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最近VHSテープからDVD-Rへ移行が完了した映画あれこれ覚書。

"MACBETH"(マクベス)と"OTHELLO"(オセロ)。どちらもオーソンウェルズ主演のシェイクスピア作品の映画化。古い映画なんでモノクロなのだけど(画質もイマイチ)、話の内容がすごくて最後まで見入ってしまう。主人公が欲望に憑りつかれたり陥れられたりして破滅していく様をウェルズが熱演。芝居じみたセリフがいかにもシェイクスピア作品らしくて良い。ちなみに英語圏ではシェイクスピアは一般常識らしく、現代の作品でも普通に引用されたりしているので、知っておくとより楽しめるかもしれない。(自分的にはもう手遅れ。)

"The Hindenburg"(ヒンデンブルグ)。有名なツェッペリン飛行船ヒンデンブルグ号の事故を題材にした映画。巨大な飛行船が空を行くシーンがキレイ!一度こういう飛行船が飛んでいるところを見てみたい。とにかくツェッペリンは桁違いに大きいのだ。
事故のシーンではあの有名なニュースフィルムの映像がたぶんそのまま使用されている。事故では30人以上の人が亡くなっているが実は生存者はもっと多くて60人くらいいたらしい。映画では乗客が逃げやすいように船長が船尾を先に着地させるよう指示するシーンがある。結構沢山の人が助かっているのはそのおかげなのかな。
肝心のストーリーでは、飛行船を爆破しようとする反ナチの活動家と阻止しようとするドイツ軍人(実はナチスがあまり好きではない)との駆け引きが面白い。

"Raise The Titanic"(レイズ ザ タイタニック)。クライブカッスラーの同名小説の映画化。アメリカのミサイル防衛システムに絶対必要なエネルギー鉱石が沈没したタイタニックに積まれていたことが分かりそれを引き上げようとするお話。沈没地点の正確な推定から始まって潜水艇で捜索、引き揚げ作業と進んでいくわけだが、当然ソ連のスパイとかも絡んでくる。実は後で小説版も読んだけど、やっぱり原作の方が面白い(もう少しだけ話がややこしくなってる)。クライマックスはもちろんタイタニックの浮上シーン。訳あって予定より早く緊急浮上させるんだけど、海面からタイタニックが浮かび上がってくるシーンは迫力ある。これは大きなスクリーンで見るべきだ!
映画版の結末は原作小説とは違うのだけど、個人的には映画版の結末も良いと思う。

"Moby Dick"(白鯨)。グレゴリーペック主演の名作。子供のころにも一度TVで見ていて、白鯨が捕鯨船を沈めてしまうシーンが印象的だった。録画したのは社会人になってからで、その時会社の友人に"あれはカルトムービーだ"といわれたことがある。確かにエイハブ船長にはどこか狂気を感じるし、ラストの白鯨との戦いのシーンとか子供の頃これを見てよくトラウマにならなかったと思うほど。カルトかどうかはともかく子供が見るもんじゃないな。

"THE NAME OF THE ROSE"(薔薇の名前)。同名の小説の映画化。主演はショーンコネリー。中世のイタリアのある僧院で起きた連続怪死事件をショーンコネリー演じる修道士が弟子とともに調査する。ちょっとホームズ&ワトソン的な推理ものの展開だけどそこは中世、かなりドロドロ。もちろん異端審問官も登場、異端者と決めつけられたら火あぶりである。件の友人曰く"小説の方がずっと面白い"らしい。今更読む気は無いが...

"The Bridges at Toko-Ri"(トコリの橋)。朝鮮戦争を描いたちょっとは有名な映画。アメリカの戦争映画には珍しく主人公のパイロット(ウィリアムホールデン)は任務にあまり熱心ではなく、早く元の弁護士の仕事に戻りたいと思っている。しかも最後は不時着したうえ敵兵に囲まれ戦死してしまうという(あまり勇ましい最期ではないのが残念)アメリカの戦争映画では珍しい結末。映像的には本物の空母とジェット戦闘機(F9F)を使っているので迫力は十分。日本でのシーンもちょっとある(やっぱりなんか変だけど)。結末からするとこれは反戦映画なのかな?

"AIR AMERICA"(エアアメリカ)。こちらはベトナム戦争時代にラオスで活動していた(とされる)民間航空会社の話。主演はメルギブスンとロバートダウニーJr.(!)。この頃(1990年制作)はまだロバートダウニーJr.って新人だったのかな? アイアンマンの頃からしか知らないから見かけが若いんで驚いた。
ラオス国内で民間航空会社(エアアメリカ)を隠れ蓑にしてCIAの裏仕事や密輸なんかをやってるヤバイ会社の話。表向きは非戦闘地域だけどそこはベトナムとラオスの国境地帯なので事実上の戦闘地域、パイロットは命がけ。
とにかく飛行機が手荒に扱われる。登場するのはC-123っていう双発の輸送機とピラタスPC6(かな?)っていうセスナよりちょっと大きい目の単発の機体。墜落やら不時着やらで派手に飛行機をぶっ壊す。それにしてもPC6ってすごいや、ジャングルを切り開いただけの斜面(!)に着陸、離陸してしまう。ていうかパイロットがどうかしている。

"SOME LIKE IT HOT"(お熱いのがお好き)。誰でも知ってるマリリンモンローの映画。モノクロ映画だけどマリリンモンローが登場すると画面が華やかになる感じ。今見ても全然かわいいし、こういうコメディー映画は向いているんじゃないかな。いまだに人気があるのも納得。共演のジャックレモンとトニーカーティスの女装姿もこの映画の見どころ。どう見ても男なんだけど周りが全然気づかないのが面白い。

"Bugsy Malone"(ダウンタウン物語)。全キャスト子役俳優(中学生くらい?)で作ったミュージカルコメディ。内容としてはギャング(マフィア?)の抗争を舞台にしたドタバタ。子供なんで武器はいわゆる"パイ投げ"、そこに新兵器としてボール状のクリームを発射する銃が登場して抗争が激化するっていう...(^_^)
子役時代のジョディフォスターが準主役で出ているのがポイント。やはりほかの子役より断トツでキレイ(だけど最後には顔面にパイをくらう)。
もちろんミュージカルなので歌とダンスのシーンもたっぷりある。子役ながらみんな上手い。

これでまた少しVHSテープを処分できる。


2024/12/06: タグ追加


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