監督 ノーマン・ジュイソン
出演 ロッド・スタイガー
シドニー・ポワチエ
ウォーレン・オーツ
久しぶりに梅田で映画鑑賞
それも午前10時の映画祭です
今回は「夜の大捜査線 」ですが、この映画はもう20年くらい前にレンタルビデオで見たきりです
TV映画劇場でも意外と見てないんですね~それだけに楽しみなんですね
(あらすじ)
南部で発生した殺人事件の容疑者として、駅で列車を待っていた黒人青年ヴァージルの身柄が拘束された。
しかし警察の取り調べによって、ヴァージルは殺人課の刑事であることが判明する。
警察署長のビルは、ヴァージルに反感を覚えながらも、協力して捜査を進めていくが……
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さすが名作と言われる作品だけあって見ごたえのある作品ですね
今の時代から見ると強引な理由での犯人の検挙は無茶もいいとこだが、そもそも最初にディップス刑事がウォーレン・オーツ扮する刑事に無茶ぶりな尋問で逮捕される事自体がムチャな設定や・・・
まぁ時代的な感覚が違うのかも知れないけど、今見るとやや滑稽ですね
それでも刑事と判ってから、事件の捜査を一緒にする事になるんだが、ロッド・スタイガー扮する署長との対立が人種差別的な側面を見せるのもある意味この時代を反映しています
2人で署長の自宅で酒を飲みかわすシーンがあるが、和やかに飲んでたと思ったらいつの間にか口げんか・・・それもやはり人種差別的なものを感じさせる
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2人の捜査が核心に近づくにつれて周囲の視線も署長に黒人の見方のように思われてくる・・・
この作品は白人と黒人の刑事が殺人事件を追う映画ではあるけど、人種の偏見を乗り越えて分かり合えて行く人間ドラマという見かたができますね
ラストの駅のシーンもしつこくその辺を押しつけるのでなくさり気無く別れて行くのも良かったですね
★★★★ 2012.8.30(木) 梅田TOHOシネマズ アネックス シアター10 18:00 D-14