木曜会稽古。四條畷の市民活動センター。
今年30回目。人数は30名近く。
実は体調が悪かった。
夏風邪のような頭痛で、出荷が終ってから仮眠した。30分ほど。
起きたら身体がふらつく。めまい。寒気を感じるが汗が出ている。
気温の変化に身体が順応しないようだ。
本日は日本剣道形の稽古。
着替えて素振りをしていると若干体調が戻ってきた。
二人組、お相手は滋賀の若手七段。
師匠の説明の全部は省く。
以下、なるほどと思った部分のみ記す。
一本目は先の気位で。
打太刀は左諸手上段のまま3歩進むが、最後の右足の引き付けが重要。
仕太刀は一拍子で抜いて打つこと。
仕太刀は2歩下がるが、1歩目は小さく、2歩目はやや大きく下がる。
構えを解いて下がる際も、最後の右足の引き付けを忘れないように。
二本目の中段の構えが低過ぎる者が多い。
一足一刀の間で剣先の延長線上が相手の正眼になる高さで構える。
三本目の打太刀はしっかりと仕太刀の水月を突くこと。
仕太刀の突き返しは胸部。あとは気当りなので突かない。
四本目は陰と陽で様子を見る構え。
打太刀の八相の構えは、上段を取るぞぉ~、でも八相。
仕太刀の脇構えは、上段に構えるのか、え
打ちは「気打ち」で打ちにあらず。お互いに上段を通って打つ。
巻き返す時は突こうとした瞬間に鎬を使って巻き返す。左手は頭上。
五本目の仕太刀は打太刀の上段に対して左拳に剣先を付ける。
打太刀はしっかり右足を引き付けて、物打ちが仕太刀の頭上に届くように打つ。
仕太刀の残心は緩急をつける。剣先を顔の中心に付ける時はゆっくり。左上段は早く。
六本目
【註】五つの構え(五行の構え)
上段の構えは火の構え、中段の構えは水の構え、下段の構えは土の構え、
八相の構えは木の構え、脇の構えは金(ごん=かね)の構え
火<水<土<木<金 これを五行相剋(そうこく)と言う。
中段(水)に対して下段(土)になり、下段(土)に対して上段(火)となる。
再び上段(火)に対して中段(水)となり、しかたなく中段に戻って小手を打つ。
下段から攻め上げる時は相手の左拳を攻め上げる。
摺り上げ小手は払い小手にならないように。
七本目
打太刀は仕太刀の胸部を突く。気当りの突き。
仕太刀の右足は進行方向に向くが、2歩目の左足の向きは横に出すのがコツ。
胴を打って抜いた時の腕と刀は一直線(腕と平行)となる。
元に戻る時は7歩ぐらいで戻る。打太刀が大きく回ると元の位置に戻りやすい。
戻る足捌きのやり方はいろいろあり、相手と事前に合わせると良い。
胴を打たずに脇を打っている者が多い。(終ってからの雑談で・・)
(狭いので二班に分かれて行った)
(仕太刀の目付は打太刀から外さない)
(刀と腕が平行であって床と平行では無い)
(胴を打つ時の左足の向きにコツがある)
【感想・反省点】
剣道形は概ね理解していたつもりだが間違っていたことに気がついた。
一本目の仕太刀が左諸手上段から構えを解いて中段に戻る時、
右足から下がっていたが日本剣道形解説書には、
-------------------------------------------------------
打太刀が剣先を下段から中段につけ始めるので、
仕太刀も同時に左足をひいて諸手上段を下ろし、相中段となり
-------------------------------------------------------
とある。どこにも右足から下がって相中段になるとは書いていない。
今まで長正館や、本日のお相手(A野七段)には間違って教えていた。
深くお詫びし反省し、以後気をつけたいと猛省する次第である。
なぜ間違ったか?
昔(恐らく日本武道館武道学園時代)に、
「剣道形は進行方向にある足から動かし動かした後は最後の引き付けが大事である」
と強く教えられてきたからだろうと思うのである。
六本目の仕太刀の上段から戻る足は右足からである。
高段者でも間違っている者が多いのがこの足である。
何の疑いも無く一本目も同じと考えていた。
今までずっと右足から下がっていたが指導されたことも無い。
つまり、通常の右足が前の場合、
前に出る時は右足から、下がる時は左足から踏み出す。
右に行く時は右足から、左に行く時は左足から踏み出す。
進む方向の足から動くことが自然と身体に染み付いていたわけだ。
で、ここからは独り言。
と、ここで(いつものことながら)疑問が残る。
元の大日本帝国剣道形には足捌きは書いていないのである。
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(打太刀が)下段ヨリ剣尖ヲ中段ニ着クルヲ仕太刀モ同時ニ上段ヲ下ロシ相中段トナリ
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つまり「左足」は、昭和56年12月7日制定において書き加えられた部分なのである。
色々な先生方の剣道形を拝見させていただくと、
大きく踏み出し左上段に残心を取った場合、戻る足捌きにいくつかの特徴が出る。
(あくまで大きく踏み出し左上段に残心を取った場合だけである)
右足から動き出そう(ピクッと動く)とするが左足から引く。
引く距離が足りずに横手合わせにならない。
横手に合わせようとして打太刀(あるいは仕太刀)が調整する。
同じく、間合が詰まり、妙に構えが小さくなっている。
など、ここはやはり、右足から下がるのが自然であり、
理合(残心の取り方)的にも無理の無い考えだと思うがいかがであろうか。
せめて「どちらでも良い」としてくれないものか。と思う。
今年30回目。人数は30名近く。
実は体調が悪かった。
夏風邪のような頭痛で、出荷が終ってから仮眠した。30分ほど。
起きたら身体がふらつく。めまい。寒気を感じるが汗が出ている。
気温の変化に身体が順応しないようだ。
本日は日本剣道形の稽古。
着替えて素振りをしていると若干体調が戻ってきた。
二人組、お相手は滋賀の若手七段。
師匠の説明の全部は省く。
以下、なるほどと思った部分のみ記す。
一本目は先の気位で。
打太刀は左諸手上段のまま3歩進むが、最後の右足の引き付けが重要。
仕太刀は一拍子で抜いて打つこと。
仕太刀は2歩下がるが、1歩目は小さく、2歩目はやや大きく下がる。
構えを解いて下がる際も、最後の右足の引き付けを忘れないように。
二本目の中段の構えが低過ぎる者が多い。
一足一刀の間で剣先の延長線上が相手の正眼になる高さで構える。
三本目の打太刀はしっかりと仕太刀の水月を突くこと。
仕太刀の突き返しは胸部。あとは気当りなので突かない。
四本目は陰と陽で様子を見る構え。
打太刀の八相の構えは、上段を取るぞぉ~、でも八相。
仕太刀の脇構えは、上段に構えるのか、え
打ちは「気打ち」で打ちにあらず。お互いに上段を通って打つ。
巻き返す時は突こうとした瞬間に鎬を使って巻き返す。左手は頭上。
五本目の仕太刀は打太刀の上段に対して左拳に剣先を付ける。
打太刀はしっかり右足を引き付けて、物打ちが仕太刀の頭上に届くように打つ。
仕太刀の残心は緩急をつける。剣先を顔の中心に付ける時はゆっくり。左上段は早く。
六本目
【註】五つの構え(五行の構え)
上段の構えは火の構え、中段の構えは水の構え、下段の構えは土の構え、
八相の構えは木の構え、脇の構えは金(ごん=かね)の構え
火<水<土<木<金 これを五行相剋(そうこく)と言う。
中段(水)に対して下段(土)になり、下段(土)に対して上段(火)となる。
再び上段(火)に対して中段(水)となり、しかたなく中段に戻って小手を打つ。
下段から攻め上げる時は相手の左拳を攻め上げる。
摺り上げ小手は払い小手にならないように。
七本目
打太刀は仕太刀の胸部を突く。気当りの突き。
仕太刀の右足は進行方向に向くが、2歩目の左足の向きは横に出すのがコツ。
胴を打って抜いた時の腕と刀は一直線(腕と平行)となる。
元に戻る時は7歩ぐらいで戻る。打太刀が大きく回ると元の位置に戻りやすい。
戻る足捌きのやり方はいろいろあり、相手と事前に合わせると良い。
胴を打たずに脇を打っている者が多い。(終ってからの雑談で・・)
(狭いので二班に分かれて行った)
(仕太刀の目付は打太刀から外さない)
(刀と腕が平行であって床と平行では無い)
(胴を打つ時の左足の向きにコツがある)
【感想・反省点】
剣道形は概ね理解していたつもりだが間違っていたことに気がついた。
一本目の仕太刀が左諸手上段から構えを解いて中段に戻る時、
右足から下がっていたが日本剣道形解説書には、
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打太刀が剣先を下段から中段につけ始めるので、
仕太刀も同時に左足をひいて諸手上段を下ろし、相中段となり
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とある。どこにも右足から下がって相中段になるとは書いていない。
今まで長正館や、本日のお相手(A野七段)には間違って教えていた。
深くお詫びし反省し、以後気をつけたいと猛省する次第である。
なぜ間違ったか?
昔(恐らく日本武道館武道学園時代)に、
「剣道形は進行方向にある足から動かし動かした後は最後の引き付けが大事である」
と強く教えられてきたからだろうと思うのである。
六本目の仕太刀の上段から戻る足は右足からである。
高段者でも間違っている者が多いのがこの足である。
何の疑いも無く一本目も同じと考えていた。
今までずっと右足から下がっていたが指導されたことも無い。
つまり、通常の右足が前の場合、
前に出る時は右足から、下がる時は左足から踏み出す。
右に行く時は右足から、左に行く時は左足から踏み出す。
進む方向の足から動くことが自然と身体に染み付いていたわけだ。
で、ここからは独り言。
と、ここで(いつものことながら)疑問が残る。
元の大日本帝国剣道形には足捌きは書いていないのである。
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(打太刀が)下段ヨリ剣尖ヲ中段ニ着クルヲ仕太刀モ同時ニ上段ヲ下ロシ相中段トナリ
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つまり「左足」は、昭和56年12月7日制定において書き加えられた部分なのである。
色々な先生方の剣道形を拝見させていただくと、
大きく踏み出し左上段に残心を取った場合、戻る足捌きにいくつかの特徴が出る。
(あくまで大きく踏み出し左上段に残心を取った場合だけである)
右足から動き出そう(ピクッと動く)とするが左足から引く。
引く距離が足りずに横手合わせにならない。
横手に合わせようとして打太刀(あるいは仕太刀)が調整する。
同じく、間合が詰まり、妙に構えが小さくなっている。
など、ここはやはり、右足から下がるのが自然であり、
理合(残心の取り方)的にも無理の無い考えだと思うがいかがであろうか。
せめて「どちらでも良い」としてくれないものか。と思う。