というのは、即位の礼をテレビで見ていると、あまり話題にも上らなかったのですが、その時、私が特に関心を持ったのが常陸宮様の服装です。人目を引く赤黄色の袍<コロモ>です。天皇の「黄櫨染御袍<コウロゼンオゴホウ>」に比べ、ひときわ目立てます。
さて、このような特別な朝廷儀式の時に着用する服は何時頃から定められたのかと思い例の
「大宝令」
を開きます。第六巻 第十九篇 衣服令の中の1条に「皇太子禮服」についての規定がありました。
“禮服冠。黄丹衣。牙尺笏。白袴。白帯。深紫紗褶。錦織襪。烏皮舃”
と。
この「黄丹衣<オウタンイ>」が皇太子の御服です。どのような色かと申しますと、その製法が書かれた本(縫殿寮)が残っていますが、それによりますと
「紅花・クチナシ・酢・麩の4品で染める」と書かれており、テレビてで見ておりますと、やや黄色を帯びた真っ赤な非常に派手な色に見えました。儀式が行われている正殿の中で唯一人目を衝く色でした。
此の「黄丹衣」が使われていると云う事は701年に制定された「大宝令」以来の千三百年の此処にも歴史があるのだと云う事が分かります。
さて、このような特別な朝廷儀式の時に着用する服は何時頃から定められたのかと思い例の
「大宝令」
を開きます。第六巻 第十九篇 衣服令の中の1条に「皇太子禮服」についての規定がありました。
“禮服冠。黄丹衣。牙尺笏。白袴。白帯。深紫紗褶。錦織襪。烏皮舃”
と。
この「黄丹衣<オウタンイ>」が皇太子の御服です。どのような色かと申しますと、その製法が書かれた本(縫殿寮)が残っていますが、それによりますと
「紅花・クチナシ・酢・麩の4品で染める」と書かれており、テレビてで見ておりますと、やや黄色を帯びた真っ赤な非常に派手な色に見えました。儀式が行われている正殿の中で唯一人目を衝く色でした。
此の「黄丹衣」が使われていると云う事は701年に制定された「大宝令」以来の千三百年の此処にも歴史があるのだと云う事が分かります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/f5/f177d94a74dec9c5550281c635dbf76f.jpg)