私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

“搤〇”

2018-07-30 10:08:13 | 日記
 古事記を読んでいけば、辞書にない文字に時々出会います。この場面でもそうです。

          ◌“搤に手偏に「此」”

 と云う字にです。「手偏に此」と云う字は辞書にもありません。古事記には「ひしぐ}とルビがふっております。「ひしぐ」と読むとするなら「拉」と云う漢字が思い付きますが、前後の関係からその意味する処は、「ひっつかまえてとらえる」と云うことです。
 ということは、その前は「建御名方神」か「建御雷神」の手を取ろうとしたのですが、今度は

                “乞帰<コヒカエス”

 最初は、<御名方>が相手の手を握ろうとして失敗しますが、次は、そのお返しをと、今度は<御雷>が相手の手を握ろうと言うのですから、「遣り返す」です。それを、今度は、おれがお前の手を握ってやりこめてやるぞという強い強い怒りをこめた言い方でなく、柔らかな返礼的な意味を含めた「返す」で、そんな意味を含めて「帰す」と云う字にしたのではないかと思います。
 そうです、千引石を片手の指先で持ち上げて歩くとうな御名方神の手を、「建御雷神」は、「はたと」、この言い方が一番この場にふさわしい様な、握りしめ方をするのです。それが

               “搤に手偏に「此」”

 という熟語の中に込められている意味なのです。???毎度ですが、此の度も、くだくだといらないことばかりを記しましたがお笑いください。何だか安部さんに似て来たような気もしますね、本論が無くて不必要なことばかり書きなぐって。