてどうしようもないです。
2,3日したらだんだん黒さがなくなって、真っ白けの貝に変わります。
おまけですが、さるぼう3個も持ち帰りました。
年々高く隆起して成長する牡蠣殻の島の周辺部には大きなホンビノス貝が残ってましたが、
なんの変哲もない運動場のような平らな砂浜には、土砂が堆積していて貝は居ませんでした。
まっ、最後に・・・
あんたも好きねぇ・・・笑。