MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

「さらば映画の友よ インディアンサマー」

2021-07-21 16:26:00 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)






この作品はタイトルだけ知ってましたが、見るのは初めてです
Amazon primeの配信で見つけました
主演が川谷拓三でのがいいですね
監督はこれがデビュー作となる原田眞人
1979年の作品だが、ドラマは1968〜1969年の設定でその頃の世相が描かれたり、流行歌謡が流れる

冒頭に川谷たくぼんが必死に走ってる
どこにむかってるかと思えば、それは映画館!
汗だくになりながら上映に間に合うたくぼん…
いつもの席に座りを映画が始まる
何とも無い様なオープニングですが冒頭のこのくだりで心掴まれます
映画、映画館に思いれあるものには(特に昭和)この雰囲気が実体験としてあるのでグッと来ました
昭和の映画館の原風景がそこにあります
この川谷拓三扮するダンさんは映画を年間365本見るのを20年間続けるのを目標にしている映画マニア
所々映画の名セリフを日常的にも使う

ぺちゃくちゃ喋る女子達に静かにするよう注意したら逆に痴漢の疑いをかけらる悲しいたくぼん(笑)そこで知り合った映画好きの青年シューマ(リチャード・ウィドマークのファン)❤️と意気投合し、2人に友情が芽生えていく
この青年は1人の女性、浅野温子扮するミステリアスなミナミに一目惚れしてからドラマは展開しだす

私はこのダンさんとシューマの2人の映画マニアによる映画のような友情ドラマを思って見てたら、ちょっと予測が外れた展開になってました
シューマとミナミのドラマにシフト展開したストーリーはダンさんが脇役に周り、若い2人の男女の話になり、しかもこのミナミが実はヤクザの女とわかってからドラマは急展開!
そこからダンさんが再び中心になり、まさに「タクシー・ドライバー」のようなクライマックスになってびっくり!(笑)
しかしロバート・デ・ニーロと言うよりは高倉健とダブらせた描き方は昭和の時代の映画マニアっぽいダンさんらしいね

もっと2人の映画マニアによる友情ストーリー中心を期待してものとしては、やや思ってたんと違う感あるけど、ダンさんがジーン・ケリーよろしく映画館の前で雨の中で踊る場面はまさに「雨に唄えば」の再現!
ここはファンタジックな世界を見せてくれるし、アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン共演の「さらば友よ」の看板の前で看板の写真と同じようなポーズをするカットなど映画愛は随所に感じられる
何より昭和の映画館の風景が堪らないです