たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

「ハマヒルガオ」咲く頃

2020年04月30日 | 千葉県



 「ハマヒルガオ」(浜昼顔):ヒルガオ科 ヒルガオ属の多年草。国内では北海道から沖縄まで全国各地の海岸線の砂浜に自生し、つる性で地下茎は砂の中を這い、茎は砂地を這って群生する。5月ごろになるときれいなピンク色の花をたくさん咲かせる。草丈は10~20cm。世界中に広く分布する海浜性植物。 
**「花言葉」: 「絆」「休息」「やさしい愛情」など。
**7月16日・17日の誕生花




 海に囲まれた房総半島では、外房の九十九里海岸線をはじめ多くの砂浜で見かける。また内房(東京湾岸)でも富津岬の砂浜をはじめあちこちでハマヒルガオの花を楽しむことができる。










風に揺れる「白いハンカチ」(千葉市)

2020年04月28日 | 千葉県



    「ハンカチノキ」:(4/27 千葉市都市緑化植物園にて)






 中国南西部だけに自生する落葉高木で「一科一属一種」の極めて
めずらしい植物といわれるが、分類上はミズキ科となっている。葉を見るとたしかにミズキ科の樹木の葉と似ている。

 1867年に四川省の山中でフランス人アルマンダビット神父によって発見された。ダビット神父は1869年に中国でジャイアントパンダを発見した人物としても知られている。日本国内では1952年東京都内小石川植物園に初めて植栽された。

 千葉市中央区の「千葉市都市緑化植物園」に二本、「青葉の森公園」に一本のハンカチノキがある。例年4月下旬ごろになると、たくさんの白いハンカチが風になびくかのように見える「花」?(実は小さな球形の花を包む二枚の苞)を楽しむことができる。

 [参考]
①都市緑化植物園の駐車場は閉鎖中です。園内散歩は可能です。
②青葉の森公園のハンカチノキは残念ながら数年前に台風被害で傷つき養生中のため、白い「花」はまだほんのすこししか見られません。



(ハンカチノキの下に立てられている案内看板)

ネモフィラの花

2020年04月23日 | 千葉県



  新型コロナウィルスの猛威が一日も早く収束に向かいますように!




 2020.4.22 : 暖かい日差しの午後、千葉市緑区平和公園(市営霊園)へでかけた。いつものようにお参りと草取りを済ませてから広い園内を散策した。桜やコブシなどは咲き終わっていたが、ヤマブキ、ツツジ、ハナミズキなどの花があちこちに咲いていた。駐車場脇の花壇にはブルー、ピンク、白などいろいろな品種の「ネモフィラ」の花が咲きそろっていた。広く愛される花で公園などの花壇でよく見かける。
 「ネモフィラ」といえば、茨城県「国営ひたち海浜公園」の「ネモフィラの丘」の青空に溶け込むような一面の青いネモフィラが目に浮かぶ。もう満開になっていることだろう。

「ネモフィラ」ムラサキ科ネモフィラ属の一年草で北アメリカ原産。
   和名 「瑠璃唐草」 英名 「Baby blue eyes」 
  *** 花ことば 「可憐」




花弁に紫色の斑点があるきれいな花の上で
「ハナムグリ」が吸蜜していた。
(*「ハナムグリ」は「コガネムシ」の仲間)




 まだ幼いバッタがあちこちの花にとまっていた。
じっとカメラ目線。






 この昆虫は夢中で花びらを食べていた。

(*この昆虫も「ハナムグリ」と同じく「コガネムシ」の仲間で
とても種類が多く、ずっと昆虫図鑑で調べているところです。)


君津市豊英の春(千葉県)

2020年04月17日 | 千葉県



君津市「県立清和県民の森」谷間の春(4/15 撮影)

 千葉県(房総半島)の南部君津市の深い山あい豊英(とよふさ)の地に「清和県民の森」がある。その奥の渓流にかかる「豊英大滝」にはこれまで何度となく撮影に通っている。秋景色の写真は数多く溜まっているが、不思議なことに春季の写真がないことに気づき出かけることにした。
 同じ千葉県内でも北部にはまったく「〇〇山」と名の付く高地はないが、南部では標高はそれほどないものの「九十九谷」と呼ばれる多くの山々が連なった風景も楽しむことができる。千葉県は全国で最高地点の標高がもっとも低いことで知られ、南部の「愛宕山」の海抜408mが最高地点となっている。君津市の山あいにはそれほど高い山はないが、だんだんと奥地に入っていくとまるで秘境ともいえるような山深い景色が次々と目に入ってくる。
 
 一枚目の写真は清和県民の森内部の渓流にかかる橋の上から撮影した。谷間を彩る芽吹きからまだ間もない萌黄色や、やわらかな新緑、見ごろの山桜の色彩など、しばらくカメラも構えず見とれてしまうほどの美しい景色が広がっていた。さらに上空にはこれまた目が離せないほどのめずらしい形の雲がかかっていた。

 




 橋の上から移動して奥へと車を進め、「豊英大滝」付近の駐車スペースに入った。
この滝はこれまでにも何度もこのブログに投稿している。前回訪れた時よりも水量は少なめだったが、変化に富んだ岩盤が適度に露出していて楽しく撮影をすることができた。この写真の左上には紫色の岩ツツジも咲いていた。
 この滝は普通の格好ででかけると写真を撮ることはできない。山道を沢沿いまで下る道はあるがそこから滝下までは道がない。素足では危険で歩けない。つまり、長靴を用意していないと滝の姿が見える位置まで行くことができない。およそ100mくらいは滑りやすい足元に気をつけながら沢歩きをすることになる。





 夏にはキャンプ場などに訪れた家族連れなどで清和県民の森は特ににぎわう。実は県民の森の奥地にあるこの滝の滝つぼは広くて適度な深さがあり、子供連れの水遊びには適している。上流は山だけで民家などもまったくなく水は自然水で問題はない。
 ただし夏場になると一つ注意を要することがある。特に房総の山あいは夏場は「ヤマビル(山蛭)」の繁殖地として知られている。沢までの山道では木の枝から落ちてきたり足元から這いあがるヤマビルの被害を防がなければいけない。だいたい5月から10月頃までがヤマビルの繁殖期といわる。「房総のヤマビル」でネット検索して詳しく調べることができる。 

シャクナゲ(石楠花)の花

2020年04月11日 | 植物・花





 シャクナゲ(石楠花):ツツジ科ツツジ属の常緑低木。
   花の色はピンク、赤、黄色。福島県の県花。
ネパールの国花にもなっている。
開花期は4月中旬~5月上旬。6月5日の誕生花。
花言葉:「威厳」「荘厳」
 北半球の亜寒帯~熱帯山地の極めて広範囲に分布する。
さらにニューギニア、オーストラリアなど南半球にも広く分布し
 品種がとても多い。日本の公園や植物園ではピンク色の
西洋シャクナゲの花をよく見かける。

 千葉県南部の山あい養老渓谷の渓流沿いで
きれいなシャクナゲを見かけた。




 シャクナゲの位置から養老川沿いを下流方向へ向かうと
道脇の茂みの中でスミレの花とモミジの若葉が
木漏れ日を浴びて光っているのが目にとまった。

このモミジはまだスミレと同じくらいの背丈で
細長い茎の上に若葉が二枚だけ日差しを浴びていた。
子供のころに摘んで遊んだ竹とんぼのような形のモミジの種子が
風に乗ってこの位置に舞い落ちて芽吹いたのだろう。

関東でいちばん遅い紅葉の名所「養老渓谷」の美しいモミジは
このようにして自然に数を増やしてきたのだと思う。

万代の滝(千葉県) 

2020年04月09日 | 千葉県


 「万代(ばんだい)の滝」:千葉県夷隅郡大多喜町養老渓谷の主瀑「粟又の滝」から下流へと養老川沿いの遊歩道を約300mほど歩いていくと、左手奥の崖上から流れ落ちる滝が目に入る。「粟又の滝」と比較すればこじんまりとしているが、養老渓谷のいたるところで見かけられる古い地層が露出した変化に富んだ岸壁を流れ落ちる姿が魅力となっている。
 



 一枚目の写真のように雨後以外で水量が多くない時は、滝水の流れは左右二筋になっている。その場合はいつものことだが向かって左側の変化に富んだ流れを縦構図で切り取り、スローシャッターで撮影するのが楽しい。


外房いすみ市海岸風景

2020年04月07日 | 千葉県



外房御宿(おんじゅく)大波月(おおはづき)海岸「ろうそく岩」風景


 千葉県(房総半島)では西側東京湾岸を通称「内房」、東側太平洋岸を「外房」、半島南部を「南房総」と呼んでいる。これまで投稿した記事には内房や南房総の写真が多いが、今回は外房いすみ市御宿へ向かい、海岸線の「ろうそく岩」を初めて撮影することができた。
 外房では御宿海岸のすこし北側の一の宮海岸で東京オリンピックのサーフィン競技が行われる予定になっている。外房は太平洋の荒波が押し寄せる海岸線が続き、「九十九里浜」という名の長い長い砂浜の海岸線や、写真のような断崖がそそり立つ海岸風景も楽しむことができる。
 



 この二枚目の写真はスローシャッターで撮影



外房いすみ市津々ヶ浦「雀岩」

 御宿大波月海岸からすこし北へ上がった位置の海岸には、「雀岩」と呼ばれる小さな島のような巨岩がそそり立っている。すぐ右隣には小さな岩が並んでいて、二つが寄り添っているようにも見えることから、二つをあわせて別名「夫婦岩」とも呼ばれる。
 ここには釣り人に加えていつも写真愛好家が多く集まり、夫婦岩を前景にしての朝焼け風景や星空撮影の人気スポットになっている。実はこの場所もこれまで一度も訪れたことがなく初めてこの風景を楽しむことができた。


 

 小湊鉄道飯給駅の春

2020年04月06日 | 千葉県



房総のローカル路線小湊鉄道「飯給駅(いたぶえき)」の春





 今が桜も菜の花も満開で早朝から駐車スペースは満車。小さな無人駅の向かいの田んぼには水が張られ、線路際の満開の桜や菜の花が映り込んでいた。田んぼのあぜ道には多数の三脚が並んで列車が来るのを待ち受けていた。
 この季節には小湊鉄道やいすみ鉄道の各駅や沿線の撮影スポットは休日になると鉄道ファンだけではなく、房総の春景色の撮影を楽しむ人々でにぎわう。平日でも休日でも列車の運行は一時間に上りと下りのせいぜい二度くらいしかない。事前に運行時刻表をネットで調べておいて、できるだけ早い時間にでかけたほうがよい撮影場所が確保できて楽しい。








 小さな無人駅舎脇のじゃまにならない位置に三脚をセットし、桜や菜の花に囲まれた線路上に列車が姿を現すのを待ち続けた。 見物客が多い場所では極端にスピードを落としてゆっくりと走ってくれるサービスがうれしい。


「ハクモクレン」(白木蓮)の花

2020年04月05日 | 千葉県

 
 「ハクモクレン」(白木蓮):モクレン科モクレン属の落葉高木。樹高は10~15mで紫色のモクレンより高い。中国原産。別名「ハクレン」(白蓮)。開花期は3~4月。葉が出る前に純白の花をたくさん咲かせ、古来高貴な香りを放つ花として珍重されてきた。
 ハクモクレンよりも樹高は低く開花もやや遅い紫色の花を咲かせる「モクレン」は別名「シモクレン」(紫木蓮)とも呼ばれる。
 
 *花言葉:「気高さ」「高潔な心」「荘厳」「崇高」「慈愛」「崇敬」「自然への愛」