たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

雪国の思い出写真「足跡」

2022年02月13日 | 写真

 

2018. 1.15 撮影( 福島県耶麻郡北塩原村山間にて)

一枚目は「ウサギ」の足跡でしょうか・・・ 

 

この冬は雪国へのスキーや撮影にでかけることはできず

 懐かしい雪景色撮影の旅を思い起こしながら

時折保存データを開いて眺めています。

 

雪景色の中でふと雪上の動物の足跡に目が留まり

夢中で撮影した記憶がよみがえりました。

忘れられない懐かしい思い出写真です。

 

 

 

2015. 1.15 撮影 (栃木県奥日光「竜頭の滝」

 

二枚目は七年前の写真で何の動物の足跡か不明です。

「竜頭の滝」の長い流域の中ほどの側道からの撮影です。

激流の中の岩盤に雪が深く降り積もっていました。

ふと見ると岩盤の先端まで小動物?の足跡が続いていて

そこからまた引き返していったようです。

水か魚を求めていたのかどうかはわかりません。

動物が写っていればもっと楽しい一枚になったでしょう。

 

 

 

  2018.1.27 撮影 (福島県北塩原村裏磐梯「五色沼」にて)

 

  三枚目は4年前に裏磐梯へ撮影に出かけた時の一枚です。

 スノーシューを履いて五色沼を巡った懐かしい思い出。

「弁天沼」畔の深雪の中を慎重に一歩一歩進んでいた時

奥の林から池畔の面白い形の深雪の上まで点々と続く

動物の足跡に気づいてびっくり仰天!

とっさにカメラを構えて構図を決めようとした時

更に驚いたことに、一羽の白鳥が 眼前に!

 広い沼の彼方からスイスイと泳いで接近してきたのです。

こんなにもラッキーなシャッターチャンスはめったにないことで

夢中でシャッターを切り続けた忘れられないひとときでした

 


カメラ散歩・・・この白い実は?

2021年11月25日 | 写真



「ナンキンハゼ」:トウダイグサ科シラキ属の落葉高木
原産地は中国・東南アジアで樹高は約15m

秋の紅葉が美しく、街路・公園樹に多用されている。
夏に咲く黄花は枝先に穂状で上に伸び先が垂れ下がる。

花後の実は秋に熟し白い蝋に包まれていて愛らしい!

                                                           (11月23日 撮影)







 めずらしく「誕生花」にはなっていない。

「花ことば」:「真心」「心が通じる」







いつもの散歩道の両脇に数株が並んでいる。
紅葉はもう終わりに近く落ち葉が目立っていた。

見上げると白い実がとても可憐で
動き回りながら何度もシャッターを切り続けた。







紅葉がすっかり散ってしまった木を見上げると
鳩が夢中で白い実をついばんでいた。






「サザンカ」も満開を過ぎ三色の花びらの絨毯も美しい。







「コムラサキ(小紫)」

「クマツヅラ」科「ムラサキシキブ」属の落葉低木で
 木の高さは2mほど。紫色の実も黄葉も美しい。
「ムラサキシキブ」より木も実も小さいので
この名がつけられたという。

 「ムラサキシキブ」と比べると、小さな実が愛らしく
  店では「コムラサキ」のほうが人気が高いといわれる。

滝撮影の思い出 - XII 「豊英大滝」(千葉県)

2021年10月02日 | 写真




「豊英(とよふさ)大滝」  2018. . 13 撮影


千葉県では「粟又(あわまた)の滝」に次ぐ大規模の滝で
上段の滝には下からは見えないが大きな滝つぼがある。
滝の岩盤は上段・下段ともに変化に富み見応えがある。

初夏の頃と11月中旬頃からの紅葉期にも撮影が楽しめる。
(*ただし雨期や雨の後以外は滝の水量が極めて少ない。)

この滝は滝前までの渓流沿いの道がなくて
100mは長靴で滑りやすい沢の中を歩く。
(*膝下までの普通の長靴で間に合う。)







上段の滝前に上がり撮影した一枚

奥から二筋目の流れの上部に「ヒョングリ」が見られる。
岩盤の凹みで水が勢いよく跳ね上がっている。
規模は小さいがこの滝の魅力の一つになっている。


上段の滝つぼはかなり広く適度な深さもあり
夏には親子連れが集まって水遊びを楽しんでいる。
(この場所は君津市「清和県民の森」の奥になる。)







二枚目とほぼ同じ位置で下段を見下ろして撮影した。

一枚目の滝全景写真とあわせて見ると
滝周辺の岩盤の滑らかさと複雑さがよくわかる。

濡れた岩盤はどこも滑りやすく足元に注意を要する。







「落ち葉の舞い」  2013. 11. 19 撮影 

(*この写真はおよそ 8 年前の晩秋に撮影)

すぐ上の写真とほとんど同じ位置で下段を撮影中に
 滝つぼの落ち葉がゆっくり動いているのに気づいた。

超スローシャッターで撮影してみると・・・
 モニター画面におもしろい画像が現れた。

滝つぼの水量が絶妙であったため
落ち葉が滝つぼの下流側の縁を越えられず
一か所に集まっていた。そして・・・

右端のわずかな滝水が滝つぼの水をうまく動かして
  落ち葉を ゆるやかに回転させてくれたのだった!


滝撮影の思い出 - XI 「月待の滝」(茨城県)

2021年09月29日 | 写真




「月待(つきまち)の滝」(2016.4.21撮影

  茨城県北部「久慈川」の支流「大生瀬川」にかかる滝。
高さ17m、幅12mで規模はこじんまりとしているが
姿が独特で、滝の岩盤も趣がある。
周囲にはイロハモミジが多く新緑・紅葉が美しい。

普段は二筋の流れで「夫婦滝」とも呼ばれ
 水量が多いと「子滝」が現れて「親子滝」になる。

この珍しい姿により、古来安産・子育て開運を祈り
二十三夜の月の出を待つ婦女子が集う
 「二十三夜講」が開かれる神聖な場となり
この滝に「月待の滝」の名がつけられたという。







またこの滝の特徴は、滝の岩盤下部がえぐれて
 滝の流れを裏側に入り込んで眺めることができる。
いわゆる「裏見の滝」の姿になっている。

幸いなことにこの日は滝の水量が豊かで
この角度から見ると上記のように流れが三筋になり
「親子滝」の姿になっているのがわかる。
 秋にはモミジが色づき美しい滝景色になるだろう。

この土地は茨城県久慈郡大子(だいご)町の一角で
近くには「日本三名瀑」の一つ「袋田の滝」もあり
 見応えのある二つの滝を一日で楽しむことができる。

参考久慈郡大子町の「道の駅  奥久慈だいご」に
    カーナビをセットして出かけるとよいでしょう。
  0295(72)6111


滝撮影の思い出 - X 「照葉峡」(群馬県)

2021年09月20日 | 写真



「つづみ(鼓)の滝」2018.10.26撮影)

「照葉(てりは)峡」は群馬県利根郡みなかみ町から
片品村へと延びる県道63号沿いの渓谷で
 奥地には「奥利根水源の森」が広がっている。

 またこの渓谷では、俳人水原秋櫻子が名付けたという
  変化に富んだ多くの小滝が次々と姿を現し楽しめる。

  紅葉は例年10月中旬から下旬頃に見ごろになる。






木精こだま)の滝

「関東の奥入瀬」とも呼ばれる紅葉シーズンには
 狭い道を多くの車が行き交うようになる。
照葉峡渓流沿いの道には駐車場は一か所もない。

運よく道脇のすこし広いスペースに駐車できれば
そこから歩き回って撮影を続けることになる。
 混み始めるととてもゆっくり楽しむことができない。
 




「木精の滝」(縦構図でもう一枚)

今回は初めてで様子がわからず昼前に到着したので
 渓流沿いはどこもかなり混雑していた。
 撮影するための足場も狭く入り込めない。
 11の滝すべてを撮影することはとてもできなかった。

 又の機会にはぜひ早朝到着予定で出かけたいと思う。






「潜流(せんりゅう)の滝」





「山彦(やまびこ)の滝」



滝撮影の思い出 - IX 「塩原温泉郷の滝」(栃木県)

2021年09月15日 | 写真


「竜化(りゅうか)の滝」(2018.10.11  撮影) 

 滝の撮影を始めてからもうずいぶん長い年月が経った。
 繰り返し何度も撮影に通った滝もいくつかある。
いつも車で夜中の渋滞のない時間に出かけるので
やはり関東の滝が訪問回数が多くなってくる。

「竜化の滝」は回数が上位五つに入る滝だと思う。

 この滝は滝下の展望台からしか見ることができない。
 奥深い狭い谷間の崖の上から四段に流れ落ちてくる。
 心地よいリズム感があって見ていて楽しい。

 「目の前の岩場を上がり奥の直瀑の滝つぼを見たい」
と、いつも思うがそれはできない。
この滝はこの姿でしか撮ることができない。

「竜が身をくねらせながら天に上がる姿を思わせる滝」






「錦秋の竜化の滝」(2016.11.14 撮影

5年前の紅葉全盛期にでかけた時の一枚。
谷間が狭くて紅葉がほとんど画面に入らないので
 この時は横構図で右上に紅葉を入れて撮影した。






「風挙(ふうきょ)の滝」(2018.9.18 撮影

「竜化の滝」へ向かう山道途中の「前衛の滝」
 滝愛好家が使うことば「ヒョングリ」が見られる。

「ヒョングリ滝」とは、滝水が流れる岩盤の凹み等で
  水が勢いよく跳ね上がる滝の姿を表現している。

水が少ない時には「ヒョングリ」は勢いがないので
 写真にはならず、通り過ぎることが多い。





「布 滝」(2019.7.27 撮影

塩原温泉郷を流れる「箒川(ほうきがわ)」にかかる滝

「竜化の滝」入り口駐車場から山道をしばらく歩き
右下に見える箒川を見下ろすと
豊かに流れる箒川の川幅が一か所急に狭くなり
両岸からせり出した巨岩の間で激流となって
 川の段差を勢いよく流れ落ちるのが見える。

更に山道を先へ進んで上方から見下ろすと
まるで白い布が流れ落ちているかのように見える。
この流れの姿から「布 滝」と名づけられたという。

滝落ち口の巨岩の上に立ちカメラを構えていた時
 急に背後から日差しが入り眼前に虹が立ち上がった!
 その一瞬を逃さずシャッターを切った思い出の一枚。


滝撮影の思い出 - VIII 「 西沢渓谷」(山梨県)

2021年09月11日 | 写真



「三重(みえ)の滝」2019. 5. 18 撮影)

「西沢渓谷」JR山梨市駅からバス60分「西沢渓谷入口」
中央自動車道勝沼ICから60分入口到着。駐車場二ヶ所
 市営駐車場60台)「道の駅みとみ」北駐車場200台)

秩父多摩甲斐国立公園内の国内屈指の渓谷美を誇る景勝地
 冬季積雪期閉鎖期間を除いて年間多くの人が訪れる。

「森林セラピー基地」「平成の名水百選」「水源の森百選
「森林浴の森百選」に選定され貴重な大自然の宝庫。


日本の滝百選「七ツ釜五段の滝」をはじめ渓谷道沿いの
多数の滝と青い渓流が織りなす渓谷美がすばらしく
例年新緑と紅葉の季節にはかなり混雑する。
  




「貞泉さだいずみの滝」

 西沢渓谷道一周コース全長約10kmは「一方通行」で
 渓流沿いの道幅も狭く急な登りもあり、すれ違いによる
危険を避けるためにこのように決められている。

*ただし最初の「三重の滝」までの約2㎞の間は
 比較的安全な道が続いているため
 途中からの引き返しができることになっている。

「七ツ釜五段の滝」への登りと更に最高地点までの急登
そしてそこから駐車場に戻るなだらかな長い下りは
 原則一方通行」で、ひたすらがんばって歩く。

 無事完歩の喜びは忘れられない思い出になる



 


「竜神の滝」

滝の姿がきれいで、上下の青い滝つぼも美しい。

ここは特に道が狭くて三脚は使えないので
 カメラは手持ちで慎重にシャッターを切った。





「母胎淵」の青い流れ

「竜神の滝」からすこし上がった地点の絶景
透き通った青い流れと新緑が美しい。

対岸の岸壁に大きな深い「洞穴」が見えて足が止まった。
長年の渓流による侵食で「甌穴」ができたのだろうか
という推測は頭に浮かんでくる。

この地点の道脇に「母胎淵」の案内表示があるが
命名の由来はなかなかわかりにくい。
 いろいろ想像をめぐらしながらしばし景色を楽しむ。

ここでは水辺の安全な平らな岩の上で
 のんびり座って一休みすることもできる。





「七ツ釜五段の滝(最下段)」

西沢渓谷の長い登り道のいちばんの見どころ!

めったに見られない美しい滝の姿で
 なかなか滝前を去りがたい気持ちになる。
 思い残しのないように何枚も撮影した。

 かなり前の紅葉期の写真も大事に保存している。
今回が二度目の西沢渓谷道完歩になった。





「七ツ釜五段の滝(中段)」

この位置からは青い滝つぼ(釜)が三つはっきり見えて
立ち止まる人が多い。撮影は順番待ちになる。





「七ツ釜五段の滝上部」 滝上部脇の登山道から撮影

さらに上に向かって進むと滝最上部は道脇の木陰に入り
「七ツ釜五段の滝」全容を一枚で撮影することはできない。


滝撮影の思い出 - VII 「赤滝」「おしらじの滝」(栃木県)

2021年09月06日 | 写真



「赤 滝」2012.10.18 撮影)

山間を抜ける県道56号(矢板-塩原線)沿いの滝
「栃木県民の森」入口奥の橋の脇の案内地図に注意。
左手の狭い道に入りゆっくりと進む。
道の左脇に小さな看板がありここから沢へ下る。

雑草が茂っていて看板が隠れて見えないことがある。
しばらく進んでだめなら引き返し再度看板を探す。

滝水が流れ落ちる断崖の下部に赤い泥岩が見える。
これが「赤滝」の名の由来だといわれる。

この沢は水量が少なく滝水が乏しいことがあるので
撮影目的なら雨の後にでかけたほうがよい。
滝下は巨岩が多く足元が不安定で長靴が役に立つ。






「おしらじの滝」2018.9.16撮影)


県道56号に戻り塩原温泉郷方面へと向かう。
しばらく走ると右手に「山の駅たかはら」がある。
ここで一休みしてスッカン沢方面へ進む。
間もなく左手に「おしらじの滝」入口駐車場がある。

滝までの下り坂はおよそ10分ほどで危険はない。
滝前の大岩を回りこむと眼前の滝風景に息をのむ。

繊細な白い静かな滝水の流れ
透き通った青い滝つぼ
周囲の巨岩の迫力!






 この滝には「まぼろしの滝」という別名がある。
 沢の水が乏しく滝水が枯れることがあるからだろう。

この滝は雨の後をねらって訪れる人が多い。

またこの滝では巨岩の上からの転落事故が
これまでにかなり発生しているらしい。
 足元に十分注意しなければかなり危険だと思う。

滝撮影の思い出 - VI 「小野川不動滝」(福島県)

2021年08月31日 | 写真



「ダブルレインボー」2013. 7. 9  撮影


 福島県裏磐梯の「小野川不動滝」撮影にでかけた。
千葉市から裏磐梯まで車で行くのはかなりの距離で
 いつも二泊三日の予定で余裕をもって行動する。

真夏の一日、滝前でのんびり撮影を楽しんだ。
この滝は「滝つぼ」がなくて岩が集まっている。
滝水は激しく岩にぶつかり水飛沫が舞い上がる。

一瞬滝に日差しが入り滝下に虹色が広がった!
珍しい「二重虹(ふたえにじ)」がかかった!

   ハワイではダブルレインボーが普通に見られるという。
ダブルレインボーは「幸せを呼ぶ虹」といわれる。

滝撮影でこんな虹を見るのは初めてでびっくり仰天!
  カメラを持つ手が震えたのを今でも覚えている。


*≪ダブルレインボーの特徴≫*

下段の虹が「主虹」(普通の虹)で色は赤が上、青が下
    上段の虹「副虹」は逆に青が上、赤が下になっている。
*「虹」は「主虹」よりも色が淡い。)

そしてまもなく日差しが絶え虹は消えてしまった。






「小野川不動滝ブルーアイス」(2018.2.27  撮影


二枚目の写真は二度目の小野川不動滝撮影記録で
  真冬の雪景の中の滝を撮影することができた。

滝入り口駐車場には二台の車があり、幸いなことに
滝への道に踏み跡がしっかりとついていた。
「スノーシュー」を装着して慎重に上り始めた。
滝までは雪道なら30~40分はかかる。

滝前では高校の運動部員グループが記念撮影中で
 引率の先生がカメラを構えているところだった。

ひょっとして滝は完全氷結かと想像していたが
 幸い滝水は凍りつかず勢いよく流れ落ちていた。
  落差は約40メートルの直瀑で迫力がある。

   滝つぼ周囲の透き通った青い氷塊がとても美しい。
これが厳冬の小野川不動滝の「ブルーアイス」!!

【参考】裏磐梯 雪祭り」イベントの一環として
この滝への「ブルーアイススノーシューツアー」が
ガイド付きで企画され「五色沼コース」などと並び
  人気コースになっている。 (コロナ禍で昨冬は中止)

 あちこち動き回ってしばらくは夢中で撮影を続けた。
途中一瞬日差しが入り滝下にうっすら虹がかかった。
なんという幸運だろう!
「ブルーアイス+虹」の滝を撮影することができた!

これまで小野川不動滝撮影にでかけたのは二度だけで
 二回とも虹を撮影できた感動の一瞬の記録となった。


滝撮影の思い出 - V 「華厳の滝」(栃木県)

2021年08月27日 | 写真


  「華厳渓谷俯瞰撮影」(201717 撮影)  


日光市から奥日光へ通じる「いろは坂」上部の駐車場から
ロープウェイに乗り、華厳渓谷・華厳の滝・中禅寺湖を
 見渡すデッキに立った。彼方には奥日光連山も展望できる
  すばらしい大展望で、周囲から大きな歓声が上がった。

これまではいつもここを素通りして奥日光へ向かったため
 初めて見る雄大な雪景に見とれ何度もシャッターを切った。






「華厳の滝」柱状節理の大岩壁(2013 . 113 撮影


「那智の滝」「袋田の滝」と並ぶ日本三名瀑の一つで
駐車場からは直近の展望台から撮影した一枚。
(*ブログ開設の約半年前に撮影した写真です。)

幅約100mの「柱状節理」の大岩壁を強調し広角で撮影。
左上に紺碧の青空を入れ、そのちょうど真ん中に
  白い雲が入るのをじっと待ってシャッターを切った。

何年経ってもあの日没頭した撮影の楽しさは忘れらない。


滝撮影の思い出 - IV 「吐竜の滝」(山梨県)

2021年08月22日 | 写真


「吐竜(どりゅう)の滝」 2014.11.2  撮影


山梨県北杜市清里高原川俣川渓谷の断崖にかかる滝で
八ヶ岳からの豊かな伏流水が崖のいたるところから湧き出し
絹糸のように流れ落ちる美しく見飽きることのない滝風景。

滝の撮影を始めてからほぼ毎年二度三度と車ででかけた。
この写真は晩秋の深夜に千葉を発ち早朝滝前に到着し
濃い朝霧がすこし上がってから撮影した一枚で
たくさん溜まっている滝写真の中でもとても懐かしい。

滝の分類では「湧水瀑」、「潜流瀑」の仲間で
同じ仲間の富士山麓「白糸の滝」と並び
国内各地からも撮影などに訪れる人が多い。

数年前、滝近くの駐車場で夜明けを待ち林道を歩いて
滝前に着くと、すでに三脚をセットしている人がいた。
話し込むと、その方は福岡から車でやってきたという。
退職以後車で全国の滝を巡っているということだった。
こちらは千葉からで比較的近くて幸いだと思った。





 
2018.7.20  撮影


この写真は約3年前の真夏、滝の一部を縦構図で
超スローシャッターで撮影練習したときの一枚。

最近この滝風景を背景にしたCMがテレビで流れた。
片岡鶴太郎さん出演の製薬会社CMでとても楽しく
毎日のようにテレビで流れるのを見たことがある。







2013.5.30 撮影


川俣川渓谷は霧の名所とも言われていて朝霧が美しい。
この日は期待通りに濃い朝霧がたちこめた。
この滝はいろいろなアングルで撮影を楽しめる。





2013.7.30  撮影


上の写真の二ヵ月後、上流からのアングルで撮影した一枚。

コロナ禍蔓延で県境を越えての撮影旅はまったくできない。
これまで撮影したデータを大事に保存しておきたいと思う。


滝撮影の思い出 - III「スッカン沢の滝」(栃木県)

2021年08月12日 | 写真



「素簾の滝」①  2018. 6. 27  撮影


「スッカン沢」: 栃木県矢板市から那須塩原温泉郷へと通じる
県道56号「塩原矢板線」沿いの山深い秘境を流れる渓流で
水源「高原山」の鉱物・炭酸等の火山性成分が含まれることで
青い美しい水が流れている。矢板から向かうと約9㎞の位置に
スッカン沢入口「雄飛駐車場」がある。2km手前に「山の駅
たかはら」がある。スッカン沢の名は水が辛くて飲めないこと
から昔は「酢辛い沢」と呼ばれていたがなまっていつのまにか
今のように変化して呼ばれるようになったと伝えられている。


「素簾(それん)の滝」は断崖から湧水がまるですだれ(簾)のように
繊細な姿で流れ落ちる滝のことをいう。スッカン沢沿いに続く断崖
のいたるところから湧水が豊かに流れ落ちていて、木々の合間から
見える流れや直接沢に流れ落ちる滝など変化に富む美しい景色に
見とれて、何度も三脚をセットして撮影を楽しむことができる。

スッカン沢の無数の「素簾の滝」はそれぞれに滝の名はない。
一般的な滝の分類で表すとすれば「湧水瀑」の仲間に入る。







「素簾の滝」② 2018. 7. 9  撮影 


断崖上の湧水の落ち口を撮影していた時、木漏れ日が差した。
その美しさに感激して何度もシャッターを切り続けた。

「光芒」という画題をつけて写真展にも出展した思い出の一枚。






「素簾の滝」③ 2018. 9. 28  撮影


撮影日を見るとスッカン沢の撮影には何度もでかけたことが
懐かしく思い出される。
HDには他にも青い沢の流れの写真も数多く残っている。






「素簾の滝」④ 2018. 7. 9  撮影


急な斜面になんとか三脚をセットして撮影した一枚。







「素簾の滝」 2019. 9.14  撮影


紅葉が始まる前の深い緑に包まれた崖のいたるところから
湧水が流れ落ちるとても美しい光景で足が止まった。

この場所でどのくらいの時間撮影を続けたことだろう






「雄飛の滝」① 2018. 5.14  撮影


スッカン沢には「素簾の滝」(湧水瀑)ばかりではなく
渓流がそのまま断崖を流れおちる「直瀑」などの
滝もある。この「雄飛の滝」がその代表になっている。

約3年前のこの時間は滝前からはちょうど逆光で
鮮やかな光芒滝風景を記録することができた。

【注】左上方からの光芒が美しい流れは「素簾の滝」で
    右側の激流がスッカン沢の直瀑「雄飛の滝」です。

この滝まで行くには入り口から沢沿いの歩道をかなり歩く。
撮影地点の滝前までの沢に下る道は特に注意を要する。

*加えてスッカン沢沿いだけではなく県道沿いでも
携帯電波は届かないので十分な安全確保が欠かせない。







「雄飛の滝」② 2018. 10. 29  撮影


錦秋の滝風景写真の中では貴重な思い出の一枚。
洪水による流木が滝つぼに突き刺さっていた。

季節感を出すことができた写真奥の紅葉に包まれた
断崖から流れ落ちる素簾の滝もアクセントになった。


【参考】:スッカン沢は2019年の台風19号の被害によって
 長期間「全面通行止め」となっていましたが
   昨年11月14日「通行止め解除」になっています。
  

滝撮影の思い出 - II 「龍門の滝」(栃木県)

2021年08月03日 | 写真


(2017. 8. 23 撮影)


「龍門の滝」:栃木県那須烏山市を流れる「江川」にかかる滝。


JR「宇都宮駅」⇒(東北本線)⇒「宝積寺駅」下車⇒
⇒(JR烏山線に乗り換え)⇒「滝駅」下車⇒徒歩5分

これまで何度となく通い続けた滝。「滝駅」にナビセットして
 渋滞を避けるためいつも深夜に車で出かけることに決めている。

千葉市の自宅からは約4時間で滝入り口駐車場に着く。

*一枚目はこれまでで最も水量が豊かだった時の滝風景。

滝幅は約65m、落差は約30mと圧倒的な迫力!!
何度通っても見飽きることがない。

*日本三名瀑の一つ「袋田の滝」(茨城県北部)は
 ここから遠くない位置にあり立ち寄ることが多い。







( 2016.11.23  撮影)

 
*この写真はこれまでで水量が最も少なかった時の一枚。
この日は右側半分はほとんど水が流れていなかった。

岩盤がとても複雑で変化に富んでいるのが魅力的!

水量が少なくても構図を工夫して撮影を楽しめる。






(2017.  6. 15 撮影  * モノクロ写真)


三枚目は水量がやや少なめだが一応全体に水が流れている。

スローシャッターで複雑な岩盤と水流を表現してみた。

急に濃い霧が立ちこめて早朝の滝風景の雰囲気が生まれた。







(2018.10.3 撮影)


四枚目は滝左端の一部をアップして撮影練習をした。

日差しを背にしていたので願ってもない虹に恵まれた!

四枚とも大事にHDにデータを保存している。




滝撮影の思い出 - I(長野県・栃木県)

2021年07月29日 | 写真

暑中お見舞い申し上げます






 「新滝」(長野県)2013/ 3/ 23 撮影 


ブログ開設が
2013月末で、それより少し前に訪れた
長野県木曽郡王滝村の「木曽の御嶽山」三合目にある滝。
落差30mの滝裏の洞穴に入り流れの裏側から撮影した。

信仰登山で入山する信者はこの滝で身を清め頂を目指す。
 真冬の全面氷結の名残の氷が眼前に横たわり迫力満点! 
滝前方の急峻な斜面の残雪と森林が透けて見えるように
適度なシャッタースピードで撮影した。思い起こせば
新しいデジタル一眼レフカメラを購入した頃だったので
 時間が経つのも忘れて夢中でシャッターを切り続けた。

 





「乙女の滝」(長野県)2017/ 2/ 26 撮影


長野県茅野市北山蓼科中央高原の秘境横谷渓谷の滝。
新緑と紅葉の季節の景色がすばらしく
温泉郷も人気があって多くの人が訪れる。

スキーと雪景色撮影道具を車に積みこんででかけた。
さすがに冬場は訪れる人も比較的少なく
横谷温泉郷に宿をとりゆっくり過ごすことができた。

宿から近い滝下への雪道を慎重に下り
岩盤に激しく流れ落ちる滝水と氷柱を撮影した。






「湯滝」(栃木県)2018/12/29 撮影


およそ二年半前の年末にスキーと雪景色撮影目的で
栃木県方面へでかけた時の忘れられない一枚で
自室掲示のA3写真を今でも外すことができない。

奥日光「湯滝」は「湯川」をせき止め「湯ノ湖」をつくった
「三岳」の溶岩流の高さ30m、長さ110mの大岩壁を
 激しく豪快に流れ落ちる名瀑で見飽きることがない。
滝下で撮影を終えると必ず滝上に移動する。
この地点は奥日光の最深部で積雪も深く
いつも滝の落ち口の頑丈なフェンスにへばりつき
 身を乗り出すような姿勢で時間も忘れて撮影を続ける。

この一枚の写真を自室で毎日じっと見つめるのは
それなりの理由がある。
画面右端の水中から雪を被った「長い首」?が出ている?
先端にぱっちりとした「黒い瞳とくちばし」?が見える?


***これに気付いたのは、帰宅後の撮影データの整理中
 HDに保存する写真を選んでいた時のことでした。
撮影中はまったくこの不思議な物体には気づかず
 滝の落ち口の激流に目が釘付けになっていました。

不思議な物体のある位置は水深は5~10cmほど。
水面下に体が完全に隠れているとはとても思えません。
それにしても黒い瞳と口ばしはまったく偶然の産物??

カメラは確かにありのままの風景を残してくれているので
飽きることもなくいつも自室で眺めて楽しんでいます。

*<追記>:その後まもなく正月にまた奥日光にでかけて
    (念のため)「湯滝」にも寄ってみましたが・・・
    鳥の頭のような「物体」は見当たりませんでした。

   (*編集ソフトはカメラ付属のもの以外は使用していません。)

いすみ海岸の夜明け(千葉県)

2020年10月07日 | 写真



未明に外房のいすみ海岸に着き朝日が昇るのを待った。
空には雲一つ見えずきれいな日の出が期待できた。

やがて水平線の彼方に朝日が顔を出した。
通称「雀島」は大小二つの島からなっている。
島とはいえ片方は小さく地元では「夫婦岩」とも呼ばれる。
だんだんと朝日が昇ってくると辺りに霧がたち始めた。





時間が経つにつれて霧がますます濃くなってきた。
朝日も濃霧に霞んでまるで月夜のように見えた。

この日は朝の気温がかなり低くて海水温も前日より下がり
朝日に照らされて気温はしだいに上昇し
その温度差が大きくなり濃霧が発生したのではないだろうか。

このような現象を目の前で実際に見るのは初めてだった。
波打ち際を動き回り夢中でシャッターを切り続けた。