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"~ユリシーズ号"2順目読了して暫らく余韻に浸っておりました。
乗員達の男気に涙が出そうになる。
(なんでお前らそこまでやるんだよ...)
これが船乗りというものなんだろうか。
地上に暮らしている人間とは精神構造が違ってくるのかも。

近頃では、宇宙に出ると人間の意識に変化が起きるなんていわれてますが(ニュータイプじゃないよ)、陸から海に出る時にも同じようなことがあったのかもしれない。

尤も、ユリシーズの乗員達は精神的にも肉体的にもかなり追い詰められてる。
司令官は壊れちゃうし、艦長はコーヒーとアルコールで命を繫いでいる状態。
空襲で母と妹を失い、弟も艦内の暴動で亡くし、とどめに父親の乗る船を魚雷で処分するよう命令される水兵のエピソードは泣ける。(涙を溜めた両目で"仕損じはしません。"って言うんだよ(; ;))

物語の場面をいろいろ想像して見ると、絵になりそうなシーンがかなりあるような気がする。
空母がうねりの山を登るように見えるほどの嵐の北極海とか想像の域を超えてる。
満身創痍のユリシーズの最後の突撃シーンもいい。
ユリシーズから駆逐艦へ移乗させられた軍医の"あれに乗っていたかった。"という台詞がまた泣ける。

これほどの物語が何故かいまだに映像化されていない!
同じ作家の"ナバロンの要塞"とかはとっくに映画化されてヒットしてるのに。
ぜひ本国である英国で渋い役者揃えて映画化して欲しい。
ユリシーズ号はCGではなく大型模型(出来れば実寸)でお願いしたい!

...

余韻に浸るどころか、思い出してまたヒートアップしてますな。

で、昨日からは古本屋で見つけた"ワイオミング生まれの宇宙飛行士"と言うアンソロジーを読み始めました。
宇宙開発SF傑作選と言うことでこちらもストライクゾーンです。



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H.M.S Ulyssesは2巡目に入りました。

登場人物が多いので揺れる電車の中で読んでるとごちゃごちゃになってくる。
もう一回ゆっくり読みます。

とりあえず一読した感想としては、
(こんな酷い話はないなぁ)
といったところ。
何しろ登場人物のほとんど全員死んでしまうんだからひどすぎる。

すでに、"はるか限界以上に押しやられている"乗組員たち。。
それでも黙々と過酷な任務を遂行しながら斃れていく姿は壮絶。
(というか上手い言葉が出てこない。)

ハードな内容だけど詩的というか文学的な表現が多いのも印象に残ります。
ただの戦記ものとは趣が違う。

敵であるドイツ軍側視点の描写はないが、その連携の上手さや技量の高さが印象的。
史実もこうだったら歴史変わってるよ(^^;
しかも負けず劣らず勇敢な戦いぶりなのだ。
その点では一方を悪役として描くようなことはなく公平でよい。

それから、邦題の"女王陛下のユリシーズ号"は絶対おかしい。
第2次大戦の時の話だから"国王陛下の~"が正しい。
どうしてこのタイトルが定着してしまったのだろう。




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