有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

更新が遅く現状では有りません。名前が間違ってる事も有るのでご承知おきを。

市境の峠を越えて(2)

2024年04月20日 | 山野草
市境の峠の向こう側へ花を見に行った続きです。
10分程移動し、白花のジロボウエンゴサク(次郎坊延胡策)を見に。
ほぼ白ですが唇弁と花の中は赤い株。

こちらは全て真っ白な株。 

突然変異でしょうが毎年見られます、でも普通のジロボウエンゴサクと比べ花数が少ない。
普通はもっと花を沢山さかせます、そして白花は数株しか有りません。

ネコノメソウ(猫の目草)がまだ咲いてました、平地ではとっくに種になってます。 

シロバナジロボウエンゴサクの他にもう一つの目的の花、イワカガミ(岩鏡)。
少し早過ぎたようで蕾の方が多かったです。
ヤマイワカガミ(山岩鏡)なのかナンカイイワカガミ(南海岩鏡)なのかはっきりしません。

なんとか咲いてたのを見付けました。 

イワウメ科イワカガミ属の常緑多年草。
ヤマイワカガミなら中部地方~東海の太平洋側、ヤマイワカガミなら東海~和歌山に分布。
花冠の直径は10~15mm。

ニョイスミレ=ツボスミレ(如意菫・坪菫)。
スミレ科スミレ属の有茎種の多年草で北海道~九州に分布。

葉の基部の湾曲が深く、唇弁に紫の筋、側弁の基部は有毛、側弁が捩じれるのが特徴。 

見た事の無い蝶を見付けます、帰って調べたらミヤマセセリ(深山挵)でした。
セセリチョウ科チャマダラセセリ亜科、前翅長17~19mm、北海道~九州、幼虫で越冬。
年一回3~5月に発生、この時期にしか見られない蝶。

アサヒナカワトンボ(朝比奈川蜻蛉)の未成熟♂。
カワトンボ科カワトンボ亜科、48~64mm、北海道~九州に分布。
♂は褐色と無色の翅の2型で縁紋が赤い、♀は無色の翅のみで縁紋が白い。
画像は褐色の翅で縁紋が白ですが、未成熟の♂の縁紋は白で、成熟すると赤くなるそうで。

アマドコロ(甘野老)。
キジカクシ科アマドコロ属の多年草で北海道~九州に分布、背景の青はハルリンドウ(春竜胆)。

スズメノヤリ(雀の槍)の群生の中のホオジロ(頬白)。 

キタテハ(黄立羽)。
タテハチョウ科タテハチョウ亜科、前翅長22~34mm、北海道~九州に分布、成虫で越冬。

ベニシジミ(紅小灰蝶)はあちこちで見られるようになってます。 

現在いたる所でクマバチ(熊蜂)が縄張りへの侵入者を見張ってるのが見られます。 

咲き残りの桜の花で吸蜜しようとするクマバチ。 

モミジイチゴ(紅葉苺)、花が全て下向きに咲くので撮り難い花。 

名前の由来は葉がモミジに似てるからですが・・・。 

バラ科キイチゴ属の落葉低木で中部地方以北の本州に分布する日本固有種。
花の直径は約30cm。

目的のイワカガミの開花がまだ少なかったのが残念な峠の向こう側でした。
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市境の峠を越えて(1)

2024年04月19日 | 山野草
市境の峠の向こう側へ花を見に。
今期あまり見てなかったジロボウエンゴサク(次郎坊延胡策)が咲いてました。
ケシ科キケマン属の多年草で関東以西~九州に分布。

シャッターを押す瞬間にビロードツリアブ(天鵞絨吊り虻)が飛び込んで。
ニガイチゴにもビロードツリアブ、ハエ目ツリアブ科で体長8~12mm、北海道~九州に分布。
3~5月にしか見られません。

クロモジ(黒文字)が沢山咲いてます。 

クスノキ科クロモジ属の落葉低木で東北南部以西~九州北部に分布。 

雌雄異株、画像は青空背景のが雌株の雌花、以下2枚は雄株の雄花。 

サルトリイバラ(猿捕茨)もそこら中に咲いてます。 

サルトリイバラ科シオデ属の落葉蔓性低木で北海道~九州に分布。
雌雄異株で画像はどちらも雄株の雄花。

ウワミズザクラ(上溝桜)が咲き始めてました、まだ蕾ん方が多く開花してたのは僅か。
バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木で北海道南部~九州(大分まで)に分布。
陽当たりの良い沢や谷間の斜面に生育するようです。

少し標高を上げないと見られないと思ってましたが、ここに有るとは知りませんでした。
※現地の標高は約300m
桜とは思えない花と咲き方で、花も小さく直径約6mm。

コバノミツバツツジ(小葉の三つ葉躑躅)。
ツツジ科ツツジ属の落葉低木で静岡以西~九州北部に分布する日本固有種。

良く似たミツバツツジは雄蕊が5本、コバノミツバツツジの雄蕊は10本。
どちらか迷ったら蕊を数えましょう。(^^)
但しトサ(土佐)、ハヤト(隼人)、トウゴク(東国)ミツバツツジも雄蕊が10本なのです。(^^ゞ

こんなのを見るとついマムシグサ(蝮草)と思ってしまいますが・・・。 

茎の模様を見て増々マムシグサとなりがち。 
でもこれはマムシグサでは有りません、テンナンショウ(天南星)です。
正確にはスルガテンナンショウ(駿河天南星)。
サトイモ科テンナンショウ属の多年草で中部地方の太平洋側に分布。
ムラサキマムシグサとの区別は花(仏炎苞)の中を覗くと直ぐにテンナンショウだと分かります。
中の付属体(緑の棒状)の先にくびれが有り、先端が膨らみ前傾していたらテンナンショウ。
但しカントウマムシグサ、トウゴクマムシグサは付属体が緑色なので注意が必要。
特にカントウは付属体の先端が膨らでます、トウゴクは膨らみのない棒状。

ニガイチゴ(苦苺)も花盛りでした。 

バラ科キイチゴ属の落葉低木で本州~九州に分布。 
ニガイチゴにもビロードツリアブ。 

ノミノツヅリ(蚤の綴り)、ナデシコ科ノミノツヅリ属の2年草で全国に分布。

花はこんなに小さいです。 

メギ(目木)も咲いてました。 

メギ科メギ属の落葉低木で東北南部以南~九州に分布、花の直径は約6mm。 

(2)へ続く・・・。
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腐葉土の厚く積もる森で

2024年04月18日 | 混在
古のままを守り続けてる幽玄の森へ、大木巨木が立ち並び昼なお薄暗いです。
ただ季節を問わず薄暗いので花は殆ど見られません。
そんな森には多くの鳥が生息してるので、冬は探鳥の場となります。
しかし葉の落ちた冬でも薄暗いのが難点。
エナガ(柄長)が現れました、何か咥えてますが逆光で色が変になってしまいました。(T_T)

振り回してはとまってる枝に叩き付けてました。 

シャクナゲ(石楠花)が咲いてました。
東北~中部地方南部が分布域のアズマシャクナゲ(東石楠花)でしょうか?

シャクナゲは園芸品が多く自生かどうかは分かりません。 

こちらにはホソバシャクナゲ(細葉石楠花)と言うのが有りますが、山地でしか見られない花。
因みにホソバは環境省、愛知県共に絶滅危惧Ⅱ類(VU)指定です。

夏鳥が来てないかと様子を見に行ったのですが、最初のエナガ以外は見られずでした。
ウグイスは鳴いてましたが姿は全く見えず、仕方ないのでこんな物を撮ってました。

ギンリョウソウ(銀竜草)です。 

腐葉土の積もった幽玄の森は湿度が保たれてるようで、ギンリョウソウが沢山咲いてました。 

ツツジ科ギンリョウソウ属の光合成をしない腐生植物で全国に分布。 

別名ユウレイタケ(幽霊茸)、薄暗い森の中に白い不気味な形で咲くからだとか。 

これでもまだ咲き始めたばかり、他に落ち葉の間から頭を僅かに覗かせてるのが多数。 

鱗のような鱗片葉を纏い、雌蕊の柱頭は青~紫で目玉に見えるのも不気味さを増してます。 

薄暗いのと、急斜面に咲いてるので撮るのに一苦労。 

背が低いので背景が抜けないのも難点ですが、探し回ってようやく見付けました。 

少し高くなった平らな所に咲いてたので背景が抜けました。 

↑と同じ株ですが玉ボケの位置を変えて。 

イズセンリョウ(伊豆千両)も咲いてました。

サクラソウ科イズセンリョウ属の常緑低木で関東~沖縄に分布。
雌雄異株ですが薄暗くて画像が不鮮明、雌雄の判断ができませんでした。(^^;)

ギンリョウソウは撮れたものの、目的の鳥は撮れず。
林道を歩いてると倒れた朽ち木に蠢く黒い物を見付けました、オオゴキブリです。
ゴキブリ目オオゴキブリ科、体長40~43mm、本州~屋久島に分布。
成虫は翅が失われてる事が多いそうで、画像の個体も翅が殆ど有りません。
オオゴキブリが生息してる所は自然の保全状態が良好な証しとされています。
愛知では準絶滅危惧(NT)に指定。

動画も撮ってみました。 

幽玄の森は自然環境が良好に保たれてると言う事のようです。 
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低山の麓を散歩してみました

2024年04月17日 | 山野草
低山の麓を花を探して散歩してみました。
現在いたる所でアケビ(木通)、ミツバアケビ(三つ葉木通)の花が見られます。
木漏れ日でミツバアケビの花と葉が輝いてました。

一つの花序(雄花と雌花)に焦点を絞って。

道端に咲いていたスミレです、さて何スミレでしょうね? 

葉はヘラ型、花弁の奥が見えない形はスミレかノジスミレか。 

なんとか花の中を撮ってみました。
柱頭はカマキリの頭型、側弁の基部は有毛と言う事で頭に何も付かないスミレのようです。

トキワハゼ(常磐黄櫨)、サギゴケ科サギゴケ属の1年草又は2年草で全国に分布。
サギゴケ(鷺苔)は上唇が兎の耳のように長く斜上、トキワハゼの上唇は小さく2裂する。
サギゴケの花冠の長さは約15~20mm、トキワハゼの花冠の長さは約10mmと小さい。

花弁が反射して撮り難いウマノアシガタ(馬の脚形)。 

今あちこちで沢山咲いてます。 

ニガイチゴ(苦苺)もあちこちで見かけます。

バラ科キイチゴ属の落葉低木で本州~九州に分布。
花弁が細く隙間が目立ち、蕊が中心に集まってオチョボグチのようなのも特徴。

カキドオシ(垣通し)、シソ科垣通し属の多年草で北海道~九州に分布。 

茎や葉を揉むと良い香りがするらしいですが、揉んだ事は有りません。
花の大きさを撮ったのですが、〇眼では下唇が傷んでたのに気付かず。(^^;)

アカカタバミ(赤片喰)、全体が赤紫色になる品種、普通のカタバミは葉が緑色ですよね。
花の基部に紅い輪の斑紋が有るのが特徴。(普通のカタバミは緑色)

カタバミ科カタバミ属の多年草で全国に分布。
一花しか咲いてなかったので対照君での大きさ比較も同じ花で。

ムラサキケマン(紫華鬘)、ケシ科キケマン属の2年草で全国に分布。 

群生してる事が多く普通に見られますが「スプリングエフェメラル」の一つです。 

ヘビイチゴ(蛇苺)、オヘビイチゴ(雄蛇苺)、ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)か悩んだのですが・・・。
赤いのは花粉でしょうか?こんな状態のを初めて見ました。

萼片と副萼片の先端が尖り赤いです、調べましたがキジムシロも含め同定できませんでした。 

「お代官様、今日も何時もの菓子をお持ちしました。」
「越後屋気が利くのう、それにしても随分重い菓子じゃのう。」
「はい、今日のは特別で八重になっておりますので。」
と良く見聞きする一場面の菓子の色の花・・・の蕾。(^^)

これが開封した菓子、いや開花した花、バラ科ヤマブキ属の落葉低木で北海道~九州に分布 。

いつの世もお代官様と山吹色は付き物のようで。(>_<)
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春の花咲く低山(2)

2024年04月16日 | 山野草
低山の花の続きです、フイリフモトスミレ(斑入り麓菫)が点々と咲いてました。
そしてここにもモモブトカミキリモドキ(腿太擬天牛)。(^^;)

木の根元に沢山咲いてるのを見付けます。
根本が洞になっていて、毎年洞の中に種が落ちるのでこのような状態になったのでは。

今回の目的のフデリンドウ(筆竜胆)の花が咲いてました。

リンドウ科リンドウ属の2年草で北海道~九州に分布、↑を横から。
上部に花が集まって付き筆のように見える事が名の由来。
と言っても画像は一花しか付けてませんけど。(^^ゞ

別の株ですが、これも一花のみ。

こちらは咲いてる花の手前と向こう側に蕾を着けてます。 

↑を反対方向から。
ハルリンドウは花茎が基部から分岐し、一茎に花を一つ咲かせます。
対してフデリンドウは花茎の上部に複数の花を付けます。

茎葉の形もハルリンドウとかなり違います。 

フデリンドウの花茎は赤味を帯びハルリンドウは緑色。 


こちらがハルリンドウ、通常の青い花に挟まれて白花が咲いてます。
この日はフデリンドウが咲き出したばかりで、まだ僅かしか見られませんでした。

ドウダンツツジ(満天星躑躅又は灯台躑)も咲いてたのにこの一枚しか撮らず。(^^;)
ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木で殆どが栽培種。
自生地は静岡~紀伊半島、高知、徳島と限られていて、蛇紋岩帯に多い。
但し日本に自生するのはヒロハ(広葉)ドウダンツツジだとか。
愛知のRDBではヒロハドウダンツツジは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されてます。
さて↓がヒロハドウダンツツジなのかは?

ミツバツツジ(三つ葉躑躅)が咲いてました。 

ツツジ科ツツジ属の落葉低木で関東~近畿東部の太平洋側に分布する日本固有種、雄蕊5本。
良く似たコバノミツバツツジは雄蕊10本、どちらも葉の展開前に花が咲きます。

クサボケ(草木瓜)。
バラ科ボケ属の落葉小低木で北海道~九州に分布する日本固有種。

図鑑では樹高30~70(100)cmとなってますが、ここのは僅か5cm程しか有りません。
従って座って撮るのですが、棘が有るので迂闊に座ると尻に刺さって痛い事。(>_<)

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)♂、タテハチョウ科ヒョウモンチョウ(ドクチョウ)亜科。
前翅長27~38cm、本州~沖縄に分布、幼虫又は蛹で越冬。

山から降りて道路を歩いていたらギョッ!(◎_◎;)
マムシ(蝮)がアスファルトの上で体を温めてるではありませんか。

桜の花弁とマムシ。(^^;) 

近寄って顔を大きく撮ってみました。(^^)

 次回は低山の麓散歩を。
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春の花咲く低山(1)

2024年04月15日 | 山野草
低山に入り花を探そうとすると直ぐにこんな花が、シロバナハルリンドウ(白花春竜胆)です。

 一応種類的にはリンドウ科リンドウ属の2年草で本州~九州に分布。
スミレのように白い花を別種としてません、普通の色の花と一緒に咲いてます。

しかも沢山、こんなに多くの白花を見るのは初めて。 

↑の画像の奥の白花の塊がこちら。 

完全に白ではなく、薄っすら青色を残した花も。 

ウマノアシガタ(馬の脚形)も咲き出してました。 


キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草で北海道~九州に分布。 

金属光沢のある花弁は日が当たってると非常に撮り難いです。 


イカリソウ(碇草)が沢山咲いてました。 

メギ科イカリソウ属の多年草、北海道(渡島半島)~九州の主に太平洋側に分布。
日本固有種。 

名の由来は見ての通りの船の錨に似ているから。 

斜面に咲いてるので背景が抜ける画像が撮り難い。 

茎には棘のような毛が有ります。 

辛うじて撮れた背景の抜けるイカリソウ。 

花の中も撮り難い。 

花の上に2匹のモモブトカミキリモドキ(腿太擬天牛)。 

逆光透かし撮り、この撮り方が一番背景が抜けます。(^^;)
でも撮るのがかなり難しい、青空でしたが花を透かすために白くなってしまいました。

シュンラン(春蘭)。
ラン科シュンラン属の多年草で北海道~九州に分布。

花の中を撮ってみるも何がどうなってるやら?
ランの花は各部に色々な名前が付いてるようで、勉強不足で分かりません。(^^ゞ
で、ここにもモモブトカミキリモドキ。

(2)へ続く・・・。 


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田圃の畔の花達

2024年04月14日 | 山野草
山裾の田圃の畔に咲いてた花達です。
キランソウ(金襴草)、別名「地獄の窯の蓋」。
シソ科キランソウ属の多年草で本州~九州に分布。

地面にへばり付くように咲くので、花の中が撮り難いです。 

こんな塊が沢山見られました。 

葉と花の形からノジスミレ(野路菫)だと思います。 

スミレ科スミレ属の多年草で本州~九州に分布。 

花弁が重なり花の中が殆ど見えません、唇弁に白い班と紫の筋が有り、側弁の基部は無毛。 

距は細長く普通花弁と同じ色、花茎に毛が有り白っぽく見える。 

頭に何も付かないただのスミレ(菫)とそっくりで、ちょっと見では見分けが付きません。 

キジムシロ(雉蓆)が円形に咲いてました。
名の由来は地を這うように広がるのを「雉の蓆」例えたとなってます。
しかし↓のように円形に咲く事から、円の中に雉が座るからとも。

オオジシバリ(大地縛り)。
キク科タカサゴソウ属の多年草で全国に分布、花の直径は25~30mm。

一つ気になるのが茎が赤い事、オオジシバリって茎が赤かったっけ?
↓の画像一番下に少し写ってる葉はオオジシバリの形なのですけど。

ベニシジミ(紅小灰蝶)、最近良く見るようになりました。
シジミチョウ科ベニシジミ亜科、前翅長13~19mm、本州~九州に分布、幼虫で越冬。

幼虫で越冬するので、今期はまだ発生したばかりの筈なのに既に翅がボロボロ。 

こちらは別の個体、翅は奇麗なままです。 

誰も見向きもしないスズメノヤリ(雀の槍)。 

イグサ科スズメノヤリ属の多年草で北海道~九州に分布。
↓は既に花が終わり種になってます。

分かり難いですが、探しまわって見付けたまだ花粉が出ていたスズメノヤリ。 

ニガナ(苦菜)。
キク科ニガナ属の多年草で全国に分布。

茎や葉を傷つけると苦みのある乳液が出る事が名の由来、花の直径は15~19mm。 

次回は少し山に入って咲いてた花を。
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様相が変わってしまった池

2024年04月13日 | 混在
昨年コムラサキ(小紫)を撮った池の畔に行ってみました。
池の傍の藪の中からウグイス(鶯)の声が聞こえたので少し待ってみると・・・。
出ました、入り組んだ枝の中に。

しかしウグイスは意外に動き回りますね、藪の中に入ったり出たりと慌ただしいです。 

ウグイス科ウグイス属、全長♂16cm、♀13cm、翼開長♂21cm、♀17cm、全国に分布。 

こちらは囀ったところですが、静止画では分かりませんね。(^^;) 

ならばと動画で撮ってみました。

さて肝心の蝶の居る池ですが、昨年と様相が全く変わってました。
池の畔に有った雑木林がほぼ伐採され丸裸に、当然その周辺の藪や下草も綺麗さっぱり。
あまりの変わりように暫し呆然としてしまいました。(>_<)
蝶や動物や鳥も昆虫も居そうも有りません、そこに居た生き物達は何処へ行ったのやら?
伐採の理由は分かりませんが、多分生態調査もせずに伐採したのでしょう。
コムラサキだけでなく、5月になると見られたミドリシジミも居なくなってしまったかも。
初夏にはハグロトンボ(羽黒蜻蛉)が大量発生してました、それも見られなくなりそう。
ようやく見付けたのがベニシジミ(紅小灰蝶)です。

シジミチョウ科ベニシジミ亜科、前翅長13~19mm、北海道~九州に分布、幼虫で越冬。 

更にツマキチョウ(褄黄蝶)も見付けました。 

シロチョウ科シロチョウ亜科、前翅長20~30mm、北海道~屋久島に分布、蛹で越冬。
年に一度(平地では3~5月)しか発生しないため、見られる期間が短いです。
♂は前翅の先端に橙色の班が有りメスには有りません、なので画像は♀と言う事に。

池の周辺も探したものの、蝶はこの2種の他にはモンシロチョウとキチョウが居たのみでした。
コムラサキとミドリシジミには少し早かったかもしれません。
蝶は当てが外れましたが、桜の残り花にメジロ(目白)が居ました。

サクラも他の木も既に葉が展開し始め、桜の花や葉隠れになりなかなか撮れる所には。 

2月には梅の花に群れでやって来てましたが、この日は2~4羽程度。 

サクラが終わり掛けのせいなのか、時期的に繁殖期に入り番になってるためなのか? 

桜が終わると留鳥なのにメジロも見なくなります、何処に行ってしまうのやら?

例え居たとしても葉が茂ってしまうと殆ど見付けられなくなりますけど。 

これからの時期は鳥撮りには難しい季節になりますね。 

鳥専門ならですが、花撮りの序では下を見てる事が多いので尚更難しい。(^^ゞ 

これから撮れる鳥が分かりません当然居場所さえも、偶然の出逢いでしか撮れなくなります。
それでもオオルリ、サンコウチョウ、キビタキくらいは撮りたいものです。

今年はサクラメジロを撮れずに終わりそうと思ってましたが、辛うじて撮る事が出来ました。
次回は山裾の田圃の畔に咲いてた花等を。
※おまけ
小さな流れからタゴガエル(田子蛙)の声が聞こえたので撮ってみました。
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目新しい花はないかとウロウロ

2024年04月12日 | 混在
何か咲いてないかと山裾をウロウロ、しかし目新しい花は簡単に見付かるものではないです。
ミヤマシキミ(深山樒)、こちらではいたる所で見られます。

ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木で関東以西~九州に分布。 

雌雄異株で画像は全て雄株の雄花。(雄花なので花粉の黄色が見えます) 

イズセンリョウ(伊豆千両)。 

サクラソウ(APG分類)科イズセンリョウ属の常緑低木で関東以西~沖縄に分布。 

雌雄異株ですが、画像はどちらなのか分かりません。(^^;) 

ニョイスミレ(如意菫)、別名ツボスミレ(壷菫)が咲き出してました。
葉の基部が深く湾入します。

スミレ科スミレ属の多年草で北海道~九州に分布。
花は白色~淡紅色で唇弁に紫の筋が有り、側弁の基部は有毛。
柱頭の先端は平で柱頭から庇のように張り出す独特な形、(残念ながら撮れませんでした)

距は白で太くて極端に短い。 

完全開花すると側弁が捩じれるのも特徴。 

ウグイスカグラ(鴬神楽)も咲いてました。 

もう残り花で、今期は花を沢山咲かせてるのを見逃してしまったのが残念。(T_T) 

イロハモミジ(いろは紅葉)の小さな花が風に揺れてました。

 ムクロジ科(APG分類)カエデ属の落葉高木で福島以南~九州に分布。
赤い花のように見えるのは萼片で、花の直径は約5mm。

新緑の枝で囀るホオジロ(頬白)。 

頭上でコツコツと木を突く音が、見回すと居ましたアカゲラ(赤啄木鳥)です。 

キツツキ科キツツキ属、全長24cm、翼開長39cm、北海道~本州に分布(九州は迷鳥)。 

手前の葉が邪魔ですがどうにもならず、葉を避けようとしているうちに飛ばれます。 
赤い帽子を被ってないので♀ですね。 

次回は昨年コムラサキを撮りに行った場所へ、そこには驚きの光景が・・・。
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湿原周辺と湿原内の花と蝶

2024年04月11日 | 山野草
湿原周辺に居たテングチョウ(天狗蝶)。
木の枝に居るのを初めて撮ったような、地面に居るのばかり撮ってた気がします。
なのでテングチョウを下から見るのは初めてかと。

タテハチョウ科テングチョウ亜科、前翅長20~28mm、本州~南西諸島に分布、成虫で越冬。 

場所を変えた↑と同じ個体。 

気の早いタンザワウマノスズクサ(丹沢馬の鈴草)が一花咲いてました。
ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の蔓性木で関東~東海に分布。

露の着いたアケビ(木通)の花が沢山咲いてたので下から透かし撮りに、雄花だけの花序。 

こちらは雌花の有る花序、一番大きなのが雌花。 

雌花の無い花序が多いですが、これも雌花が有りました。


 湿原内に移動、残念ながら見られたのはハルリンドウ(春竜胆)のみ。(^^;) 


丁度最盛期で沢山咲いてました、花にアゲハチョウ(揚羽蝶)、ナミアゲハ(並揚羽)です。

前翅の前部に横線が入ってるのがナミアゲハ、黒く塗り潰されてるのがキアゲハ(黄揚羽)。 

飛んでるところを狙ってみるも、撮れたのはこの一枚のみ。(>_<) 

不規則に飛ぶので捉えられないのと、捉えてもピント(AF)が追い付きません。 

顔が撮れたのもこの一枚だけ。 

竜胆が沢山咲いてるのに蜜を吸いに来てたのはこの一頭のみでした。 

白花のリンドウが咲いてました。 

隣の花は青いのに何の違いで白くなってしまうのでしょう?
この二つの白花は一つの茎から咲いてました。

こちらは少しずつ色が違うリンドウ。 

こちらは色の濃いリンドウ。 

この色が普通(多い)です。 

次回は山裾をウロウロして撮った花等を。
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