私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

“宇岐士摩理”ですが、これをどう解釈すべきでしょうか???

2018-11-17 11:29:53 | 日記
 邇邇藝命往一行が、苦労に苦労を重ねて、ようやくに、葦原中国への出口である天浮橋に到着されます。そこからです

   “宇岐士摩理。蘇理多多斯而<ウキシマリ ソリタタシテ>”


 と書かれておりますが、これ又、「何が何んだかさっぱり分からず」????その意味する所をと、又、宣長先生にです。でも、先生もですが、

            “此ノ語甚心得難し”

 としております。それほど、この11文字は難解な語句なのだそうです。そこで、宣長先生は、その解決の糸口を「日本書紀」から引きづり出しております。そして。彼は言います。

  “宇岐士摩<ウキジマ>は、地の堅まらずて、浮て泥<ヒジ>の如くなる故に、(蘇理<ソリ>は橇で)此ノ物に   乗て、とほり賜ふなり。多多斯<タタシ>は、立之に同くて、橇に乗て発<タタ>し行く意なり・・・”

 とも解釈できるのだけれども、

 "・・・・そもなほさだかにも思ヒ得ず・・・・・なほよく考ふべきことなり”

 として、なかなか解釈するのに骨が折れると書いておられます。それくらい簡単には解釈できない場所でもあるのです。