「"Make Japan Great Again"で、日本を"最強"だったころに戻したい」 幸福実現党の及川幸久氏が参院選東京都選挙区から出馬を表明
2022.05.18(liverty web)
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会見する及川氏。
今夏に予定されている参院選の東京都選挙区に、幸福実現党は及川幸久(おいかわ・ゆきひさ)氏を擁立する。及川氏は18日、東京都庁で記者会見を開いた。
及川氏は1960年東京都生まれ。中学校までは神奈川県で過ごし、高校から東京に戻る。上智大学文学部卒業、国際基督教大学行政学大学院修了。米投資銀行メリルリンチ、英インベスコ・アセット・マネジメント勤務の後、幸福の科学に奉職。現在は幸福実現党外務局長、作家であり、YouTube(チャンネル登録者数49万人)やニコニコ動画での配信などを行う。
及川氏は冒頭、幸福実現党について、世界中の国々での政治の対立軸が、経済成長を重視し、減税路線、小さな政府、宗教的な自由をコンセプトとする「保守」と、社会福祉を重視し、増税路線、大きな政府、人権を大事にする「リベラル」であるとして、アメリカなら共和党が保守、民主党がリベラルと説明。そして日本では自民党が保守と言われているが、現在は社会福祉重視の増税政党であるとして、減税政党である本当の意味での保守政党に幸福実現党が当てはまるとした。
そして幸福実現党を「二宮尊徳や松下幸之助的な、勤勉の精神を持つ日本型の資本主義を目標とする政党」であると説明した。
及川氏は参院選における問題提起として、主に3つの項目について語った。
(1)「年金改造」が必要
1973年から年金が賦課方式となって以降、社会保障は"大盤振る舞い"になった。自民党は年金を「運用」「投資」と称して、税金のように使ってきた。しかし実際は不良債権となり、巨大な額が回収できなくなっている。今や年金は社会保険料で賄えなくなっており、社会保障関係費は多額の税金がつぎ込まれている。歪んだ制度である。
日本のように、一般会計の3割以上も社会保障に投入している国は、先進国では見当たらない。原因追及が国会でなされていないが、使い込みにあったのではと考える。毎年、社会保険料が上がり、給付額は目減り。年金で暮らしていけない高齢者世代は生活保護に移り、若年層の未納者が増えている。「100年安心な年金」よりも、根本的な年金改造が必要。
(2)「ガソリン税」を廃止すべき
昨年はレギュラーが1リットル110円程度だったのが、今は170~180円。高騰の原因は世界的な物価の上昇もあるが、日本のガソリンに関する税金には問題がある。ガソリン税には本則税率と暫定税率、さらに石油石炭税、温暖化対策税がかかり、税金はレギュラー1リットルあたり57.36円。それを石油会社が負担し、価格に転嫁している。岸田政権は石油会社に補助金を出したが、リットル当たり数円しか安くなっていない。
まず、ガソリン税は間接税なので、これに消費税という間接税がかかるのは二重課税の疑いがある。政府は二重課税ではないと説明しているが、そもそも間接税は33年前、消費税導入時に多くが廃止された。それが、石油会社にかかる税金という理由で今も存在している。
さらにガソリン税の中の暫定税率が設定されたのは50年前で、50年間ずっと"暫定"として存在している。欧米などあらゆる国では、ガソリンなど物価上昇に対して減税措置を行っている。日本もガソリン税を廃止すべき。
(3)「奨学金」を政府による貸与型から、民間による寄付へ
日本の奨学金はほとんどが利息付の貸与型。四年制大学なら、卒業後約400万円の借金を背負うことになる。その一方で、政府は2008年の「留学生30万人計画」以降、給付型の気前のいい奨学金を外国人留学生に出している。毎月10数万円を給付し、大学だけでなく専門学校や日本語学校も留学生扱いとなる。日本人の学生を優先すべきではないか。
私は海外に留学していた経験から、日本でも民間の寄付による給付型奨学金をつくるべきだと考える。これはアメリカの大学では普通のこと。政府が税金で対策するのではなく、民間による寄付という形にする。
現政権は低所得子育て世帯に対する「子ども1人当たり5万円」の給付金などを進めているが、消費減税の方が効果が高い。軽減税率を使えばすぐに可能と考える。
また、政府は新型コロナウィルスのワクチンを無料で接種できるようにし、実質的な強制摂取を行っている。欧米にならい、ワクチン接種後遺症の調査と情報開示を行うべき。
日本を改めて、夢のある国に戻すには根本的な国家改造が必要。アメリカのトランプ前大統領は"Make America Great Again"をスローガンに国を復活させた。私たちも減税と規制改革で"Make Japan Great Again"を目指したい。80年代から90年代の、日本が"最強"だった時代に戻したい。これを訴えていきたい。
会見後、囲み取材に応える及川氏。
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