MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「オープンウォーター」

2005-09-09 00:26:01 | 2005年劇場鑑賞
限定されたシチューエーションで描かれる「真のサスペンス」と言いましょうか、前夜の夫婦の行動から運命の当日までをさらりと密着ドキュメンタリー調に描き、音楽を極力押さえて臨場感を出そうとしてるのがよくわかります。
置き去りにされた後はカメラも俯瞰からの第三者的な目線と波間スレスレの当事者の目線から描きメリハリを付けて緊張度の強弱を出してます。

また、遭難した夫婦が時間が経つに連れて苛立ち、お互い相手に責任を押し付けようとする部分は妙にリアルに描かれておりましたね(嫁に至っては実はスキーの方がよかったなどと抜かしやがる!)鮫も怖いけど、あの大海原にポツンと置き去りにされた恐怖が一番怖いやろね~

日常そうない事だろうけど、ゾンビや殺人鬼に追い回されるよりは現実的な日常的リアルサスペンスですね。



★★★★ 2005.7.3 シネリーブル梅田

「ダニー・ザ・ドッグ」

2005-09-09 00:24:11 | 2005年劇場鑑賞
子供程度の知能しかなく、首輪つけられ外されると猛犬のように暴れだす。
普段は犬のように地下室にまさに飼われているような生活・・・
そんな主人公を切ないく哀愁のある表情でジェットが演じているが、なかなかキャラがはまってます

アクションはさすが切れ味抜群でまだまだ動けますね~
その半面、M・フリーマン親子と出会い人間らしい生活に目覚めたジェットがスーパーへ買い物(これまた果物の買い方等の社会勉強)にいった際レジのおばちゃんに色目使われ、からかわれた時の怯えてM・フリーマンの背中に隠れるシャイな表情はチト無理があり、「エエおっさんが何しとんねん!」と突っ込み入れたくなりました(ま、童顔だからゆるしましょう)


★★★★ 2005.6.30 角座1

「宇宙戦争」

2005-09-09 00:21:16 | 2005年劇場鑑賞
旧作は見てたので、だいたいは想像ついてたけど、今のこの時代、そしてスピルバーグが監督てことでどんな作品になるかと期待してましたが・・・う~ん賛否分かれるかも知れませんね。
もっと派手に大風呂敷を広げたりしてもよかったんではないでしょうか
F-15戦闘機が猛スピードでトムたちの頭上をかすめて行く場面なんかちょっとしたバトルがあるかなと?思って期待したんですが・・・

勿論、原作があるので仕方ないかもしれないが、地球規模の侵略なんだから、もっと他の国の描写も見せてほしいトコロです。
地球滅亡の危機の中でのトム一家VS宇宙人と言うピンポイントなスケールで残念ですね。

たださすがデニス・ミューレン率いるILMの1軍による特撮は見慣れたとは言えやはり素晴らしく出来てます。
宇宙戦争=スターウォーズ見たいな映画を期待した人は拍子抜けした人も多いかもしれないですな。
予告のP・ジャクソン版「キングコング」に期待度が高まります


★★★ 2005.7.2 アポロシネマ1

「バッドマン ヒギンズ」

2005-09-09 00:18:48 | 2005年劇場鑑賞
バッドマンが何故誕生したのか?その辺の事情がよく描かれてて面白いです
携帯してる武器の出所やバッドスーツの秘密、マスクの秘密(耳は海外発注の大量生産だったとは・・・)バッドモービルの誕生秘話(不細工!前シリーズの流線型のデザインの方がよかった)などよくわかります。

そして単にヒーロー物として描かず、一人の男の恐怖と復讐とそして宿命のドラマとして見れます。
そこにはプリンスの軽快なサウンドもなければ個性的な悪役もまだ登場していないダークな世界・・・
そして豪華な配役の中でもマイケル・ケインの執事がとてもいい味を出してます
また何気にルトガー・ハウアーが出てるのも妙に嬉しいところ。
渡辺謙は出番は少ないけど、まぁ割かし重要な役所ですが、まともな台詞がほとんどなかったね~

過去4作のシリーズも面白かったが、今回は「バッドマン5」ではなく新たなシリーズの第1作として見たほうがいいでしょうね。
新たなシリーズの期待が持てそうな予感。


★★★★ 2005.6.30 千日前国際劇場

「交渉人 真下正義」

2005-09-09 00:14:39 | 2005年劇場鑑賞
踊る~のサイドストーリーですが、こんな番外編が出来るのだからホントたいしたシリーズやね
筋もそこそこ面白く評判がいいのもうなずける
サンタマリアのボケキャラにお堅い國村のキャラに寺島のボケ+暴走キャラの3人の組み合わせが面白いですね
「ジャガーノート」や「オデッサファイル」(ちなみにいずれも傑作)といった映画の名前が劇中で出るだけで私は嬉しくなるのですが、こんなタイトル出るところを見ると作者は70年代に映画の洗礼を受けたに違いない・・・と思ってしまった
よく見ると犯人の出すヒントを探りながら車で街中を奔走する展開が「ダイハード3」的なトコがあり、クライマックスはまんまとヒッチコックをやってのけます・・・
オマージュ的なのかパクッてるのか(だとしたらバレバレすぎ!)わからないけど、「踊る大捜査線THE MOVIE」でも黒沢明の「天国と地獄」のネタをやってたトコ見ると、映画がホント好きなんやねと思う

それと気になったのは話がクリスマスイブの夜が舞台ですが、やたら「メリークリスマス!」て言うのはアメリカ映画ならまだしも日本映画ではなんか違和感があり、「普通言うわんぞ!」と思わず突っ込みを・・・

クリスマスソングで始まり、クリスマスソングで終わるて言うのはこれもどこかで・・・そうそうダイハードをやりたかったのね
ま、映画としては面白かったけど、**は結局どうなったの?て言いたい


★★★ 2005.6.22 敷島シネポップ2

「ザ・リング2」

2005-09-09 00:11:33 | 2005年劇場鑑賞
もうええわ、この手の映画は・・・
呪怨もリングも続編にハリウッドリメイクといろいろ作られたけど正直もう怖くもなけりゃ面白くもないのが実感ですな

中田監督作だがイマイチにパワーダウンて感じで過去の作品の焼き直し的場面も多くそろそろネタ切れ状態です
サマラはいつのまにか雰囲気は完全に貞子になってるし・・・もはや出がらし状態ですな
和製ホラーのリメイクはこの後ダークウォーターが控えてるが期待は禁物ですね


★★ 2005.6.22 千日前セントラル

「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」

2005-09-09 00:07:34 | 2005年劇場鑑賞
映像化が難しいと言われていた小説の映画化
ま、このCG時代に映画化不能なんて少なくとも映像的にはないでしょうね
インディシリーズ筆頭にロマンシングストーン、キングソロモン、ハムナプトラとこの手の冒険映画は最低2作ぐらいは続編を作られてますが、今回は何作ぐらい行くんかな?
シリーズが続けば、これと言って決定的な代表作のないマコノヒーに取っては待望の当り役になるかも?

なかなかアクションシーンも迫力があり、しっかりした原作があるので2番煎じ的な感じもなく(砂漠が舞台て多いからね)よかったと思います
かつてはレザーフェース一家だったマコノヒーもいよいよ一気にブレイクしたいところでしょうね

ぺネロペは今回はお色気はほとんどなしで、そちらを期待してはいけません
後、ウィリアム・H・メイシーはホントよく出てますな~


★★★★ 2005.6.18 シネフェスタ3

「フォーガットン」

2005-09-09 00:01:11 | 2005年劇場鑑賞
何かと期待を持たせるストーリーなだけに、オーソドックスなサスペンスものか、はたまたシャラマンスタイルでくるのか、あるいは究極の反則技か・・・と期待して見たら・・・これなら30分番組の「トワイライトゾーン」やがな・・・


★★★ 2005.6,11 アポロシネマ7

「ホステージ」

2005-09-08 23:57:59 | 2005年劇場鑑賞
人質監禁ものでブルースウィリスが元敏腕交渉人て役だが本筋ではあまり交渉と言うより妻子を人質にされ苦悩しながら事態を収拾に当ろうとする、いつものダイハードな主人公ではなく、やや人間味を出した役まわり。

むしろ人質の少年が屋根裏に入ったり、空調管の中を這いずり回ったりと、こっちの方が小さいダイハードをしてました。
しかも舞台はパニックルーム!
いろんなアイディアを戴いてます


★★★ 2005.6.9 角座1

「ミリオンダラーベイビー」

2005-09-08 23:51:57 | 2005年劇場鑑賞
M・フリーマンの静かな語りから始まるこの映画
劇場のスピーカーの音が少し小さいかな?と思うほど静かに淡々と語るその口調はこれから始まる劇的なドラマを静かに観客に語りかけるかのよう・・・

前半は女ボクサーのマギーがどんどん勝ち進み、頭角を現し貧困な生活から抜け出しやがて世界王者に挑戦というサクセスストーリーが描かれるが、そのさなかフランキーとマギーとの関係が師弟から父と娘のような関係へと描写が変わっていく。
フランキーには疎遠になった娘が居り、またマギーにも故郷に家族がいるが愛情の温度差を感じている・・・そんな二人がボクシングを通じて親子のような情愛を無意識に感じていく描き方を淡々と描いていくところはさすがにうまいね
また、単にサクセスストーリーの話でないところがこの作品の非凡な所と言うか、奥深いところであります。

むしろ後半の展開こそ二人の親子のような関係が色濃く描かれ、この作品の大きなポイントとなるとこです(ま、これ以上言えませんが・・・)
また押さえたイーストウッドと淡々としたフリーマンの芝居は名優と知りつつも改めてこの二人はやはり上手い!と感じさす。

イーストウッドとフリーマンの二人のやりとりのシーンは熟練の役者の年輪を感じさせるような空気が何とも味わい深く画面を漂わせている
ヒラリー・スワンクも心に影がありそれを内に秘めた女ボクサー マギーを体当たりで(試合のシーンはスタントなしだって)演じており、やはりこの人もうまいね(オスカー受賞の「ボーイズドントクライ」以降あまり大きな役なかったけど ちなみに元「ベストキッド4」の姉ちゃんです)
アカデミー賞主要4部門受賞そのすべてが納得の心に染みる良い映画です

★★★★★ 2005.6.2 千日前国際劇場