たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

晩秋の小太郎ヶ淵(栃木県)

2017年11月29日 | 写真

2017.11.27 撮影 

 奥塩原の秘境「小太郎ヶ淵」への道はなかなかわかりにくいが、塩原温泉郷の「簡保の宿塩原」のすぐ先の分岐点で左方向八方ヶ原方面へ向かう道に入り坂道を上がっていくとわかりやすい入り口看板が見える。渓流沿いまで下りる山中の道は狭くて運転に注意を要する。

 

変化に富んだ渓流の撮影が楽しい。

 

 

 

  この渓流沿いには「小太郎茶屋」がある。草団子や蕎麦・うどんなどがおいしくてそれを目当てに訪れる人も多い。写真のように渓流脇の岩盤の上に縁台がいくつも出ていて、秘境の渓流を眺めながらゆったりとしたひとときを過ごすことができる。

 

 

 積雪期も近く今月中(11月末)で小太郎茶屋は閉じられまた雪解けの季節から営業が始まるということだった。また新緑の季節にも出かけてみたいと思う。


賽の河原(那須高原)

2017年11月28日 | 写真

石の香や 夏草赤く 露あつし (芭蕉)

 那須湯本温泉郷の温泉神社(ゆぜんじんじゃ)奥の名勝「殺生石」史跡と「賽の河原」を芭蕉は奥の細道道中で訪れてこの句を残している。散策道脇にはこの句を刻んだ立派な石碑が立てられている。

 

千体地蔵

 ススキの穂が光り硫黄の臭いがたちこめる賽の河原には千体地蔵が 並んでいる。

 

 

 

茶臼岳 1915m  

 茶臼岳ロープウェイ乗り場までの急傾斜の道は11月末で閉鎖となる。せっかくの機会なので日陰に雪の残る道をゆっくりと走り、終点の峰の茶屋駐車場まで上がった。茶臼岳にはかなりの雪が見られたが、朝日岳は日当たりがよくて雪はほとんど解けていた。

 

朝日岳 1896m(2017.11.26 撮影)


沼ッ原湿原 (那須高原)

2017年11月27日 | 写真

「沼ッ原湿原」標高1230mの亜高山帯湿原(2017.11.26 撮影)

 那須高原と板室温泉を結ぶ高原道路途中の入り口看板を見落とさないように進み、しばらく急な山道を上がると左手に広い駐車場がある。駐車場脇の休憩スペースの草地にはすこし雪が見られた。ここから湿原への山道入り口には「熊出没注意」の看板が出ていた。

 

この急な石段の坂道を下ると湿原に着く。

 

湿原の水面は凍てつき草地にも所々に雪が積もっていた。

 

日当たりがよくて雪はほとんど解けていたが彼方の山は雪化粧して冬の訪れを告げていた。

 

夏場にはよく整備された木道脇のさまざまな亜高山植物を楽しむことができる。

 

 


小湊鉄道線月崎駅の不思議な建物

2017年11月26日 | 写真

2017.11.18 撮影

 「森ラジオステーション」:小湊鉄道船月崎駅の無人駅舎の脇にあるこの建物の屋根にも壁にも苔と多種類の山野草・植物が根付いている。春にはこの建物は桜の古木に囲まれ美しい。実はこの建物はかつては小湊鉄道保線作業員の休憩所で、内部には当時のままの畳敷きの休憩室、保線作業用トロッコ、作業工具などがそのまま残り展示公開されている。仕掛け人は木村崇人さんで、苔も植物もすべて植えつけたものだという。また建物内部には懐かしい昔のラジオの音が流れている。この建物はモントリオール国際映画祭正式出展作品「星が丘ワンダーランド」の舞台となり、ほかにも映画、ドラマ、CMなどで使われるようになっている小湊鉄道人気スポットの一つである。 

 

 

  クリスマスが近づくと小湊鉄道の各無人駅では地元の人たちの活動で工夫を凝らしたイルミネーションが点灯する。この月崎駅でも駅舎や周辺に多くの美しいイルミネーションが灯る。この日にはもうその準備が整っていた。小湊鉄道でも客車内部をイルミネーションで飾った「イルミネーション列車」が運行し、毎年人気を呼んでいる。

 

追加写真:小湊鉄道「上総久保駅」の大銀杏(同日撮影)

 ローカル線の小さな無人駅舎の脇にイチョウの大木があり、毎年きれいに色づく頃には多くのカメラマンが集まる。今年は10月の二度の台風の影響もあって、場所によって葉の痛みや色づきの具合がまちまちでなかなか見頃の予測がつけにくかった。この銀杏は台風による強風のためか北側の葉はもうすっかり散っていた。


袋田の滝(茨城県)

2017年11月25日 | 写真

日本三名瀑「袋田の滝」最上段の流れ

 「袋田の滝」:茨城県北部久慈郡大子町の滝。久慈川支流滝川にかかる落差120m、幅73mの迫力ある流れはいつ見てもすばらしい。巨大な岩壁も流れも変化に富み、細かく見れば四段に流れ落ちていることから「四度の滝」の別名もある。「華厳の滝」「那智の滝」と並んで日本三名瀑の一つであることはよく知られている。厳冬期には全面氷結することもあり、アイスクライミングのゲレンデになることでも知られている。

 去る11月14日に久しぶりに訪れたが、降りしきる雨にもかかわらず紅葉最盛期ということもあって多くの観光客でにぎわっていた。三段になっている観瀑台もとても混みあって、撮影は順番待ちの状態で三脚などはとても使うことはできなかった。

 

滝下から見上げて撮影(三段目・四段目) 

 

二段目右側の流れ部分撮影

 

雨にけむる袋田の滝(四段目は下の繁みで隠れている。)


「ふしぎな岬」の台風被害

2017年11月24日 | 写真

2017.11.19 撮影

 千葉県富津市と安房郡鋸南町との境にある「明鐘岬(みょうがねみさき)」は鋸山が東京湾に落ち込む位置にある小さな岬で、その岬の上には2014年封切の吉永小百合主演東映映画「ふしぎな岬の物語」の舞台になった小じんまりとした「音楽と珈琲の店・岬」がある。この店はそれ以来多くのファンや関係者が訪れる「名店」になっている。南房総に撮影にでかけた時に駐車場が空いていれば何度か立ち寄ったことがある。

 今回は駐車場に入ってすぐに「がけ崩れのため危険」の立て札を見てびっくりし、店のほうに近寄ると店の前のそそり立つ岬の断崖が大きく崩れ落ちて建物に迫っていた。以前はベランダ前を車も通れるほどのゆとりがあったがそれどころではなかった。あとほんの数メートル崖が崩れていたら・・・。幸いこの日は営業中で店に入って事情を聞いてみると、去る10月23日の台風21号直撃の大波でがけ崩れが発生したということだった。

 

 

  いつものようにおいしい珈琲とケーキをいただいた後、がけ崩れの様子を 見るために回り道をして海辺に下りてみた。見上げると写真のようなおそろしい眺めで、建物の上には鋸山の崖が迫り、道路を挟んで立っている店は崩れた崖上ぎりぎりの位置に見える。このままではいつどうなるかわからないきびしい状態だということが一目でわかる。車両も入りにくい海辺のがけ崩れの修復工事は早急にできるのだろうか。一日も早く工事が始まるのを期待するしかない。

 

[参考写真] 2015.6.20 撮影


みささぎ島夕景

2017年11月23日 | 写真

2017.11.19 撮影

 千葉県安房郡鋸南町勝山海岸の「みささぎ島」は岩石だけの小さな島で植物は見当たらない。千葉市からは車で1時間半ほどのこの地点に毎年何度も撮影に通っている。この島の頂上と右急斜面にまるで人影のような荒波に侵食された岩石が見られ、見通しのよい日には背後に富士山が望めることで夕景撮影が楽しい。さらにこの島の左手には劣らず魅力的な「浮島」もある。この日は左手前の岩の上で夕暮れ時まで釣りを楽しむ親子三人のシルエットを画面に入れて撮影した。夕日は富士山のかなり左方向に離れていて、接近するのはまだしばらく経ってからになる。その頃にはまた撮影に出かけたいと思っている。


乙女の滝(那須高原)

2017年11月21日 | 写真

「乙女の滝」2017.11.12 撮影

 栃木県那須高原板室街道沿いの駐車場に入ると滝の水音が聞こえるほどの近さでアプローチが楽なこともあり、栃木県方面へ撮影にでかける時にはいつも立ち寄ることにしている。今回は朝からの晴天でひょっとすると虹が見られるかもしれないという期待があった。急な石段を下りて滝前に立つと期待通りの虹がかかっていた。しかしいつものように滝前の岩石群は水しぶきで濡れ足元は不安定で三脚はとても使えない。カメラもすぐにしぶきで濡れてしまう。しっかり防水カバーをつけ虹が滝つぼから斜め上にかかって見える滝正面に移動して手持ちで連写した。


吹割の滝 (群馬県)

2017年11月18日 | 写真

「吹割の滝」 2017.11.9 撮影

 「吹割の滝」(群馬県沼田市):昭和11年12月16日に国の「天然記念物・名勝」に指定された。その姿から「東洋のナイアガラ」とも呼ばれて親しまれ、「日本の滝百選」にも選定されている名瀑。関越自動車道沼田インターから片品村・奥日光へと通じるR120号線を約20分ほど走って道沿いの駐車場に入り、そこからは徒歩10分ほどで滝を見ることができる。

 

「ふきわりの滝」と呼ぶ人もいるが、正式名称は「ふきわれの滝」

 


四万川「甌穴」(群馬県)

2017年11月17日 | 写真

 

 「四万川甌穴(おうけつ)群」:群馬県指定天然記念物で観光名所の一つとなっている。四万温泉郷入り口付近の四万川の川底に自然浸食による大小八つのポットのような穴が形成されている。道路わきには大きな案内看板、駐車場、みやげ物店、カフェがあって見過ごすことはない。いちばん深い穴で3.2mの深さがあるという。甌穴は水があまり多くない静かな流れの時は四万ブルーの美しさが際立っていて写真撮影に集まる人も多い。

 


摩耶の滝 (群馬県)

2017年11月16日 | 写真

 

 「摩耶の滝」:「摩耶姫」にまつわる伝説の滝で、四万温泉郷最深部の国指定重要文化財(旧国宝)日向見薬師堂脇からの片道約2kmの山道を上がる。四万川の水源となる日向見川にかかる落差約20mの滝。滝前には滝姫伝説について詳しく書かれた看板が立てられていた。撮影スペースはごく狭く、ロープが張られた断崖上から滝を見ると落ち口も滝つぼも隠れていてよく見えない。ロープからせいいっぱいに手を伸ばして撮影しても写真のような姿にしか撮ることができなかった。撮影がとても難しいこの状況は、栃木県塩原温泉郷山奥のスッカン沢にかかる「雄飛の滝」と極めてよく似ている。(2017.11.8 撮影) 

 

 

 滝までの山道入り口には「熊出没注意」の看板があり、途中数ケ所に「熊よけ」のための丈夫な鉄製の鐘と金づちが設置されていた。

 

 

 

 

 山道は予想したほどには急な坂はなく、熊よけの鐘は残さずしっかりと鳴らしながらも周囲の紅葉を楽しみながら往復することができた。


しゃくなげの滝 (群馬県)

2017年11月13日 | 写真

 

 「しゃくなげの滝」:群馬県中之条町四万川ダム湖奥の山あいの滝。落差は25mで複雑な岩壁の上を勢いよく流れ落ちる。紅葉に包まれた姿はとても美しい。またその名のとおり5月中旬頃には滝正面の藪の中に群生するしゃくなげ(石楠花)が咲きそろい、魅力的な眺めになるという。新緑・石楠花の季節にもまた訪れてみたいと思う。

 

 

  滝下への道筋を見つけて滝つぼ前に三脚をセットしゆっくり時間をかけて撮影を楽しんだ。

  

 

 不思議なことにこの滝は「四万ブルー」の青みを帯びてはいなかった。(2017.11.8撮影)


四万川ダム湖畔紅葉風景

2017年11月12日 | 写真

 2017.11.8 撮影:四万川ダム湖畔の紅葉と四万ブルーの湖水・浮島の眺め

 

              

ダム湖の奥へと続く四万ブルーの流れ

 

ダムの上から見下ろした四万温泉郷最深部の温泉宿と集落


「四万ブルー」の流れ

2017年11月11日 | 写真

 

 

「小泉の滝」 

 2017.11.8 撮影: 群馬県吾妻郡中之条町を流れる利根川水系上流の一級河川「四万川」の水は「四万ブルー」と呼ばれる美しい色合いの流れになっている。中之条町山あいの四万ダムから流れ落ちた水は奥深い四万温泉郷に沿って流れている。四万温泉は宿の中はもちろん通りにも飲泉所が設置されていて、古来「胃腸によい名湯」として知られている。秋にはこの辺りは紅葉の名所としても知られ、紅葉狩りを兼ねて訪れる人が多い。