MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.16 「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」

2016-04-10 12:17:47 | 2016年劇場鑑賞




待ちに待ったこの作品
夢の世紀の対決にワクワク
コミックでは対決してても映像では初対決!
そしていざ見たらど迫力の超絶バトルに重厚な雰囲気のドラマにお腹いっぱい!
制御出来ないヒーローは必要なのかどうか?
スーパーマンに助けられ擁護する者がいれば、スーパーマンのおかげで人生狂わされた者も居る
ヒーロー映画で見過ごされがちなヒーローが活躍するが故の弊害をテーマに描かれる
議会を巻き込んでの論争になるまでのくだりとスーパーマンとバットマンのそれぞれの心情が描かれていて見応えあります
脇を固めるエイミー、アダムス、ローレンス・フィッシュバーン、ジェレミー・アイアンズ、ホリー・ハンターなど豪華な俳優陣が良いです

しかし後半、バットマンとスーパーマンの決戦を皮切りにラストまで一気に見せる怒涛の展開が迫力満点で3Dや4DMAXなんかで見たら凄いでしょうね
でも対スーパーマン用のバットマンのアーマースーツはダサい!(笑)
宇宙人のスーパーマンに対して所詮生身の人間のバットマンがどう勝気を見いだすのかと思えば、なるほどそう言う手があったか…て感じだがその後の行く末は劇場で是非

クライマックスはまさかのワンダーウーマン助っ人からまさにアメコミ映画ムード満点で、このままDC版アベンジャーズへとなだれ込んで行くのでしょうか?!



2016.4.9(土) TOHOシネマズなんば 本館スクリーン6 20:30 C-15

映画100選 066 「ミスター・ブー」

2016-04-08 15:16:53 | 映画100選




ブルース・リーなどのカンフー映画系以外の香港映画で最初にヒットした作品がこの映画ではないですかね
もっとも「ブルース・リー 電光石火」と併映での公開で正直大半はブルース・リー目当てで見に行く人が多かったとは思いますがね
私も今は無き阿倍野近鉄ビルの下にあったあべの地下劇場で鑑賞
しかし「電光石火」も蓋を開けて見ればテレビシリーズの「グリーンホーネット」だったので、印象的には新鮮な香港コメディのこの作品が強く残りました

オープニングのけったいな中国語の主題歌に乗って足下だけで探偵の尾行をベタギャグの畳み掛けで表現するシーンから抱腹絶倒の場内
3分に1回の大爆笑が本当にオーバーでなく最初からラスト、エンディングロールに至るまで笑いっぱなし!
「こんなに笑った映画初めてや」と流石のブルース・リーも吹っ飛んでしまいました

ホイ三兄弟のボケぶりは時にはチャップリンのようでもあり、時にはドリフのコント見たいだったりと昭和の少年たちを喜ばせてくれました
ちょっとホイ三兄弟に憧れたぞ
サミュエルホイの歌にもハマり、後のシリーズ「インベーダー作戦」や「ギャンブル大将」などのサントラアルバムレコードも買いました

ホイ三兄弟のテレビ放映時の吹き替えが広川太一郎とビートたけし、ビートきよしのツービートによるトリオは伝説ですな

映画100選 065 「サンゲリア」

2016-04-06 10:50:14 | 映画100選




ロメロゾンビ映画の次に愛すべきゾンビ映画がこれ!
イタリアのルチオ・フルチ監督の日本では唯一リアルタイムに劇場公開された作品で最高傑作にして代表作!

基本コンセプトはゾンビ映画のパターンだが、ロメロゾンビとくらべてグロテスクな異臭感漂うゾンビ(サング)が最高に◯です
冒頭からラストまで汚らしい腐食ゾンビが出てきますが、ウジ虫が湧きミミズを片目に這わせて地中から出てくるゾンビが最高にインパクト!(そのゾンビのバブルヘッド持ってます)
ノロノロ来るゾンビたちに火炎瓶や銃で対抗する人間とのバトルのクライマックスも地味ながら好きです

公開当時は木片による眼球串刺しが話題を呼んだけど、私はその後の屍肉に群がるゾンビが黙々と人肉を喰らうシーンが少年心に印象残った
劇場公開時は残酷シーンになると色調が変わる加工をされたのも懐かしいね(TOSHIBAビデオから出たビデオ版はこのバージョンを見れます)
絶望的な終わり方もゾンビ映画らしくて良い
まさにルチオ・フルチ監督奇跡の一本?

映画100選 064 「デッドゾーン」

2016-04-05 08:22:27 | 映画100選



スティーヴン・キング原作、デビッド・クローネンバーグ監督の傑作
この作品はホラーファンのレンタルビデオ店の店員の兄ちゃんに教えて貰ったんですが、当時はまだ輸入版しかなく日本でも紹介されていなかったが、ホラー映画ブームのおかげで晴れてビデオリリースを機に目にする事が出来た

デートの帰り道に交通事故に遭い5年間の昏睡から覚めた男が仕事や恋人も失った代わりに得たものが超能力
それも身体に触れただけで、触った相手の未来を予知出来ると言う能力で、甘んじてその能力を受け止めた後に訪れる悲劇
偶然に上院議員候補と握手した時に見てしまったものとは?
そして主人公の孤独な戦いが始まる
まさに神が彼に与えた使命なのか、それとも…と言うホラー映画と言うよりサスペンス映画風な作品であります

しかし5年間の昏睡から覚めた主人公に取っては昨日の事が、周りに取っては5年と言う長い月日と言う時間のギャップによる切なさが痛切です
昨日彼女だったのが他人の妻だったり、仕事は無くし、両親は年老いている
そんな悲劇の主人公をクリストファー・ウォーケンが悲壮感滲ませながら演じております

変態監督のクローネンバーグ監督にしてはまとも?な作品で一般的にも良い評価があるようです
ラストの切なさに泣けます

映画100選 063 「オルカ」

2016-04-03 23:37:06 | 映画100選




パニック映画ブームに乗って公開された作品だが、他の動物パニック映画動物一味違うのは、見方によれば人間の方が悪役のように見えてしまう作りとそして生き物全て愛は同じと言うテーマを感じさせる作風

漁師に身重のメスのシャチを殺されたオスが執念で漁師を海におびき出し復讐を果たそうとする物語
動物パニック映画のパターンを逆手に取る描かき方はなかなか面白いですね
人間がモンスターのような動物を倒す話が普通のパターンだが、動物の方が人間に復讐しようとする
エンニオ・モリコーネの哀愁感のあるスコアもパニック映画らしからぬ名曲でありまして、美しい旋律をバックに朝焼けを背に弧を描くようにジャンプするシャチの雄大かつ美しいオープニングも印象的

海面から漁師を睨みつけるシャチの目から光るものが流れる時、男と男の果たし合いがスタートを告げるというシャチがカッコよく見える映画です
リチャード・ハリス演じる漁師が実はかつて妻子を事故で亡くしてる過去がある言うのもシャチと似た境遇でドラマチックで盛り上がる

「出来る事なら奴に謝りたい、あれは事故だったんだ」と漁師が本音ををさらけ出すシーンが印象的

No.15「禁じられた歌声」

2016-04-01 14:48:47 | 2016年劇場鑑賞




監督 アブデラマン・シサコ 
出演 イブラヒム・アメド 



初めて九条のシネヌーヴォに行ってきた
シネヌーヴォ二階にあるシネヌーヴォXと言う24席くらいの小部屋のシアターで見た
(それでも国名小劇よりかは広くかんじたが)

この作品はまさに今の時代にリアルタイムなストーリーを見せてくれます
イスラム武装ゲリラが突然町にやって来て支配してしまうのは中東情勢の現在を思わす
独自の法律の下支配され、歌やタバコ、サッカーまで禁止されて抑圧される市民
そんな中でもささやかながら抵抗する人たちも居るが部屋に籠ってギターを弾き歌を歌い、ボールの無いサッカーで遊ぶ子供たちの姿は逆に痛々しい
しかしそんな世界と無縁に感じる我々は痛々しいと感じるだけかも知れないが、彼らにすれば圧政の中で必死に生きる中での死に物狂いの娯楽は、苦しみの中の楽しく過ごせる瞬間なんですね
世界のどこかでこんな出来事はやはり起こってる現実を改めて実感します

一つの家族を中心にゲリラたちの圧政に処刑されて行く人たちや、無理矢理ゲリラと結婚させられる少女など細かいエピソードを絡ませながら今、世界のどこかで起こってる出来事を美しい風景の中で描かかれる
オープン二ングのシーンとラストシーンが悲しく被るのは心が痛みますね
まさにあそこで終わるのがこの映画の現実味を感じさせてくれました

因みに邦題は何か違う気がしますし、宣伝コピーや少女を主人公に思わすような宣伝の書き方も残念で作品を違った捉え方されそうだ



★★★★ 2016.3.31(木) シネヌーヴォX 13:35