また、本題スサノヲの悪行に戻します。
天班馬の皮を逆さに剥いで、それを天衣織女が織り物をしている所へ屋根を壊して投げいれます。それを見た織女は余りにひどいスサノヲの悪行に驚いて死んでしまいます。そのようなスサノヲを見た姉アマテラスは、弟を説諭するでもなく、突然に、
“天石屋<アマノイハヤ>”
にお隠れになられます。
アマテラスはお考えになられたのでしょうか。弟をきつく叱っても、いくら“清明”だと自負している弟でも、生来の荒々しい性質が、急に、改まり、おとなしく姉であるアマテラスの云う事を聞くとも思えず、なにかよい方法はないかと熟慮されます。もうこれ以上、「高天原」に騒動を持ちこまないで解決できる一番いい方法はないかとです。それが「天石屋」にお隠れる方法だったのです。
“刺許母理坐也<サシコモリ マシマス>”
誰にも相談なしに、自主的にお入りになられたのです。
さあ大変です。天照大御神が高天原から姿を御隠しになります。「ご存じ」この世の中が真っ暗けになったのです。よくご存じの事だとは思いますが、再度、古事記に書かれている事を、まだまだ時間がいっぱいありますので少しずつ書き綴って見ますので、おひまなら読んでね。