キューピーヘアーのたらたら日記

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OJ (その2)

2008-06-23 13:02:56 | 私が作者です
さて、マチさんとはどうやって連絡をしたものか?

キューピーは自分のブログ記事の中に、自分の携帯のアドレスを記入することにした。

マチさんと連絡が取れたら、記事を削除すればいい。

記事には、「マチさんへ、僕の小説が映画化されるのはご存知ですよね♪

 オカザキジローが主演するのもご存知ですよね。

 原作者の権限でマチさんをオカザキジローに会わせてあげます。

 至急、下記のメールアドレスに連絡してください。」と書いた。

翌朝、携帯をチェックしてみると3件のメールが受信されていた。

内容を読んだが、いずれが本当のマチさんなのか判別できない。

仕方が無いので、3つのメールそれぞれに待ち合わせ時刻と場所と、

赤いバラが目印です、と打ち込んで返信した。

ただのイタズラなら、わざわざ待ち合わせ場所にまで来ないだろう。


待ち合わせ当日、キューピーはF駅ビル内の喫茶コラロドで

クリスタルブレンドコーヒーを飲んでいた。

マチさんとは、どんな方なのだろう?

そう想像をめぐらせるのが楽しかった。

すると、一人の緑色の花柄のワンピースに白いカーディガンをはおった

楚々とした中年女性が声をかけてきた。

「あのう、キューピーさんですか?私、『マチの映画日記』のマチです。」

おーお、マチさんはかような美人であったのか!?

キューピーはうれしくなった。

「僕、本名を○出×男と申します。

 いつもマチさんにはお世話になって、感謝してます。」

すると、マチさんも自己紹介を始めた。


さて、どんな世間話をしたものか、と思いをめぐらせたその時、

「あのう、キューピーさん?私、マチです。いつもお世話になっております。」

と一人の着物を着て凛とした。これまた美人の中年女性が話しに割り込んできた。

「あのう、私がマチですが…。」

「何を言ってるの、私がマチよ。」

「え?あ、いえ私が正真正銘のマチですが…。」

「失礼ね。証拠見せなさいよ。」

「何よ、失礼なのはそっちの方よ。」

二人は喧嘩を始めた。

店の客やウェイトレスがこちらの方を見ている。

そうこうするうちに、一人のサングラスをかけたミニスカートの女性客が店内に現れ、

キューピーの赤いバラを見つけてツカツカとヒールをひびかせやって来た。

「失礼、キューピーさん?私、マチです。」

「えーっ!マチさんが3人!!!」

女性はサングラスを外した。

3人の中では一番美人だ。

しかも、やったらめったら若作りだ。

イメージと違う。

場末の広田レオナといった感じだ。

ほくろも同じところにある。ツケボクロだろうか?


いったいどうすりゃいいんだ?

そうだ。

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