家の近くを散歩してて、ふと見上げると秋の空を渡り鳥の群れが旋回している。
昼は温かいが、夕方になるとヒンヤリとした風が吹き抜けている。
そんな時、好きだった人の事を思い出す。あれから、何年経っただろうか。何十年かもしれない。まだ心の奥の方で、むずかゆい恋の気持ちがあった。
仕事をしてても、取引先の社長に怒られていても、駅で電車を待っている時でも、喫茶店でコーヒーを飲んでても、朝新聞読んでいる時でも、トイレにいても、あの人の顔が浮かんでくる。
別にあの時そんなに話していないのになぜこんなに思い出してしまうのだろう。
好きという感情は厄介だ。
そんな事を考えながら、散歩をしていると、偶然にその女性を見つけた。
まさか、この町に帰って来ているとは知らなかった。大きな家の前の玄関を開けて、旦那さんと子供が出てきた。
お洒落をして、家族でどこか出かけているみたいだ。車庫に入れてある車に乗り込もうとしていた。
私はとっさに電信柱の陰に隠れた。
出会った頃は、結婚もしていなくて、もちろん子供もいなかった。
お母さんになっているとは、想像もしていなかった。私は、何を勘違いしていたのだろうか。今まで独身で、彼女と再会して、恋が芽生えるとでも思っていたのだろうか。
私だけの時間が止まってて、周りの時間は、とめどなく流れていたのだ。子供は、もう小学生ではないか。
家族三人で、車に乗って私の前を通り過ぎて行った。
母親になっても、奥さんになっても、素敵な女性だという事は分かった。
帰り道、うろこ雲の間を一筋の線が流れている。
ひこうき雲が時間の経過と共に少しずつ消されていく。
自分の存在が消えて行くようで怖かった。
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昼は温かいが、夕方になるとヒンヤリとした風が吹き抜けている。
そんな時、好きだった人の事を思い出す。あれから、何年経っただろうか。何十年かもしれない。まだ心の奥の方で、むずかゆい恋の気持ちがあった。
仕事をしてても、取引先の社長に怒られていても、駅で電車を待っている時でも、喫茶店でコーヒーを飲んでても、朝新聞読んでいる時でも、トイレにいても、あの人の顔が浮かんでくる。
別にあの時そんなに話していないのになぜこんなに思い出してしまうのだろう。
好きという感情は厄介だ。
そんな事を考えながら、散歩をしていると、偶然にその女性を見つけた。
まさか、この町に帰って来ているとは知らなかった。大きな家の前の玄関を開けて、旦那さんと子供が出てきた。
お洒落をして、家族でどこか出かけているみたいだ。車庫に入れてある車に乗り込もうとしていた。
私はとっさに電信柱の陰に隠れた。
出会った頃は、結婚もしていなくて、もちろん子供もいなかった。
お母さんになっているとは、想像もしていなかった。私は、何を勘違いしていたのだろうか。今まで独身で、彼女と再会して、恋が芽生えるとでも思っていたのだろうか。
私だけの時間が止まってて、周りの時間は、とめどなく流れていたのだ。子供は、もう小学生ではないか。
家族三人で、車に乗って私の前を通り過ぎて行った。
母親になっても、奥さんになっても、素敵な女性だという事は分かった。
帰り道、うろこ雲の間を一筋の線が流れている。
ひこうき雲が時間の経過と共に少しずつ消されていく。
自分の存在が消えて行くようで怖かった。
読者登録有難うございました
出会いの数だけドラマがある ホントですね
次回はどんな素敵なドラマが待っているのか楽しみです
ハッピーエンドになりますように!!
コメントありがとうございます。
出会いの数だけドラマがある。という名目で書いてますけど、同じ人が書いているので、似たり寄ったりになるかもしれないけど、よろしくお願いいたします。
次こそは、ハッピーエンドな物語が書けたらいいですね。
でも、何ゆえに私のブログに読者登録を???
ビックリしています。
なにか通ずるものがあったでしょうか?
こちらのブログと、私のブログ。
全然違うタイプのブログと思いますので、不思議に思っています。
ありがたい事なのに、ちょっと不思議に感じましたので、
失礼とは思いながら、こんなコメントになってしまいました。
エッセイや映画のブログも開いてる様ですごいですね。
私のブログにお立ち寄りくださいまして、どうもありがとうございました。
恋愛って、誰でも、楽しい思い出と切ない思い出がありますよね。
若い頃を思い出しました(^^)
次の記事を楽しみにしています。
こっちがコメントしないといけないのにすんません。
若い頃って、オヤジさんは何歳ですか。
また、次の記事も読んでやってください。是非!!
色々なブログを見て、いろんな事を感じられたらいいなと思い、読者登録しています。
KOTOさんこれからもよろしくお願いいたします。
あ~、切ない・・・。
キュンとしてしまうお話。
でも、とても新鮮な感じもします。
自分の時間だけが止まっている感覚。
なんとなくわかりますね。
次回作が楽しみです。
いつもコメントありがとうございます。
最近コメント多くなってきて、嬉しすぎますね。
心置きなく物語が書けます(笑)
いい話が浮かべばいいですけど、面白くない話はスルーして下さいね。
自分の時間が止まっているような感覚いつも友達と会ったりすると思ってしまいます。
私だけなのかな。分かってもらえて嬉しいです。
僕は、五十歳を過ぎたオヤジですが、まだ、小学校生の娘と中学生の息子がいます。
この歳になって、自分のことを僕と呼ぶのは不自然ですが、その理由は僕のブログの最初の方に書いています。
次の記事を楽しみにしています。
五〇歳だったんですね。
それと、子供がいらっしゃるんですね。
小学生と中学生って、かわいいときですね。
自分も僕って言う呼び方しようかなー。