MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「イン・ハー・シューズ」

2005-12-02 23:54:17 | 2005年劇場鑑賞
監督 カーティス・ハンソン
出演 キャメロン・ディアズ
    トニ・コレット

弁護士として成功して恋人も居る姉ローズと仕事もろくにせずナイスな肉体で男たちと遊び自由奔放に生きる妹マギー・・・この正反対の二人がひょんな事から一緒に暮らすが、姉の彼氏と妹がベットインしてるのを姉が目撃!妹を追い出してしまう・・・
行き場を失った妹は祖母のいる老人施設に行きそこで人生に大切なもの見つけていく。
そして恋人とも別れ、仕事を辞めて虚脱感に落ちる姉・・・この辺の対比を監督のカーティス・ハンソンはうまく見せますね。
離れて初めてお互いに必要な存在だと気づき、それぞれ生きる目的を見つけて行く。
目に見えては互いに意地を張って反発しても心の奥では不思議に互いが気になっていく姉妹をトニ・コレットとキャメロン・ディアズが実に自然に演じております。

この作品でキャメロン・ディアズがやたら肌を露出してるのが印象的で、タンクトップにランジェリー姿に水着にTバック・・・たしかにナイスなボディであります
でも、来日した時はやや肥えてたような・・・反対に地味な姉のローズはポッチャリとした体型にセクシーと言う言葉とはほど遠いファッション!
全てが正反対の姉妹のまさに遅まきながらの成長物語です

またシャーリー・マクレーンが実に円熟した名演を見せており自然体で祖母のエマを演じています。

★★★★ 2005.12.1 千日前セントラル

「ALWAYS 三丁目の夕日」

2005-12-02 00:13:04 | 2005年劇場鑑賞
監督 山崎 貴
出演 堤 真一
    薬師丸ひろ子

昭和33年の東京下町が舞台の人情ドラマで、なかなかの評判を聞き当初は鑑賞予定が無かったんですが、予定してた「TAKESHIS」をキャンセルして行きました。
映画の日て事もあり場内は結構な入りで幅広い客層でした。

開巻いきなりの「TOHO SCOPE」の文字と共に作品に相応しくないシネスコサイズにびっくり!う~んこだわってるね!
昭和33年の東京の町並みに走る路面電車や建設中の東京タワー・・・セットとCGを組み合わせた映像はよく出来ておりました。
活劇モノのCGなどはどうしてもハリウッドと比べてしまうのでダメだが、こんな使い方ならやはり良い物が出来ますね。

たしかにこの時代(特に東京)を生きた年代の方が見れば懐かしくもあり実感として感情移入もしてしまうでしょうし、若い方々にはレトロな風情に新鮮味を感じることでしょう。
色んな捉え方はあるにせよ幅広い層に支持されるのも頷けますな。
私は実際はこの作品の時代から十数年後の40年代後半(しかも大阪!)が少年期に当るんですが、この作品の風情が消えつつある頃で町の風景としては時代の転換期だったような気がします。
でも駄菓子屋なんか懐かしく感じ、こちらで言う所の「当てモン」(くじ引き)とか大きなビンに入ってたスルメに試験管のようなモノに入ってたジュース・・・そんな町の風情はかろうじて実感出来きそれだけで目頭が熱くなりましたよ(私も年だね・・・)

そんな時代にたくましく生きる子供たち、高度成長を続けていく日本に明日を夢見て大人たちは働いていく。
そんなひとコマを下町で切り取って見せてくれ、話としては大きく分けて堤演じる則文が経営する自動車修理工場の家族と吉岡扮する駄菓子屋を営む売れない小説家茶川と少年淳之助との心の交流を中心に三丁目の人々の「あの時代」の生活が描かれていきます
小雪、三浦友和、堀北真希、薬師丸ひろ子それぞれが良い芝居を見せてくれ、特に集団就職で鈴木オートに務める六子を演じる堀北真希が田舎の娘らしい感じが出ていて良かったですよ。
また薬師丸ひろ子ももう母親役が板に付いてきた感じであの角川の看板娘も・・・と思うと感慨深いものがあります。
子役たちも自然体で生き生きと描かれて、昔の子はたくましいな~・・などと思いつつ見ておりました。
また泣かせどころも数箇所あり(ま、いかにも・・・て感じなんですが)結構場内は鼻をすする音が中盤あたりからしてましたね。
でもクライマックスは予告で何度も見てるので私はあまりグッとは気ませんでしたがね

時代とともに、町の風情も人の心やモノの考え方も変わってきましたが劇中出て来る東京タワーを赤く染める夕日のようにいつまでも変わらず、忘れてはいけない何かを教えてくれる作品です。

★★★★★ 2005.12.1 千日前OSスバル座