キャプテン・フューチャー全集、水曜日に読了しました。
長編20篇のラストを飾るのは宿敵ウル・クォルンとの(3度目の)対決!!
でもクォルン先生、ちょっとパワー落ちてる感じなのが残念。
キャプテンと対等に渡り合える能力の持ち主にしては...
それより、一つ前(ハミルトン作の長編としてはラスト)の作品に登場する
"ラジウム怪盗団"のボスの悪役振りの方が印象的です。
ラジウムはもちろん温泉ではなく原子力エネルギー源として重要と言う設定が時代を感じます。(当時は最先端、もう少しあとに書かれていればウランになっていたはず。)
当時のSF作家達が原子力の先端情報使って小説書くものだから、当局からスパイ容疑で捜索を受けたらしいことがA.C.クラークの回想録に書いてあります。
(何しろマンハッタン計画の頃だから!)
ともかく、SF冒険活劇のあらゆるパターンが網羅されています。
話のテンポもよくてどんどん読み進めることが出来て、
これがスペースオペラの醍醐味なんでしょうね。
解説によると今流行りのライトノベルに通じるものがあるらしい。
60年経っても(古典として)残ってたら読んでもいいかな、ライトノベル。
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