稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

長正館自主剣道稽古(矢田中学校、8月15日)

2018年08月16日 | 剣道・剣術
東住吉の矢田中学校体育館で19時半から21時まで。
いやはや暑い。風も無い。着替える前に汗だくになる。
大人の初心者を入れて7人が集まった。

大人の初心者の方は、教職員の資格を取るために、
剣道の試験があるのだとか。

聞いて見ると試験は8月26日。
内容は、切返し、正面打ち、小手面打ち、
面体当たり引き面→小手体当たり引き胴→面、
小手摺り上げ面、面返し胴、互角稽古・・だそうだ。

おいおい、まるっきしの初心者に、たった2回の稽古でそりゃ無理だ。
と言ったが、本人の困りきった顔を見ていて、やれるだけやってみようと思った次第。
足運び、素振り、面への打ち込み、切り返しまで教えた。
もちろん内容は伴ってはいない。見ちゃおれないレベルだ。
自習しておくように言って帰したがさてどこまでやれるかな。

六段審査を控えたK藤さんには立合い稽古を2回。
蹲踞からの立ち上がり、残心の仕方など注意点をいくつか指導。
あとは相手次第。


(柔軟体操と素振り、基本打ちはK藤五段に任せた)


(H二段とK藤五段)


(同じく)


(K野三段とI初段)


(鏡に向かって切り返しの45度の打ちを自習するIさん)


【感想・反省点】

初心者に正面打ちの足捌きを教えるのが一番難しいと思う。
2ステップのスキップをやらせて、それに手の動きを加えるのだと指導。
何とか形には出来たとは思う。しかし切り返しの左右の手の動きが出来ない。
打った右手の軌道をそのまま戻して反対側を打つのだと言うが出来ないのだ。
経験者でも相手の右面(向かって左)を打つ時の手の返しが不十分な者が多い。
次回(8月22日)までに自習するように言ってきかせてさせてみて・・・である。

大丈夫かあ?
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No.15(昭和60年4月26日)昇段審査に本番に備えて(要点のみ)

2018年08月15日 | 長井長正範士の遺文
昇段審査に本番に備えて(要点のみ)

一、起きあがった時の心境は受けてたつの気持ちで、心に余裕を持ち、
  正眼の構えは、己れの最高の道徳(誠心のこもった正しさ)を相手に表現する。

二、気だけでのぞむ。きがため
  1) 下腹から気一杯のかけ声を出す。
    そうすると勇気が生れ、集中力が出来、相手がどのようにくるだろうか?
    どこを打ってやろうとか受けてやろうとか、迷いの心を切落すことが出来る。
  2) 遠山の目付で剣先で相手の鍔こぶしを攻め、相手の右こぶしと剣先の動きを見る。

三、相手の起りがしらを狙うのみ。
  先に攻め、相手の先に出て、打ってくる その先を打つ。ハッとしたら死なばもろとも相打ちの
  精神でいく。ただそれのみ。
  ◎この時、初めて打ちに出る。(それ迄は打とう打とうと思わない。)

四、絶えず迷わぬ攻めの間であること大切。
  剣道は生死の間に入るまでの修業が大切。生死の間に入った時が勝負である。

注)細部は昨年お渡しした一刀流剣道の心得の如し。尚右細部は口伝。
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青空に白い雲(稽古会の帰りに)

2018年08月14日 | つれづれ
小さな頃から空の雲を見ているのが好きで、
5才の時に大阪から奈良に転居し、近所に友達も無く、
何にもすることが無い夏の日、ただぼんやりと、
雲が流れるのを眺めていたことが多かった記憶がある。

ダイキンでの稽古の帰り道に、遠くの空で湧き上がる雲が、
刻一刻と姿を変えるのを追いかけるように車を走らせる。

真っ青な空に白い雲。
雲を見ながら幼き頃の記憶がよみがえる。

流れる汗が心地よい。


(ダイキン工業のかわいい車たち)


(稽古と猛暑で汗が引かないが心地よい汗だ)


(淀川堤防沿いの道で)


(事務所の近くの公園から)


(同じく)

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ダイキン工業合同稽古会(2018年8月12日)

2018年08月13日 | 剣道・剣術
摂津市剣道協会主催ダイキン工業有心館合同稽古会に参加した。
初参加の長正館のK藤五段をエスコートするためでもある。
腰が痛いし、疲れたら休んで見取り稽古すりゃいいやという気持ちだった。
10時から開始。準備運動、素振り、挨拶してからすぐ地稽古。
八段4人、七段だけでも20名は超えている。

ダイキンの道場は冷房がガンガンに効いている。
稽古は前半40分、後半40分だが、
よせばよいのに前半を元立ちに立ってしまった。

前半の元立ちだけで満腹状態。
元立ちにならなかった七段勢との稽古はさすがに内容があった。
後半はほとんど稽古はせずに写真を撮っていた。


(最初は全員で準備運動と素振り)


(林八段の安定した構え、奥が岸本八段)


(佐藤八段の構え、お相手は勝負強く難剣だったが正剣で応じておられた)


(佐藤八段と長正館のT村五段)


(長正館のK藤五段と住野八段)


(長正館のK藤五段と住野八段、竹刀が袖に入って面が当るが有効打にならず)


(佐藤八段と長正館のK藤五段)


(最後に集合写真)

稽古後に八段先生から(参加者全員に)寸評を頂いた。
簡単に紹介する。

佐藤八段「間合を大事に」
住野八段「自分の課題は焦らず1つずつ解決すること」
林八段「着装にもっと意識を向ける」
岸本八段「心を打つ剣道を目指す」

--------------------------

【感想・反省点】

腰が心配で後半はほとんど写真を撮っていたが、
事務所に戻ってきて座ると腰痛がヒドクなって横になっていた。
調子に乗るものではないなあ。年相応の稽古をしなくてはいけない。

女性でアドバイスしたかった人がいるが、稽古後も挨拶に来ない。
上の先生に掛かったら必ず何かしらの助言をいただいたら良いのに。
せっかくの稽古なのに勿体無いと思った次第。

七段同士の稽古は打っても打たれても気持ちが良い。
自分の反省としては、もう少しスピードが欲しいところ。
次回は八段先生とも稽古をお願いしよう。
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スマイルカンバッチ

2018年08月12日 | つれづれ
スマイルカンバッチの注文が入った。
地方の食品スーパーさんである。
ご注文の数は100個。
あいにく在庫は20個しか無い。

「在庫が無い場合は1~2週間かかります」とは書いてあるが、
ご希望の納期はすぐに・・とのことである。

出荷作業が終わって連絡のメールを入れたあとカンバッチの製作作業をする。
一日中パソコンを見ている仕事なので何よりも眼がつらい。
ショボショボしながらコーヒーを飲んで深夜まで作業する。

しかし、このスマイルカンバッチ。
作っていくるうちにこちらが笑顔になってくるのだ。
疲れていてもそんなに疲労は感じない。

笑顔は良いものだ。笑顔は元気を呼ぶ。


(1個1個、型を抜いて、機械を使って作っていく)


(笑顔の山に囲まれて・・・)
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No.14(昭和60年3月22日)隙と切落しについて

2018年08月11日 | 長井長正範士の遺文


○隙と切落しについて

隙は相手が作るものである。
こちらからしかけて相手に隙を作らせ、そこを打つのは悪いとは言わないが、
まだまだ序の口で、あくまで「気と間」で攻めて相手の隙に思わず打って出る。
こうでなければならない。

吉田誠宏先生は「相手の隙に誘われて、思わずそこへ出た」これが最高と言われた。
誠に味わうべきお言葉である。隙というものは、打ってゆく時に隙が出来るものである。
その隙を思わず打つ。これが本物である。故に同格同志で、先に打って出た者は負けである。

たとえば大事な試合で、うかうかと自分の調子で先に打ってゆくか、を考えて頂きたい。
と言って相手の打ってくるのを待っているのではない。
あくまで先に攻めるのである。古流では、先に攻めて相手をおびきよせ、
先に打ってくるその先を打つのが先先の先と教えてある。
このところ前述の間合のところをよく吟味して理解して頂きたい。

外観から見れば相打ちの形になっているが
精神内容は一刀流の切落し「一つ勝」の妙味がここにある。

相手が攻めて来た時、打たれまいと心に思い受身になると、かえって相手に隙を与え、
あたかもここを打って下さいと小手でも面でも相手に持ってゆくようなもので、
瞬間的に相手に悟られ、そこを打たれるのである。
これをもう少し具体的に説明する為、笹森先生の「一刀流極意」からお借りして申し上げたい。

切落しは相手の太刀を一度打落してから相手を斬るという二段階の技ではなく、
相手から切りかかる太刀の起りを見ぬいて、少しもそれにこだわらず、
己れが打込む一つの技により、相手の太刀を切落しはずして己れを守り乍ら
その一拍子の勢いで、そのまま相手を真二つに斬るという一をもって二の働きをなすのである。

正しく打つ事が同時に相手の太刀をはずずことになり、
同時に相手を切るという一をもって二の働きをするから必ず勝つのである。

若しも、はずしてから改めて打ち、受けてから改めて打ったのでは、
一をもって一に、二をもって二に応ずることになり、勝敗の数は双方にわかれる。
いわんや二をもって一に応じたら必ず負ける。

このように一刀流の切落しは一をもって二の働きをなすところを教えてある。
それでは相打ちであり乍ら相手の太刀を切落してわが勝となるにはどうしたらよいか、
その心得は、まずわが心をみずから切落さねばならない。

わが心を切落すというのは、死にたくない、打たれたくない等というわが心を切落すことである。
例えば相手からわが面に打ち込んでくるのをみると、
その危険を避けようとして退くのは人間の本能ではあるが、
その危険を恐れるわが心をまず切落し、よし来いと必死の覚悟と充分な気合とをもってゆくので、
始めてわが心の鋭い切先が太刀の鋭い剣先となって働いて相手の太刀を切落して無効とし、
わが剣先は生きて働き、わが勝となるものである。

この時に相手が逃げて退くために間合が少し開き、
わが剣先が相手の正面を真二つに割らないならば、わが剣先は相手の太刀を切落しざま、
進んで相手の咽喉または鳩尾に突きゆくのである。

これもいったん切落しておいて改めて突くのではなく、
切落しざま一拍子にゆく猛烈な切落突なのである。

この「一つ勝」の切落しの形を何回も何回も繰返し稽古を重ねてゆけば、
いつかきっと竹刀剣道でで思わず応用として出がしら面、乗り面の技が出るものである。
以上が小野派一刀流の尊い教えであり、笹森順造先生、並びに
小野十生先生からご指導頂いた切落しの真髄である。
私は剣道即切落しと考えている。
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昇段審査の模範立合い(木曜会、2018年8月9日)

2018年08月10日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会稽古。四條畷の市民活動センター。
今年28回目。人数は20名ちょい。体育館の中は蒸し暑い。

最初は面を着けずに素振り。
1本1本を意識して、足幅を大きく冴えのある素振り。

面を着用して大きく切返し。呼吸法を意識した切返し。
大きな正面打ち。肩残心、引き残心を意識して。

引き出しての出頭面、相小手面、返し胴の稽古。
慌てず自分のリズムで相手を動かす意識で。
打ったあとは間合を取って自分のリズム、ペースを大事にする。

1分間内での1本勝負。有効打突が出たら終了。


(第一部:七段同士の立合い、礼をしてから1分半)


(第二部:六段同士の立合い、礼をしてから1分)

【指導助言】

細かく動き過ぎてはいけない。静から動に変化するところが大事。
当らなくても残心をすること。
技を出すということは技を出すだけの理由がある。
理由があるなら打ちを失敗しても最後の残心まで責任を持つこと。

六段審査は五段同士なので、もっとセワしない。

打とうとするのが攻めでは無い。いつでも打てるという状態が攻めである。

礼は仕太刀の位で。(仕太刀の位=勝つ位)
さあ礼せい、さあ帯刀せい、さあ前に出て来い、さあ蹲踞してみい。
始めからは自分が主導権を取ること。

すぐ間合に入ってきて、ガンガン前に出て打ってくるタイプには、
止め突き、左右への流しをするのは良し。
合わせていると忙しくて仕方が無い。(見栄えも悪い)

最近の稽古は中心を取らない人が多いと感じる。
中墨(なかずみ)を取る剣道を目指すべき。簡単な物では無いが。
そして、常に「我上位なり」の気持ちで。

呼吸によって人間の精神状態は変る。
長呼気丹田呼吸法。
息を吐ききる、1、2秒息を止める、3秒から5秒かけて息を吸う、
1、2秒息を止める、15秒から20秒かけて息を吐く、の繰り返し。

-------------------------

【感想・反省点】

腰の痛みがヒドイのと甲手がキツクて立合いは遠慮した。
ちょっぴりホッとしてちょっぴり残念。

合間合間に初心者のO野君の指導をする。
久々に切返しをさせてみたら、先週出来ていた面打ちが出来なかった。
以前の面打ちに戻っている。上体を倒して倒れこむように打ってしまうのだ。
ふと思って「スキップ出来るか?」と聞いてみたら出来るという。
スキップやらせて、これは行けると感じたので、
腰に両手を当て、一緒に並んで右足前だけのスキップを数回往復した。
うんうん。打ち込みの足として十分に使える。
次回は竹刀を振るところまでやってみたい。
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長正館自主剣道稽古(矢田中学校、8月8日)

2018年08月09日 | 剣道・剣術
東住吉の矢田中学校体育館で19時半から21時まで。
先週のような猛暑では無いのがありがたい。
初心者を入れて9人が集まった。

準備運動のあと、少しだけ素振りの指導。
素振りは回数では無く1本1本の内容だと強調する。

面を着けて基本稽古をした。
後半は、いつものような準備運動的なものではなく、
出頭面、相面勝負、自分から間合に入って、相手が面を打ってくるところを出小手、
自分から間合に入って、面を打とうと手元を上げ、相手が出小手を打つところを相小手面、
など、実戦的な稽古をやってみた。


(稽古熱心な9人が集まった)


(S二段とS田五段、S田五段の面は起こりがわかりずらく速い)


(S二段とS田五段)


(K野三段とH二段)


【感想・反省点】

本日、いつものカメラを忘れてメモカメラ(WX350)で撮影のため画質悪し。

いつもより涼しいと言いながら体育館の中は30度を越えている。
自由に休憩を取りながら自由稽古を行ったがペース的には良かったと思う。
自主稽古は最初は人が集まるかと心配したがいらぬ懸念だった。
一番遠い者は京都の園部市からやってくるのだ。

来週の15日は六段審査を控えたK藤五段のために立合い稽古をしてみようと思う。

甲手の内革を替えたばかりの甲手を使ったが、
竹刀がうまく握れず、最後まで違和感があった。
使っているうちに伸びてくるのだろうが、それまでが憂鬱である。
高くて良い甲手も持っているが、勿体なくてたまにしか使わない。
剣道の防具の中で、甲手は一番重要だと思う。

先週から腰痛が続いている。
剣道稽古をするとマシになる。
パソコンと車の運転がツライ。これも憂鬱。
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ホーンが鳴りっぱなし(デリカスターワゴン)

2018年08月08日 | バイク・クルマ


異常な暑さのせいで何かがイカれたのか、平日の猛暑の午後、
突然、三菱デリカ、スターワゴンのホーンが鳴りっぱなしになった。

・・・という連絡を受けて奈良の自宅に駆け戻る。

ただの故障では無い。けたたましく鳴るホーンは大近所迷惑だ。
とりあえず運転席下のヒューズボックスを開け「ホーン」のヒューズを外す。

ホーンのボタン部はハンドルの中央の箱状のものだ。
カバーを外すと何やら子供の工作のような銅板が現れた。何じゃこりゃ。


(わかりづらいがスポンジの破片がこぼれ落ちている)

簡単に言えば、この銅板は2枚重ねになっていて、
間にスポンジがあり、そのスポンジが絶縁体になっていて、
上から押すとスポンジが圧縮されて電気が流れるという仕組みだ。

このスポンジがボロボロになっていた。

適当なスポンジを見つけてきて自分で修理しようかな?とも思ったが、
取りあえず車屋へ持っていくことにした。

車屋でもこんなホーンボタンは初めて見ましたという感想。
部品はあるかなあ?中古部品はイヤだなあ・・と車屋と一緒に心配したが見つかった。
部品は翌日に入るというので夜まで仕事をして自宅まで乗って帰ることにした。

エンジンをかけるとスモールランプとメーターランプが点かない。
どうやらホーンとヒューズが共通であるらしい。
仕方が無いので、運転席にあったガソリンカードを銅版の間に差し込み絶縁とし、
ヒューズを元に戻して自宅まで戻った次第である。

翌日、乗ってきて、部品(ホーンボタン一式丸ごと)を無事交換した。
部品代は4600円。工賃は別だが思いのほか安かった。

しかし、普段、ホーンなどほとんど鳴らさないのに、
鳴らないとなると妙に不安になった往復の道だった。
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No.13(昭和60年3月22日)後半「 三寸、五寸、六寸ということ」

2018年08月07日 | 長井長正範士の遺文


○三寸、五寸、六寸ということ

昔から真剣勝負は剣先三寸、試し斬りは剣先五寸、据えもの斬りは剣先六寸と教えてある。
即ち現在の竹刀を真剣と心得、お互いに竹刀が10センチ交叉した瞬間、勝敗を決するのであって、
この生死の間で何等答えを出さず、ただもたもたして試し斬りの五寸、
或いは据えもの斬りの六寸のところまで入り、心で、打とうか、打たれやしまいか迷ったり、
迷いながら打ち合いする等、深く戒めなければならない。

昔の真剣勝負は生死の間合に入った時の瞬間の勝負のみで、
ましてや鍔ぜり合い等は千に一つもないのである。

鍔ぜり合いになった瞬間、ハッとして思わず本能的にあとへ引いたものである。
然し鍔ぜり合いからどうしてもお互いに引きぎわに技を出せない時、
一刀流にいう漆喰の付、即ち両者の剣がうるしや、にかわでひっつけたようにピタッとついて離れず
そのまま鎬をけずる如く持ち合って鍔と鍔まで接近し、瞬間、切羽つまって
(日常生活でいうせっぱつまる、はここから来た言葉である)
漆喰の付で両者技を出すすべもなく別れたものである。

以上のように剣道は如何に間合が大切であるかを自覚すべきである。

あの漫才師や歌舞伎、また喜劇俳優の間のとり方をわれわれは逆に学ばねばならない。
この大切な精神的な間を知らない者を「間抜け」という。心すべきなり。
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ホテル平城にて親戚旅行(8月4日~5日)

2018年08月06日 | つれづれ
8月4日~5日はすぐ近くのホテル平城で一泊。
旅行と言うにはあまりにも近いので宿泊付き宴会というものである。
親父の四十九日の法要でこの企画が持ち上がり、
プールつきのホテル平城ならば小さな子供たちも喜ぶだろうという企画である。
昔から宴会好きの一族ならではの企画である。
何か理由を見つけては集まって酒を飲んでいるという感じである。

帰りは若草山の上まで行った。
暑かったが見晴らしもよく、つかの間の旅行気分だった。


(子供たちは4日の午前中からプール三昧、ほぼ貸し切り状態である)


(宴会前のビール待ち)


(恒例の集合写真)


(若草山頂上の鹿)


(若草山頂上の鶯塚古墳での記念撮影)
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久々の旧剣友との稽古(なんば養正会、2018年8月4日)

2018年08月05日 | 剣道・剣術
なんば養正会、府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で稽古。

土曜日の稽古は普通は行かないのだが、
養正会が初めてだと言う長正館のK藤五段をエスコートするのと、
何よりも旧い剣友であるT七段と稽古するのが楽しみで、
40度近い猛暑の中を電車で難波までいそいそと出かけた。

3日の夜も稽古があったのと、京都学園大学の合宿に参加している者もいるとかで、
参加者は10数名と少なかったが、その分、内容の濃い稽古となった。

養正会でもあまり七段どうしの稽古は無くTさんとの稽古は貴重である。
何よりもTさんの剣風は、まっすぐな正剣で、打っても打たれても気持ちが良い。
本当は13時から14時までは形稽古の時間で、防具稽古は14時からなのだが、
集中したいので、ちょっと失礼してTさんと稽古をお願いした次第。

そのあとはK藤五段と形稽古。

14時からは基本稽古のあとで自由稽古(地稽古)をした。
出稽古の方も来られていた。
対上段には、中段、左上段、右上段、小刀無しの正二刀でやってみた。
(小刀無しの正二刀は、右片手上段になる)
二刀は最近やってないが、上段相手だと二刀で稽古したくなるものだ。


(13時~14時まで形稽古)


(T七段とO七段との稽古、O七段の得意の面返し引き胴が決まるところ)


【感想・反省点】

基本稽古から、右手と左手の手の内のバランスを意識してみた。
意識していても、どうしても右手のほうが必要以上に強いように思える。

稽古の中では、まだまだ剣先が中心から外れている気がする。
疲れてくると気持ちもダレる。ダレると剣先も効かなくなる。これ課題。
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少年指導について(昭和57年10月15日)

2018年08月04日 | 長井長正範士の遺文
〇精神面の指導
1.少年剣道指導の目的
2.指導のこつ。先ずほめること。あとで一つか二つ矯正する。三つ以上は不可。
3.黙想で両手の親指を合わせる理由。神仏を拝むとき、忍術をつかうとき。
4.竹刀の大切さ、竹刀の語源、袴の折目の大切さ、道具着装の大切さ。
5.参りましたと言う語源。神仏にお参りするところからくる。稽古中の礼儀。
6.少年に対する話は、たとえばなしを引用して理解すること。

〇技術面の指導
1.全剣連の剣道理念。元太刀=打太刀=己の修業=愛。
2.形を中心として考えること。
3.初心者には足の運用に充分時間をかける。それから撃剣→剣術→剣道に導入する。
4.初心者には三つの段階がある。打つようにして打たぬ、打つようにして打つ、打たぬふりして打つ。
5.指導者の心得として
 1)なやす→相手が打とうとすると、その剣先をうんとつめる。
 2)こなす→相手の手元を強くする為、表または裏から軽く攻めて刃の鎬でこなす。
 3)ねる→うどんを作るのに粉に水を混ぜてねるように、間をおかずに打ってやり、
     相手の心と肉体の統合点をねるのである。
 4)気合とかけ声は似て非なり。気合は心身の合一したもの。かけ声は心身技の合一したもの。
 5)気剣体一致の技は、剣と体を一致さす為、気でねり作りあげたもの。
 6)掛け声の出し方。構えた時は下腹。甲手は咽喉。面は上腹(水月)。突き、胴は下腹。
  間合に入る時は中腹。吐き息、止め息、吸い息、含み息、これが心身の鍛錬につながる。
 7)一面二甲手三突四胴は、六、八、九、十の手の内で打突することを言う。
6.切返しについて。一歩十歩の語源。左腰から下がることの大切さを教えてある。
7.打込みについて。どんどん前に出て打ち込んでゆくのである。
8.体当たりについて。精神的には何者にも恐れず勇猛果敢にぶつかってゆく。
 肉体的には足腰を鍛えるのが目的である。普通は正面打込みと体当りを併用する。
9.かかり稽古について。相手から打たれたり、なやされたりすることを気にしないで、
 相手の隙をねらって、打間と機会を重点において大きなかけ声でかかるのを言う。
10.その他。注:No6.7.8.9は実地で行なう。

【粕井注記】
撃剣(原文では旧字体の略字になっています)は、ここではチャンバラの意味です。
一歩十歩の切り返しについては遺文のNo.25に詳細があります。
まだまだ先ですが、これはいずれ書きます。
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本日もまた面は着けない稽古(木曜会、2018年8月2日)

2018年08月03日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会稽古。四條畷の市民活動センター。
今年27回目。人数は30名近く。暑ひぃ~~~!
概ね先週と同じ。新しく教えていただいた事のみ記す。

腰の大切さ。腰が痛いと構えも安定しまい。
右足は上げるのではなく床を擦りながら前に。

左拳が直線的に前に出るのではなく、目元口元まで上げて打つ。

竹刀の握り方。
左手は小指半掛け。傘(唐傘)をさすように持つ。
親指は伸ばす。人差し指は力を入れない。左の拇指球で柄頭を包み込む感じ。
指の方向は自分の手首方向(柄に対して直角気味に)。
これを斜めに握ると力が入らない。

この握り方だと振り上げた時の竹刀の角度は自然と45度になる。
小指薬指が効いてないから45度以上に竹刀が行き過ぎてしまう。

手の内の冴えは右手と左手のバランスである。
決して右手だけの強さや速さでは無い。

竹刀の先が大きくまあるく移動するのでは無い。
そのままの形で振り上げ振り下ろし、自分の鳩尾まで左手が来た瞬間、
最後の最後に右手でバッと打つ。

しかし右手で打つのではなく、左手で打つのが原則であり、
右手は竹刀が暴れないように押さえるだけ。そのほうが打突力と冴えが生まれる。
(このあとの練習は、右手は中指と親指だけで振る内容だった)
(変に右手を効かそうとしないことが大事と注意された)

振り上げて振り下ろす、それに体の平行移動が伴ったものが打突である。

出した足は止まったりせず、さらにもう一歩分前に出して打つ。
姿勢も崩れず、打ったあとの余勢もよくなる。
余勢が無く止まってしまうのはどこかに問題がある。

静から動へ移るというのは非常に難しい。
ここを丁寧にしないとまず打たせてくれない。
速く打とうとすればするほど変化が出てしまう。
機を見ての「機」は、心と体と技が変化しようとする兆しである。
それを自分から先に変化してしまっては駄目である。


(振り下ろした右手は左手までズラして手の内を作る稽古の説明)


【感想・反省点】

右手と左手のバランス、力加減が本当に難しい。
もしかしたら、長正館で間違って教えているのかも知れない。
微妙な力加減などは、口で言っても難しい。
実際にお手本を見ても、見事だと思うが同じようには出来ない。
自分で素振りがまともに出来ないように感じる。
素振りは奥が深い。
素振りを極めると一皮剥けるような気がしている。
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長正館自主剣道稽古(矢田中学校、8月1日)

2018年08月02日 | 剣道・剣術
昔からの慣例で長正館は8月が休みである。
以前の道場が、スレート葺きの1枚屋根で、天井付近の換気も悪く暑かったからだ。

今は学校の体育館なので暑いと言っても昔の長正館ほどでは無い。
幸い体育館は空いているし「稽古をしたい」という声もあった。
井上館長の許可を得て自主稽古という名目で稽古を行うことになった。

矢田中学校体育館で19時半から。
準備運動のあとは時間をかけて素振りの指導。
ほとんどが木曜会の指導の模倣である。

大素振り、水平素振り、普通の素振り、足を入れ換えての左右面、
手刀で45度の左右面、普通に左右面、すりかぶり、二人組みでの相互胴打ち。

あとは、切返し、正面打ち、出小手、相小手面、出頭面、相面の基本。
S二段が試合前だというので、4人と試合稽古。私は審判の稽古。

少し休憩してあとは自由稽古。
21時で終わるはずが21時10分を回ってしまった。
暑いが充実した内容だった。次回は自由稽古(地稽古)を多めにしたい。


(初心者を入れて全員で7人だった)


(S田五段とH尾二段の初顔合わせ稽古)


(重量級の稽古は見ていて迫力がある)


(S二段とS田五段)


【感想・反省点】

切返しの受け方は陽と陰を意識して受けることを教えた。
せっかくの自主稽古なので、いつもの基本稽古+地稽古のみと違い、
少しやり方を変えて色々試してみたいと考えている。

暑いので内容的には地味だったが自主稽古をして良かったと思う。
コメント
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