私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

これこそ「九日のアヤメ」です・・・

2020-05-09 09:28:20 | 日記
 マムシ咬傷とやらで5日間入院しておりました。その為五月五日の「子どもの日」に書こうと思っていた「私の菖蒲」を書くことができませんでした。少々遅くなって、それこそ「六日のアヤメ」ではありませんが「九日のアヤメ」を見てください。

 まず、菖蒲ですが、古くかるからショウブは
                      「邪気を払う」
といわれ、日本でも平安の昔からいろいろな儀式が行われていたのです。清少納言の枕草子にも書かれております。その一つ「第三十六段」を

  “節は、五月にしく月はなし。
  菖蒲・蓬などの薫りあひたる、いみじゅうをかし。九重の御殿の上をはじめて、いひ知らぬ民の住家まで、「いかでわがもとにしげく葺かく」と、葺きわた  したる、なほめずらし。いつかは、ことおりに、さはしたりし。・・・・・”

  と書いて、最後に

  “夕暮のほどに、郭公の名乗りてわたるも、すべていみじき”

 でこの段を結んでおります。また205段などには
  “所々の御桟敷どもに、菖蒲葺きわたし・・・”
 とあり、屋根だけでなく、部屋の中にも桟敷を設けて、そこらあたりにやたらと菖蒲と蓬を置いていた様子がわかります。

 それを真似て私も、毎年ですが、屋根の上と御床に菖蒲と蓬を敷き飾ります。今年は今日お飾りしました。