MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.092 「ワイルド・バレット」(2006年 独/米 122分 シネスコ)

2008-11-16 00:26:35 | 2008年劇場鑑賞
監督 ウェイン・クラマー
出演 ポール・ウォーカー
    キャメロン・ブライト
    ヴェラ・ファーミガ



久々の天六ユウラク座での鑑賞はいつもの天六より1~2回分早い回の上映時間での鑑賞です。
ここで上映される作品はB級ホラーやアクションが多いので大抵上映時間が90分台の作品が多いんですが、今回の映画は122分という天六シネ5ビルで新作として公開される映画にしては長尺・・・いつもの深夜の回だと遅くなる上に作品にょっては眠気が来るかも?
と言う訳で20時台の時間に合わしての鑑賞。
でもこの時間でも寝てる人が多いな・・・

(あらすじ)

殺しに使用された銃の後始末を仕事にするジョーイ(ポール・ウォーカー)は、警官殺害に使用した銀のリボルバーの始末をすることに。
しかし、地下室に隠したはずだったリボルバーが、隣の家で起こった発砲事件で使用されていたのだ。
発砲したのは、ジョーイの息子の友人で、ロシアンマフィアの養父から虐待を受けている少年オレグ(キャメロン・ブライト)だった・・・



意外と面白い映画でした・・・ただ時間がやはり長いな~
ただテンポもよく、一夜の出来事だけど次から次に「24」ばりにいろんな事態が起こって退屈しません。
映像も凝っていてブライアン・デ・パルマのようなカメラワークなんかも見せてくれます。
例えばジョーイの部屋の窓をカメラが抜けて道を隔てた向かいのオレグ少年の家の窓に一気にワンカットで抜けるカットなんかもデ・パルマやヒッチコック風だし、またその場面でジョーイの家の窓をカメラが抜ける瞬間ガラスの表面の汚れや垢が一瞬写りこむ芸の細かさも披露。
ほんとタランティーノが喜びそうな映画ですね。

一丁のリボルバーの行方を追ってまさに血眼になって奔走する主人公ジョーイに扮するポール・ウォーカーですが、この人こんな役所が多いですね。
彼の×の×××がこの映画の伏線か・・・?と個人的には感じたけど、もしそうなら抜け目ない演出ですね。
またロシア少年を演じたキャメロン・ブライトのふてくされたキャラがまた面白いです。



このロシア少年が体験する夜のアメリカの街はまるでダークファンタジーのようで、やはりアメリカの夜はまだまだ怖いのかね~と思ってしまいますね(ほんとチェンジしてもらわな・・・)
また幼児虐待や子供を誘拐して殺害するサイコ夫婦が登場する・・・まさに子供視点から見たらほんと恐ろしい映画。

結構残酷なシーンや拷問シーンもあり、特にジョーイが体験する“人間ホッケー”は見てるだけでも痛いぞ~
最後には意外な仕掛けも用意された天六の映画にしては拾い物の一篇。



★★★ 2008.11.13(木) 天六ユウラク座 20:20 中央通路前