
パニック映画ブームに乗って公開された作品だが、他の動物パニック映画動物一味違うのは、見方によれば人間の方が悪役のように見えてしまう作りとそして生き物全て愛は同じと言うテーマを感じさせる作風
漁師に身重のメスのシャチを殺されたオスが執念で漁師を海におびき出し復讐を果たそうとする物語
動物パニック映画のパターンを逆手に取る描かき方はなかなか面白いですね
人間がモンスターのような動物を倒す話が普通のパターンだが、動物の方が人間に復讐しようとする
エンニオ・モリコーネの哀愁感のあるスコアもパニック映画らしからぬ名曲でありまして、美しい旋律をバックに朝焼けを背に弧を描くようにジャンプするシャチの雄大かつ美しいオープニングも印象的
海面から漁師を睨みつけるシャチの目から光るものが流れる時、男と男の果たし合いがスタートを告げるというシャチがカッコよく見える映画です
リチャード・ハリス演じる漁師が実はかつて妻子を事故で亡くしてる過去がある言うのもシャチと似た境遇でドラマチックで盛り上がる
「出来る事なら奴に謝りたい、あれは事故だったんだ」と漁師が本音ををさらけ出すシーンが印象的