私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

“如取若葦”

2018-07-31 09:33:07 | 日記
 今日も、又、安倍流に・・・・

 昨日「搤+扌此」という字を説明したのですが「引っ掴む」という意味ですが、其の形容を

               “如取若葦”

と書いております。あの誰よりも力持ちの手をです、恐れも何もしないで、平然と、あたかも春になり燃え出たばかりの柔らかな葦でも引き抜くようにです。その力を問題にもしていないようにです。ここにも天界に住む者と地上に住める者との力の断然たる優位を間接的に表現したのです。いくら頑張って見たって、所詮は、勝ち目がないと言うことを暗に示しているのです。神の力の絶大さを現わしております。それが日本国なのだ、天の御子である天皇には、決して、逆らってもどうすることも出来ないほどの力が開闢以来備わっているのだと言う事を、暗に、指示しているのです。
 そなん事を主張しているのが古事記なのです。単に日本の歴史を傳誦しただけのものではなく、この書物で以って天皇自身の中央集権力を確かにするために書かれた必要かつ十分なる日本歴史書でもあるのです。

 それが、“如取若葦”で、
             <ワカアシヲ トルガ ゴト>
 引っ掴むのです。