たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

秋の花三種と昆虫

2019年10月15日 | 写真

2019.10.14 千葉市都市緑化植物園にて

 ホトトギスの花は今がいちばんの見ごろ。台風で葉や茎は傷んでいるが花はきれいに咲きそろっている。一見奇妙な姿のホバリングが得意なこの昆虫は「スズメガ」の一種「ヒメクロホウジャク」で、花から花へと忙しく飛び回り吸蜜する。幼虫はアカネやヘクソカズラなどを食べて成長する。



「ノコンギク」:野菊の代表種で純白の花びらがとても清楚できれいに目に映る。花の色は淡い紫、濃い紫色のものもある。この花は花びらがところどころ散ったのではないかと思われるように隙間があり、不規則に並んでいるのが特徴になっている。それに気づくとすぐに「ノコンギク」だとわかる。


「オケラ」:キク科オケラ属の山野草。秋に白いヒゲのような頭花を咲かせる。ピンクや赤の花もある。春に若芽が出たら揚げ物にして食べるとおいしいといわれる。梅雨の時期にはおけらの乾いた根を室内で焚いていぶし、湿気やカビを防ぐことを「おけら焼く」と呼び、古来湿気の多い土地で行われたという。
 京都八坂神社の「をけら詣り」は、大晦日から元日にかけて社前でおけらの根を入れてかがり火を焚く。参詣人はその火を縄に移して消えないように振りながら持ち帰り、神棚や仏前の燈明に点じ、また元日のお雑煮を作る際の火種にして一年の無病息災を祈る。おけらは厄除けの植物にもなっている。
 八坂神社の「びゃくじゅつ詣り」は「をけら詣り」とも呼ばれる。古名は「うけら」でしだいに「をけら」、「おけら」になった。
生薬名は「びゃくじゅつ」で、その根茎には整腸、利尿の薬効がある。とてもめずらしい植物をいつもの散歩コースの千葉市都市緑化植物園内で見つけて撮影することができた。

 
台風19号による災害お見舞いを申し上げます
 



久しぶりの植物園 10 / 6

2019年10月06日 | 日記

白花と青花の「カリガネソウ」右端の昆虫は「ヒメクロホウジャク」(千葉市都市緑化植物園にて)

 
 久しぶりにカメラ散歩にでかけた。朝一番に佐倉市坂戸のDIC川村記念美術館庭園に向かった。いつもの日曜日なら駐車場はかなり混雑しているのだが、今朝はほんの数台しか車が見当たらなかった。そして庭園の入口にはまだ「台風による倒木被害の整備中のためこの先立ち入りはできません。」という案内掲示が出されていた。駐車場手前の林の中でもたくさんの大木が強風で倒されたままになっているので、庭園内の林間散策道や紫陽花の散策路、枝垂桜やハクモクレンの並木、蓮池や水連池などの周辺の木立も大きな被害を受けているのではないかととても心配になってくる。 
 その後千葉市内へ引き返して千葉市都市緑化植物園へと向かった。先日はここでもやはり入口にロープが張られ立ち入りはできなかったが、今日は園内の一部は解放されていた。中を歩いて驚いたことに、竹林でも孟宗竹が何本もなぎ倒され、その他あちこちで樹木の被害があったことがわかった。



「ホトトギス」の白花(上下二枚)




この花の名はずっと調べていますがまだ不明です。



台風で傷んだ「ガマズミ」の秋色の実



貴重な水生植物「ガガブタ」の花


 南海上で台風19号が発生!「今週後半には超大型に発達して北上し、三連休には日本列島に影響を及ぼす恐れがある。」との予報が出されています。大きな被害が出ないように心から祈るばかりです。(*自宅も含めて近隣のブルーシートのままの屋根の修復工事はまだどこも始まっていません。)

[追記]:ニックネーム「花音痴」さんという方からメッセージをいただきました。上から四枚目の花の名ですが、「令法」(りょうぶ)の仲間ではないかとお知らせをいただきました。以下「令法」についてしばらくいろいろ調べた結果です。

 「令法」:読み方もわからず初めて見る花の名で驚きました。この植物は高さが最高では10mにもなる落葉高木で、白い花の形はやや似たところもありました。上の写真を見ると背後のススキと同じ高さ(約1mほど)で、樹木の苗ではなく野草でした。花も「令法」は白一色でしたが、この花はつぼみはきれいなピンクで花は白色でした。
 このようなわけで、この花はどうも「令法」ではなさそうです。
 ご親切にさっそくメッセージをいただきましてありがとうございました。時々こんなことがありますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。