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アメリカのトランプ大統領が、「紙ストローの強制使用を終わらせる」とする大統領令に署名しました。今後、政府機関での調達を行わないほか、3月27日までに、「紙ストローの使用を終わらせる国家戦略」を立てるよう命じるものです。

 

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トランプ氏は、紙ストローについて「破れたり折れたり割けたりした。熱いものを入れると長く持たず、数分か、数秒しか持たない。ばかげている」と酷評し、政府機関の紙ストローの購入を停止することを命じました。

 

バイデン前政権下では、プラスチックごみの削減のため、プラスチック製のストローをはじめ、食べ物や飲み物の包装やボトルを連邦政府の調達から排除するとしていました。また、ワシントン州シアトルやカリフォルニア州、ニュージャージー州なども、飲食店がプラスチック製のストローを提供することを規制し、紙ストローへの切り替えを進めています。

 

今回発表された大統領令では、紙ストローに含まれる化学物質が「人体への健康リスクをもたらす可能性がある」ことを問題視しているほか、「紙ストローが高価かつ、消費者が複数の紙ストローを使用しなければならないこともある」ということ、「紙ストローを製造する際のCO2排出量や水の消費がプラスチック製よりも多いなど、環境負担が重い」といった問題点を指摘しました。

 

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