購入以来数ヶ月、やっと見ました"硫黄島からの手紙"。
はじめに断っておくと、この数ヶ月の間"早く見なきゃ"の想いが高じて、
私の頭の中では見る前から"珠玉の名画"との思い込みがありました。
舞台はもちろん殺風景な硫黄島、派手な戦闘シーンはほとんどなし。
洞窟や地下壕のシーンも多い。
映像的にはかなり地味な映画です。
そこを栗林中将役の渡辺謙の演技で引っ張るのかなぁ。
と思ってましたが、渡辺謙の出番は意外と少ない。
登場シーンは二宮和也(西郷役、階級不明、どうせ下っ端)の方が多い感じ。
ストーリー的にも彼が中心のようです。
(所帯持ちには見えないけど)なかなか良かったです、二宮くん。
"ラストサムライ"で不覚にも涙してしまったため、
今回も渡辺謙に泣かされちゃうかと期待していたところを
肩すかし食らった感じがします。
個人的にはバロン西(伊原剛志)が死んだアメリカ兵の手紙を
読んで聞かせる(もちろん訳して)シーンが良かったです。
(みんな姿勢を正して聞いているところが日本人ですな。)
あと、中村獅童さんはどんな役をやっても中村獅童さんにしか見えません。
いつも同じようなキャラクターをやらされているのか?
ラスト直前の夕日のシーンもちょっと謎だなぁ、何か意味があるのかな?
全体的にはいい映画ですが、私には重たいです。
でもこれを見たからには"父親たちの星条旗"も見るべきなんだろうな、
また中古DVD探します。
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