MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.010 「デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-」(2011年 109分 シネスコ)

2012-02-08 00:08:49 | 2012年劇場鑑賞
監督 リー・タマホリ
出演 ドミニク・クーパー
   リュディヴィーヌ・サニエ
   ラード・ラウィ



先ほどの映画の後またもやスクリーン移動です
終わると同時に次のスクリーンでは予告が始まるので10分ほどでチケットを買いにカウンターに行き、ついでにトイレも済まさないと行けないのです!
TOHOシネマズなんば別館の本日三つ目のスクリーンで見るのはかねてから期待していた作品「デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-」です

(あらすじ)

家族思いの青年ラティフ(ドミニク・クーパー)は、ある日サダム・フセイン大統領の息子ウダイ(ドミニク・クーパー)に呼び出され、影武者になるよう命じられる。
同級生だった高校時代から2人は似ていると評判で、一度は断るラティフだったが、家族の命と引き換えに強制的に影武者を引き受けることに。
理不尽な運命に必死で耐えるラティフは、いつしかウダイの情婦サラブ(リュディヴィーヌ・サニエ)と心を通わせていく。



予想通り面白い映画でした
何よりもドミニク・クーパーの熱演は凄まじいくらいの迫力でしたね~
サダム・フセイン大統領の息子ウダイとその影武者である青年ラティフの2役は見事でした
同じ顔だけど中身が違うこの2人の正反対のキャラを微妙な言葉づかいと振る舞いで演じ分ける・・・凄い役者さんですね
またフセイン大統領も出てくるけど・・・まぁ似てると言えば似てるけどね

ウダイというトンデモナイ男の影武者をする羽目になった青年のドラマですが、稀代の暴君の前にひれ伏すのかと思えば、言いたい事は言うしケンカもする気骨のある男なんですね
ある種対等ぐらいに思ってる肝の据わった姿はこの映画の力強さとなってると思います
そんなラティフに対して傲慢な振る舞いしながらも、でも彼にある種一目置く・・・と言うより頼ってしまうウダイの姿に非道な姿の中に弱みのようなもの感じさす
そんな微妙な2人の男の変化を見事に演じたドミニク・クーパーは圧巻です



ウダイの姿の向こうに独裁国家の怖さや非道なまでの人間の扱いの残虐さがスクリーンから伝わってきました
実話が原作の映画ですが、実際この映画に描かれてるのが全て事実かどうかは私はわからないけど、映画から感じてく力強さはフィクション以上にインパクトがあり、なかなかの力作となってると思った
一つ無理な注文を言えば全てアラビア語だったらもっと怖いくらい凄かっただろうね・・・



★★★★ 2012.2.2(木) TOHOシネマズなんば 別館シアター12 20:45 I-10