私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

男が女に尋ねたことは・・・・・

2018-11-29 09:36:02 | 日記
 邇ヽ藝命は葦原中国に到着した笠沙の地に自分の宮殿を建てます。そしてしばらくして、その土地の“麗美人<カホヨキオトメ>に遇います。この女性を自分の妻にと思われて、次のようなことを質問しております。これがもし現代であったなら 
 「何て礼儀知らずの失敬な人だ!!!ななんて礼儀知らずのお人だ事」
 と、見向きもされないのですが・・・・

 ニニギの質問
  1)“誰女<タガムスネゾ>”貴方は誰ですか
  2)“有汝之兄弟<ハラカラリヤ>”兄弟ははおられますか
  3)“吾欲目合汝奈何<アレ イマシニマグアイセント オモフハイカニ>”私は貴方と一緒に寝たいのですが
      
 どうです!!如何に麗しの美人であったとしても、出合ったばかりの人に、こんなことが尋ねられましょうかね???それも、3)の様な質問がです。廻りくどいことでなしに、すべてが単刀直入が当時の流行りだったのでしょうかね????

 なお、此の“目合<マグアヒ>ですが、イサナギ・イザナミが出逢った時“天之御柱”を廻った後に

     “美斗能痲具波比<ミトノマグアハヒ>

 とありますが、その痲具波比<マグハヒ>です。<ミト>は「御所<ミト>で、「寝所」です。痲具波比は二つの物が一つになることで「交会」になり、その<マグハヒ>がここでは「目合」になったのです。

 そのような意味からして「目合<マグワウ>」がお互いの目が合うのではなく、一緒に寝ると言う意味になったのです。
 まあ今日は やや込み入った解釈になりましたが、古代社会の婚姻成立過程が、おぼろげながらですが、解明できたのではないかと思っているのですが???
 男性側からの「吾欲目合汝奈何」の言葉なしには婚姻は成立しなかったのでしょうかね???

 どうでしょうか、御意見を賜りたいものですが。