
長期出張で映画見れてなく、待望のビデオドロームも地元のアポロシネマまでやってるのに行けず、やっと見れそうになったらアポロシネマでは1週間限定で、梅田まで見たければ足を伸ばすしかないか…と思ったらアポロシネマ上映が延長されたようで晴れて見てきました
それもレイトでなく夕方の回!
仕事早く切り上げて、夕方ビデオドロームとレイトショーの久々のハシゴ!
先週までならアポロシネマの大きなスクリーン1での上映だったが、今週はプラスワンスクリーンと言う1番小さいスクリーンで座席も40席程度のミニミニシアター
ま、本来はここやろね
初めて見た時はちようどレンタルビデオにハマってた時期でして、親しくしていたレンタル屋の兄ちゃんから話題に出てた作品がこれでした
ビデオリリースされて見た時は、ビデオに取り憑かれた主人公が壊れて行く展開は、まさにビデオにハマった自分の行く末か⁈と思ったもんですわ(笑)
内臓感覚と言われるクローネンバーグ監督のビジュアルだが、この作品はそれこそ真骨頂を発揮した描写てんこもり!
ジェームズウッズ扮するマックスのお腹が縦に割れて、性器を思わす割めにピストルを挿入する"ピストルインサート"始め、腕と銃が溶けて融合したり、その銃で撃たれたやつが内臓や脳みそ撒き散らして死んだり、テレビのブラウン管から内臓が飛び出たりと特殊メイクのリック・ベイカーによる渾身のゴア描写が何より見ものです
ビデオドロームと言う裏ビデオを追っていくウチに現実と幻想の境目に足を踏み入れてしまい、やがて破滅へと向かっていくマックスを
若々しいジェームズ・ウッズが好演しています
またこの作品のブロンディのデボラハリーは改めて見るとエロさと変態的な感じがよろしい…初見当日は青二歳だったもんで良さがわからんかった(笑)
スマホ始め新たな映像世界に進化した現代から見れば、エロとグロな下世話でアナログな物語だが、デジタル時代にはないアナログならではの気持ち悪さがいいですね
脈打つテレビ、グニャグニャするビデオテープ、それと冒頭に出てくる男根のこけし…などなど時代を感じる描写が良いです
映像媒体で暴力の過激さやエロ以上にグロさを求めると言うのは今のこの現代に置いても変わらないのはクローネンバーグ監督の先見があったのかな?
改めて見て懐かしい、そして面白かったです
因みに観客は私入れて男性3名…いずれもお一人様
前からど真ん中でゆったり見せてもらいました
★★★★ 2023.6.23(金) アポロシネマ プラスワンスクリーン 18:40 C-4