スタート地点から急坂を下りて最初に見られる「虹見の滝」。左奥に見えるのが「虹見橋」
「虹見の滝」のすぐ近くの「竪琴の滝」。なるほど竪琴の形を連想させる姿の流れ!!
対岸のやや足元が不安定なアップダウンのある山道の途中、湿地に咲き乱れる「九輪草」に心が和む。
湿地の木道脇にカキツバタが群生して咲いていた。まったく予想していなかった光景!
「むささび橋」の真ん中から見下ろした大峡谷と鬼怒川の流れ。胃が痛くなるような高度感!
快適な林間周遊道の途中で見かけたさわやかな清流(無名滝)
栃木県日光市鬼怒川温泉と川治温泉の間の大峡谷「龍王峡」ハイキングコースを歩いた。この峡谷はおよそ2200万年前、海底火山の活動により噴出した火山岩が鬼怒川の激流によって侵食され、その名のとおりまるで竜がのたうつかのような姿を思わせる迫力ある大景観が、鬼怒川温泉と川治温泉間約3kmにわたって続いている。その中でもこの渓谷のハイライトといわれる断崖と巨岩、鬼怒川の激流・清流が楽しめる「虹見橋」と「むささび橋」間片道約1kmの両岸回遊コース約2kmを一周した。
橋の上から望む目もくらむような断崖、虹見橋手前の美しい二つの滝、対岸のアップダウンのある山道途中の湿地に咲き乱れる初夏の花、崖の突端の巨岩の上に立ちのぞきこむ鬼怒川の激流、心地よい緑の中の林道、むささび橋のたもとのほっと一息つける「むささび茶屋」でのひと時などなど、変化に富んだコースで大自然のすばらしさを十分に楽しむことができた。秋景色の名所としても有名だが、初夏のさわやかな空気の中での散策も楽しい。ただし「散策・ハイキング」とはいえ、急坂やアップダウンもあり足元も不安定な断崖沿いの道で、服装や履物は街歩きスタイルではなくそれなりの準備をして歩くのが安全だと思う。 (2016/5/24 撮影)