たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

竜化の滝(栃木県)

2017年09月28日 | 写真

「竜化の滝」 2017.9.20 撮影

 「竜化の滝」:前掲の「乙女の滝」とともに訪れる回数が多い滝で、塩原温泉郷の数ある滝の中の代表格として知られている。これまでにも四季折々の滝の姿をこのブログにアップしてきた。急峻な崖の合い間を「竜が天に舞い上がる」かのような姿をしている。最上段の豪快な直瀑の前に上がり滝つぼを見たいのだが、山道はこの滝前が終点になっていて上がることはできない。滝見スペースも狭く撮影アングルはあまり変わらず撮影した滝の姿はいつもほとんど同じだが、今回は一見してこれまでの写真と一ヶ所だけ違うところがある。それは上から二段目の部分で、左端に一筋はっきりと水流が写っている。台風18号の後でまだ水量が多く、二段目の岩盤がすこし凹んだ部分からも水が勢いよく流れ落ちていていつもと違う印象を受ける。

 

 参考写真(2016.11.14 撮影)

 昨年の紅葉最盛期に撮影した写真では、同じ部分はよく見るとわずかに水がこぼれ落ちている程度で滝の姿には影響していない。ほとんどすべての観光写真や写真集の写真はこの「竜が舞い上がる」姿になっている。

 

 「風挙の滝」:竜化の滝へ向かう山道の途中でひと休みして楽しむ滝で、水量が豊かなときには中段の岩盤の凹みから水が跳ね上がっている「ひょんぐり」の姿もはっきりしてくる。

 

 山道の脇を流れる渓流も変化があって楽しい。


乙女の滝(栃木県)

2017年09月27日 | 写真

「乙女の滝」2017.9.20 撮影

 栃木県那須塩原市「板室温泉」入り口から那須高原へ通じる高原道路「板室街道」沿いのわかりやすい「乙女の滝」案内看板とよく整備された駐車場は見過ごす心配はない。駐車場からは滝の水音を聞きながらわずか100mほどの林間の小道と急な石段を下りるだけで滝前に着く。きれいな姿の滝で、流れがしなやかな乙女の髪を思わせることからつけられた名だという。スローシャッターで撮影してみると、たしかにその名のとおりに見えるが、肉眼で見ると特に水量が多い時は以下の写真のように水しぶきも激しい流れになる。撮影が楽しい滝までのアプローチがとても楽で、千葉県外の滝ではこれまでに訪れた回数がいちばん多い。急な階段には丈夫な金属製の手すりもあり、真冬の深い雪の日にも撮影した思い出がある。 

 

 

 

 

 2~4枚目の写真は可能な限り滝に近づいて撮影した。足場は晴れた日でも濡れて滑りやすい岩石群と粘土で三脚はとても使えず、いつも超高速シャッターで連写する。水しぶきがはげしい時は、運よく木漏れ日が入ると光芒写真になることもある。


マックラ滝 -II(栃木県)

2017年09月26日 | 写真

 

 

 「マックラ滝」-II : またいつ見に来ることができるかわからない秘境の滝前から去り難く、いろいろな角度で撮影しながら長い時間を過ごした。午前11時過ぎに、雲の切れ間からの一瞬の日差しで水しぶきが輝いた。光芒が美しい。この光景を記録に残したくて夢中でシャッターを切り続けた。


マックラ滝 -I (栃木県)

2017年09月25日 | 写真

「マックラ滝」2017.9.19 撮影

 「マックラ滝」:栃木県日光市霧降高原の滝といえば、「日本の滝百選」の「霧降の滝」をすぐに思い浮かべる。数ある日光の滝の中でも「華厳の滝」(日本三名瀑)、「裏見の滝」と並ぶ「日光三名瀑」の一つで、観瀑台からは峡谷を挟んだ対斜面を雄大なスケールで流れ落ちる姿が見渡せる。その流れは日光を流れる一級河川大谷川の支流「霧降川」で、さらに上流の奥深い森の中には「霧降隠れ三滝」がある。その最深部にある主瀑「マックラ滝」へ向かった。北向きのこの滝が昔はもっとうっそうとした木立に囲まれて薄暗かったことでこのめずらしい名がつけられたという。落差40mで、マグマの冷却によって形成された柱状節理の岩壁を豪快に流れ落ちる。これまで夏季に二度、秋にも二度撮影に向かったことがありこれが五度目になる。夏季には山ビルなどが多く、また山中では特に年間を通して熊には十分に注意しなければならない。

 

 今回は台風18号の直後で水量が豊かなことは承知の上で出かけた。だが久しぶりの訪問でうかつにも隠れ三滝を巡るには渓流にかかる丸太橋・木橋を渡らなければならないことが頭に入っていなかった。肝心のマックラ滝前の渓流にかかる木橋は流されていた。十分に時間をかけて渓流の深さや勢いを判断して、靴を脱いで三脚で支えながら渡渉することにした。他の滝へ向かう木橋も流されていて、こちらは渓流が深くて渡るのは危険なため撮影はあきらめた。期待通りに水量はこれまででいちばん多く、滝の最上部からは水が勢いよく跳ね上がり、多角度から「ひょんぐり」の姿も撮影することができた。 

 

 

 滝前にそびえ立つ巨木がこの滝風景の魅力の一つになっている。この「沢胡桃(サワグルミ)」は幹廻りは6mあり樹齢350年と推定されている。いつも激しい水しぶきを避けてレンズを確認したりする際にこの木陰を利用している。


シロバナヒガンバナ

2017年09月19日 | 写真

2017.9.17 撮影(千葉市都市緑化植物園にて)

 毎年楽しみにしているヒガンバナが今年もちゃんとお彼岸の時期に合わせて咲きそろっている。赤い彼岸花ほどではないが白花もあちこちで見かける。シロバナヒガンバナ(白花彼岸花)(別名「シロバナマンジュシャゲ」)は、ヒガンバナ(リコリス)とショウキラン(別名「ショウキズイセン」)との自然交雑種と考えられている。白花とはいってもほんのりと黄色味を帯びた色合いになっている。

   より純白に近いヒガンバナとしては、「ニアホワイト」(リコリスの一種)などがある。ヒガンバナ(リコリス)の仲間には、赤、白、濃淡ピンク、黄色系などの花があることになる。ピンク系は「リコリス展」などでよく見かけるが、いろいろな名のきれいな花がある。

 以下4枚の写真に一緒に映っている青紫色の花と丸いつぼみは「カリガネソウ(雁金草)」で、この花も毎年この場所で一緒に撮影するのが楽しみになっている。

 

「カリガネソウ(雁金草)」(別名「帆掛草」)は雁が飛んでいる姿(または帆掛舟の形)を思わせることから名づけられたという。 

 

淡いピンクのヒガンバナ(リコリス)も混じって咲いていた。

 

黄色の花はショウキズイセン(別名ショウキラン)で、これもリコリスの一種。

 朝から雨(風)が強く期待していたほど花びらに滴がつかない。傘をさしても濡れてしまうほどの雨。カメラの防水だけはしっかりとして撮影を続けた。

  **お彼岸なので同じ日に同じ植物園で撮影した赤い彼岸花の写真も追加します。

木陰でまだつぼみが多い場所でやっと開いた一輪

 

白花彼岸花群生の奥に赤い彼岸花が並ぶ花風景


昼過ぎの「スイフヨウ」

2017年09月17日 | 写真

2017.9.15  千葉市都市緑化植物園にて(上下2枚)

 

 

写真1枚追加します。(2017.9.17 朝撮影)(*雨に濡れた純白の酔芙蓉)

 

 「スイフヨウ」(酔芙蓉):アオイ科 フヨウ属の落葉低木。フヨウの園芸品種で観賞用として主に庭園などに植栽される。開花期は7月~10月。八重咲き品種が多いが一重のものもある。花の色変化が特徴で、朝は白、昼頃からほんのりとピンク色に染まり徐々に色が濃くなって夕方には紅色になりしぼんでしまう「一日花」。このことから、まるでお酒に酔って色づくかのように見えることからこの花の名がつけられたことはよく知られている。

    *「芙蓉」は秋の季語。「酔芙蓉」を詠みこんだ句も多い。

      惑ふこと 多き日の過ぎ 酔芙蓉    伊藤悦子

      酔芙蓉 大空の色 変わりなく     土井木賊

      尼寺の 障子に映る 酔芙蓉      前川嘉風

      夕風に 委ねる疲れ 酔芙蓉      奥田不二子

      思ふまま 酔いしか揺るる 酔芙蓉   門田窓城

      酔芙蓉 うすくれないに 暮れゆけり  吉田静代 

 

       *花言葉:「繊細な美」「しとやかな恋人」「心変わり」

     *8月5日、27日、10月17日、11月10日などの誕生花


ベニシジミ蝶

2017年09月15日 | 写真

シソの花にベニシジミ (2017.9.14) 

 「ベニシジミ」:チョウ目 シジミチョウ科の小さな蝶で、平地~亜高山帯まで広範囲に生息し国内各地で普通に見かけられるシジミチョウの仲間。ユーラシア大陸中部~北部、北米にも分布する。

 幼虫は緑色を帯びたイモムシで越冬する(12~2月)。成虫は各種の花の上を敏速に飛び回り吸蜜する(3~11月)。一目でそれとわかる翔の紅色がきれいでこの蝶の名の由来となり、黒い斑点はシジミチョウの特徴になっている。自宅の庭の「シソ」(紫蘇)の花から花へ飛び回っているのをみつけて撮影した。       


南無谷崎夕景(千葉県)

2017年09月14日 | 写真

 

2017.9.13 撮影

 千葉県南房総の海岸線はどこからでも一年中夕陽の景色が楽しめる。昨日は真夏日に近い暑い一日となった。天気予報で期待していたよりも朝から雲が多く、やはりまだ遠いとはいえ大型台風の影響があるのかと思った。夕陽の景色はきびしいかと思っていたが、せっかくなのでいつもよく立ち寄る南無谷崎へ向かった。

 けっきょく日没まで雲は晴れなかったが、適度な波があり、撮影練習を続けていた。やがて西の空が赤くなりはるか彼方に富士山の姿もかすかに望めた。

<一枚目の写真>島は手前が「船虫島」、奥が「雀島」でとてもよい海岸風景が楽しめるので最近では何度も通い続けている。写真右端の水平線上にかすかに富士山の姿が見える。

<二枚目の写真>あたりが暗くなってきたので撮影を切り上げてすこし離れた駐車場へ戻った。荷物を片付けて車に積み込んでいると、散歩中の地元の人たちが歓声をあげて夕景を楽しんでいる姿が見えた。海を振り返ると・・・これはびっくり仰天で、先ほどまではそれほどではなかった上空が真っ赤に染まり富士山の姿がくっきりと浮かび上がっていた。こんな赤いきれいな夕陽はとてもめずらしいらしく、浜辺の人たちは皆スマホを構えて写真を撮り続けていた。急いでカメラを取り出し夢中で連写した。ほんの二、三分で空は暗くなりまるで夢のような夕景は目の前から消えてしまった。 


留春の滝 (栃木県)

2017年09月13日 | 写真

「那須塩原温泉郷・留春の滝」2017.8.24 撮影

 塩原温泉郷にある滝の中では「竜化の滝」下の「風挙の滝」とこの「留春の滝」でちょっとした「ひょんぐり」が楽しめるので、訪れる回数が多い。今回は雨続きの後で水量が多く、いつもよりは勢いがあるだろうと予想していた。

 塩原温泉郷を流れる箒川沿いの崖上の駐車場に入り、準備を整えてから急なジグザグの崖道を下り吊橋を渡る。水量が多いときにはまもなく激しい水音が響いてくる。対岸の崖上から勢いよく飛び出した水がほぼ垂直の岩壁下の滝つぼに流れ落ちる。滝つぼに下りるには手前のかなり危険な崖を下りなければならないが、今回は雨と水しぶきで辺りが水浸しで滝つぼもはげしい流れになっていて滝の全体像を撮ることはできなかった。やむなく手前の崖上に三脚をセットし、最上部の崖から滝水が飛び出している「ひょんぐり」の部分の撮影を楽しんだ。

 

 

特に雨の日、雨後はここから滝つぼへ下りる道のない崖が危険

 

2016.5.24  がけ下の滝つぼ前で撮影

 昨年訪れた時は水量が少なくてひょんぐりも見られず、超スローシャッターで撮影した。


「キンケハラナガツチバチ」

2017年09月12日 | 写真

 

 

 「キンケハラナガツチバチ」(金毛腹長土蜂):ハチ目 ツチバチ科 のツチバチの一種で体長は17~27mm。本州~沖縄に生息する。全身に金茶色の毛が生えていて他のツチバチより胴体(腹)が長いことからこの名がつけられた。4月~10月に成虫で見られる。メスは成虫で越冬し、オスは土の中に巣をつくり幼虫はコガネムシの幼虫を食べて成長する。攻撃性は低く、捕まえたりしないかぎり刺されるようなことはないといわれる。

 このハチを見かけたのは千葉公園散歩中で、40mmマクロレンズをつけた軽いカメラだけ持って出かけたため、直近まで近寄りちょっと緊張しながら撮影したが、このハチはまったく気にせずキバナコスモスの蜜を吸い続けていた。   (2017.9.11 撮影)


太平洋が見える棚田

2017年09月11日 | 写真

 

  「嶺岡二子(みねおかふたこ)棚田」:千葉県鴨川市の山あいにある棚田。棚田付近まではかなり狭くて急な坂道を上がっていく。規模は同じ鴨川市山あいの「大山千枚田」ほどではないが、変化に富んだ魅力的な景色が楽しめる。実はこれが初めての訪問で驚いたのだが、棚田の上部からは鴨川市街地の彼方に太平洋を見渡すことができる。この日は雨が降ったり止んだりで海は霞んでいたが、よく晴れた日や日の出の時間帯にはすばらしい眺めになるだろう。道をしっかり覚えたので、大山千枚田へでかける時には必ずこちらにも立ち寄りたいと思う。

 [参考]:「大山千枚田」「嶺岡二子棚田」をはじめ鴨川市内では「山入」「川代」「釜沼北」のあわせて五ヶ所の棚田で棚田オーナーを募集している。

**問合せ先:「棚田倶楽部」(大山千枚田内事務局) [電話]:04-7099-9050 

 

  大山千枚田と同じように雨続きで収穫が遅れた田んぼが残っていた。雨の水が溜まった田んぼでは一ヶ所だけ「はぜかけ」作業が行われていた。道路も田んぼも稲もすっかり濡れていて作業もさぞたいへんなことだろうと思われた。稲を天日干しするための「稲架(はぜ・はせ)」は地方によって他にも言い方がいろいろある。たとえば「はさ、はざ、いねき・いなぎ(稲木)、いねかけ(稲架け)」など。

 

作業中の田んぼのすぐ上の「はぜ(稲架)」にカラスが二羽とまっていた。

 

  棚田の周囲の草地に紫色の花がたくさん咲いていた。雨に濡れてとてもきれいで時間をかけて撮影した。草丈は30cm前後で花茎は直立している。左下隅の小さな花房のつぼみはつくしんぼのように見える。たくさんの小さな紫色の花が下から上に向かって咲いていく。この花はこれまで撮影したことが一度もなくて名もわからなかった。帰宅してから花図鑑などでずっと調べ続けているがまだ見つけることができない。 

**この花の名をご存知の方は教えてください。メッセージで知らせていただければこの記事への追記で紹介させていただきます。

**さきほどほぼ同時にお二人からメッセージが届きこの花の名を教えていただきました。

TYさん、コアジサイさん、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

                         (20:50 たびびと) 

 この花の名は「ツルボ」でした。ユリ科 ツルボ属の山野草で北海道から沖縄まで分布。

 *花言葉:「誰よりも強い味方」 *5月6日の誕生花 


雨の千枚田

2017年09月10日 | 写真

 

   千葉県鴨川市平塚の日本棚田百選「大山千枚田」は四季折々の風景写真の撮影スポットとしてよく知られている。とりわけ4月下旬から5月連休ごろの田植えの頃、8月下旬から9月上旬の収穫期には、棚田オーナーの人たちをはじめ里山の風景を楽しむ人の姿が絶えない。まれに冷え込みが強く南岸低気圧が通過するような時には、めったに見られない房総の雪景色も楽しめる。

   例年8月末から9月初旬にかけての休日には一斉に稲刈りが行われる。田植えも稲刈りも昔ながらの手作業で見ているととても懐かしい。この多忙な時期には狭い駐車場に一般車が入ることはできない。畦道もすべて作業の邪魔にもなるので関係者以外は立ち入り禁止になっている。報道写真など許可を受けている人以外の人が写真を撮るとすれば、関係者のじゃまにならないように離れた場所から広く風景写真として楽しむのがせいいっぱいである。

 例年ならほとんどの田んぼの稲刈りも脱穀作業も終わっている9月6日に様子を見に出かけた。この日は一日中雨の予報でおそらく作業が行われていることはないので、風景写真はゆっくり撮れると予想していた。現場に着いて見渡すと予想通り作業中の人影はまったく見当たらなかった。雨続きのためか収穫作業が例年よりも相当遅れていて稲刈りの済んでいない田んぼも多く、刈り取った稲を天日干しで乾燥させる「はぜかけ」がそのままたくさん残っていて稲もすっかり雨に濡れていた。これではとても脱穀作業は無理で、今年はほんとうに気の毒な天候続きだったと思う。やっと9日から10日の秋晴れの休日には関係者も多く集まって急ピッチで作業が行われていることだろう。

  

 

 ここでは例年「案山子コンテスト」が行われている。棚田周囲の道脇にはさまざまな案山子が並んでいたが、気の毒なことにどれも雨に濡れてぐったりとしていた。形もくずれていない案山子を見つけて一つだけ撮影しておいた。 


竜王峡の滝

2017年09月08日 | 写真

「虹見の滝」(2017.8.24 撮影)

  栃木県鬼怒川温泉郷と川治温泉郷の間にある「竜王峡」は、去る4月末に訪れた時には新緑に包まれた見頃のイワツツジの花や咲き始めた水芭蕉、その名のとおり虹がかかった虹見の滝を撮影することができた(4月29日・30日更新記事「竜王峡を歩く-I・II」)。今回は雨模様の天候で足元も滑りやすく対岸の山あいの道は危険なため、「虹見の橋」と「むささび橋」を結ぶ両岸一周のコースを歩くのはやめて入り口に近い滝だけを撮影することにした。

 

 

 「虹見の滝」と上流の「竪琴の滝」との間の小さな無名の渓流瀑を橋の上から撮影した。これまでは人通りも多くて素通りすることが多かったが、雨後で水量が豊かだったので立ち止まってしばらく眺めていた。前後に人影もなく三脚をセットしてゆっくりと撮影することができた。

 

「虹見の滝」上流の「竪琴の滝」

 もうすこし水量が少なければその名のとおりに「竪琴」を立てたような姿をしている。すぐ上に栃木県日光市と福島県南会津を結ぶ「会津鬼怒川線野岩(やがん)鉄道」の線路があり以前偶然に列車の姿が見えたこともあった。


「センニンソウ」(仙人草)

2017年09月07日 | 写真

2017.9.6 撮影(南房総山あいにて) 

 「センニンソウ」(仙人草):キンポウゲ科 センニンソウ属のつる性多年草。クレマチスの仲間で、7月~9月ごろに真っ白な4弁の花を咲かせる。花は「ボタンヅル」によく似ているが、「葉に切れ込みがないのがセンニンソウ」と覚える。ツルは他の植物にからみつき花期にはたくさんの白い花がその植物や低木を覆い隠してしまうほどで雪が降り積もったようにも見える。花後の実の先に長さ3cmくらいの羽毛状のものが残り、それが仙人のヒゲのように見えることからこの名がつけられた。別名の「馬食わず」は、この植物の茎と葉が有毒で馬が食べないことからつけられたという。

*花言葉:「無事」「あふれるほどの善意」(*この花言葉の由来はわかりにくい。)  


ほほえむ石仏

2017年09月03日 | 写真

 「竜頭之茶屋」前の石仏(花はミヤコワスレ)

 8月下旬の奥日光を走った。夏休みも残り少なくなり家族連れの観光客も多い。通いなれた奥日光でいつものように真っ先に「竜頭の滝」駐車場へ向かった。ところが滝上下の駐車場はほぼ満車状態で、しばらく入り口で待機してからやっと入ることができた。大型バスも数台見られた。滝前の江戸時代から続く老舗「竜頭之茶屋」の滝見スペースは大混雑で三脚などとても使えない。これは仕方がないので三脚は車に置いて200mを超える長い滝の側道をゆっくり上り下り往復散歩することにした。グループ・団体で記念撮影する人たちでどの撮影ポイントも混みあっていた。奥日光まで上がって滝らしい写真は一枚も撮らなかったのは過去10年以上で今回が初めてとなった。

 

  

 石仏を撮影した後も滝前には混雑で入り込めなかった。辺りを散策し「竜頭之茶屋」脇の滝下渓流にかかる橋の上から木々の合い間に見える滝と橋の下の渓流を三脚は使わずに撮影した(二枚目・三枚目の写真)。暑い暑い夏の終わりのゆっくりとした撮影旅の記録。