たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

小さな秋

2016年11月29日 | 写真

 

 2016/11/28: 雨上がりの朝、千葉市若葉区の泉自然公園を散歩した。千葉市中心部から東南東へ約11kmの位置にあり、自然の地形を生かした総面積43haの広大な自然公園で、2016.2.10に「日本さくら名所100選」に選ばれた。四季折々に美しい自然のままの風景を楽しみながら散策することができる。早春のカタクリの大群落も人気で多くの人々が集まる。池が続く谷間には特にイロハモミジも多く、秋の散策も楽しい。

 このところの冷え込みで予想よりも紅葉の見頃がすこし早まったようで、散策路は多くの落葉で埋まり池にもたくさんの落葉が浮かんでいた。ふと見ると、池の中の朽ちて苔むした杭の上に野草やイロハモミジが根付き、まるで盆栽のように形よく育っていた。とりわけ真っ赤に色づいたモミジがとてもきれいで、立ち止まってしばらく見つめてしまった。このモミジがどんなふうに育っていくのか、今後訪れるたびにこの場所で確かめたいと思う。

 


千葉市の初雪 2016/11/24

2016年11月24日 | 千葉県

 

 

 

                     (2016/11/24 早朝  千葉市都市緑化植物園にて)

  千葉市に初雪が降った。午前6時の気温は2℃。寒い!気候温暖な房総では、例年11月下旬から12月上旬が紅葉の見頃となる。千葉市に長く住んでいるが晩秋の11月に降雪、積雪があったことはまったく記憶にない。冬季でさえ昨年度、一昨年度と二年続けて一度も積雪がなかった。今日のニュースでは、東京都心で11月に雪が降ったのは54年ぶりで積雪は観測史上初めてだという。明日の新聞記事でわかると思うが、東京よりもはるかに雪が少ない千葉での11月の積雪もまちがいなく観測史上初めてだと思う。

  未明に外の様子を見ると雨だったが、明け方になると雪に変わった。午後になってもまだ降り続いていた。屋根や車の上の降雪は3cmくらいにはなっている。早朝カメラ散歩でいつもの千葉市都市緑化植物園へでかけた。思えば紅葉が見頃になってきた季節に降りしきる雪の写真は県内はもちろん県外でもこれまで一枚も撮ったことがない。11月24日の日記写真として記録に残しておくことにした。 


晩秋の飛騨路 白川郷 - II

2016年11月22日 | 写真

 直前の更新記事の写真を撮影した後、かなり広がりのある白川郷集落をできるだけ歩き回りたいと思い早足で進んでいくと、前方の道脇に赤い実が鈴なりの柿の木が見えたので近づいていった。するとその家屋の茅葺き屋根には見たこともないほどの長い長い梯子が立てかけられていた。これは屋根のいちばん上の黒いシートがかけられている部分を修繕しているのだろうと思いその様子を見るために裏側へ回ってみることにした。

 

 なんと、裏側の茅葺き屋根は完全にはがされて骨組みだけになっていた。その骨組みも焼け焦げのような感じでかなり傷みがひどい。これは火災だったのかもしれない。残念なことに工事現場には人影がなく話を聞くことはできなかった。おそらく休憩中だったのだろう。これは大規模な家屋改修と茅葺き屋根の葺き替えの準備作業中だと思われた。

 合掌造りの茅葺き屋根の葺き替えは30~40年毎で、古くから集落の住民総出の互助組織による大作業として実施されてきたが、近年ではいろいろな事情から専門業者やボランティアの人たちの力がなければ困難になってきているといわれる。葺き替え工事はだいたい二ヶ月以上かかるということなので、雪の季節がやってくる前に完了するのか心配になる。

 

 集落内のいたるところで赤い実が鈴なりの柿の木が見られた。合掌造りの物置小屋の脇でも枝がちぎれるのではないかと思われるほどの柿の実が垂れ下がっていた。            (2016/11/18 撮影)


晩秋の飛騨路 白川郷 - I

2016年11月20日 | 写真

 

  夜間の冷え込みで屋根に霜が降りていたのだろうか。ユネスコ世界文化遺産「白川郷合掌造り集落」散策中、朝の日差しを浴びて合掌造りの屋根から水蒸気が舞い上がっているのが目に入った。手前の屋根の上に根付いたススキの穂が逆光で輝いていた。辺りを見回したがこのような光景はどこにも見当たらない。幸運にも偶然この場所にさしかかったことに感謝しながら急いでカメラを構えて夢中でシャッターを切リ続けた。

 忘れられない晩秋の飛騨路への旅の貴重な記録写真となった。        (2016/11/18 撮影)

 


世界遺産「五箇山」夕景

2016年11月19日 | 写真

 

ユネスコ世界文化遺産 「五箇山菅沼合掌造り集落」 晩秋の夕景 

 

 

 

 

 

 

 *1995年(平成7年)12月 富山県五箇山「相倉合掌造り集落」・「菅沼合掌造り集落」、岐阜県「白川郷合掌造り集落」がユネスコ世界文化遺産として登録された。           (2016/11/17 撮影)


清里高原の秋 - IV

2016年11月11日 | 写真

   清里高原「千ヶ滝」 2016/11/7 撮影

 八ヶ岳からの水を集めて清里高原を流れ落ちる富士川水系の「大門川」にかかる滝。この滝はいつ訪れても水量が豊かで、この角度の撮影位置に近づくと大迫力の水流に圧倒される。水しぶきが激しく体もカメラもすぐに濡れてしまうほどである。レンズが水しぶきですぐに曇ってしまうので三脚を使用してのスローシャッターでの撮影などはとても無理で、手持ちのカメラの防水用カバーを一瞬持ち上げてすばやく高速シャッターで撮影するしかない。雨の日でなくても足元はひどくぬかっていて撮影には苦労する。

 

「宮司の滝」 2014/11/2 撮影

 「大門川」上流の滝で千ヶ滝撮影後に撮影に向かう予定だったが時間の都合で今回はあきらめることにした。やはり列車での旅のため車で来た時のようにはうまく動けない。過去の撮影データを呼び出してみると、ちょうど2年前の11月に撮影した写真が出てきた。この日は午前中雨で、雨上がりを待って撮影に向かったのを記憶している。紅葉は盛りを過ぎていたが、雨に濡れた岩肌や木々がしっとりとした色合いでなかなかよい記録写真になったと思う。「大門川三滝」のもう一つの滝「大滝」は千ヶ滝の下流にあるが、これもすこし離れているため無理で、次回にまた撮影に行きたいと思う。

 


清里高原の秋 - III

2016年11月10日 | 写真

 

 

 

 

   清里高原への旅初日は11月6日正午すこし前に清里駅到着後、駅前のカフェで休んでから「吐竜の滝」へ向かった。紅葉シーズンの日曜日ということもあって、滝周辺にはカメラマンや観光客が多くあまり動き回っての撮影は無理だったが、二日目の11月7日早朝宿を出てもう一度同じ道を歩き、いろいろな角度からゆっくりと撮影を楽しんだ。

 

 


清里高原の秋 - II

2016年11月09日 | 写真

JR清里駅前の街路樹「ナナカマド」 2016/11/6 撮影

 「ナナカマド(七竈)」: バラ科・ナナカマド属の落葉樹で北海道から九州にかけて分布する。夏にはさわやかな印象の白い小さな房状の花を咲かせ、秋になると真紅の紅葉が見事。さらに葉が落ちた後もたくさんの真っ赤な実が目を楽しませてくれる。山地での自生が多いが、北国では街路樹や庭木として多く利用されている。その材質はとても堅く七回カマド(竈)の火に入れても燃え尽きないことからその名がつけられたという。火災・落雷よけのお守りの木ともされてきた。北海道、東北北部の多くの自治体が「市・町・村の木」に指定している。

 

「クサギ」(臭木)の実 2016/11/7 撮影  

  「クサギ(臭木)」: クマツヅラ科・クサギ属の落葉小高木で山野に自生し高さは3mほどになる。茎・葉に悪臭があることからこの名がつけられた。夏には白い花を咲かせ、秋の果実(写真)は碧色で、赤紫色の星状に開いたガク片がよく目立つ。古くから染料として用いられ、春の若葉は和え物や天ぷらとして食用にもなった。高血圧、リウマチなどに薬効があるという。

 清里高原の山中ですこし離れたところから見たときは「マユミ(真弓)」の花かと思ったが、近づいてみると「マユミ」のきれいなピンク色の花とはあきらかに違っていた。初めて見る花(実)で後で調べてみようと思い何枚か慎重に撮影しておいた。帰宅してからいろいろ調べてやっとこの木を探し当てることができた。

 


清里高原の秋 - I

2016年11月08日 | 写真

「吐竜(どりゅう)の滝」

  2016/11/6: 早朝JR千葉駅から電車を乗り継いで山梨県北杜市清里高原へ向かった。JR小淵沢駅から小海線に乗り変えてJR清里駅に午前11:43に到着した。北杜市にはこれまで何度も通ったお気に入りの滝が多い。今回は紅葉シーズン真っ只中ということもあって、宿も道路も駐車場も混み合っているので車ではなく初めて電車を使うことにした。大渋滞にも巻き込まれる心配もなくゆっくりと清里駅から比較的近い滝だけを撮影することにした。 

 まずは八ヶ岳の裾野に広がる清里高原の川俣川東沢渓谷「吐竜の滝」を目指して片道約3kmの林道を下っていった。ここでも滝への道入り口には「クマ出没注意」の警告看板が出ている。いざという時のための準備も整えて渓流沿いの道に入った。時期的に紅葉はすこし盛りを過ぎてはいたが、それでも滝周辺の鮮やかな紅葉・黄葉が目に入って感激し、さっそく撮影準備に入った。

 

 「吐竜の滝」: 八ヶ岳からの伏流水が東沢渓谷川俣川沿いの崖のいたるところから湧き出して流れ落ち渓流に注ぎ込む「潜流瀑」で、さまざまなアングルでの撮影を楽しむことができる魅力いっぱいの滝。これまでにも新緑、深緑、紅葉、積雪期の風景撮影に何度も訪れている。(*プロフィール写真は新緑の季節の早朝撮影した朝霧に包まれた「吐竜の滝」) 

 


DIC川村記念美術館庭園散策 11/4

2016年11月04日 | 写真

  深秋の日差しで光るケヤキの紅葉がまぶしい。秋色に包まれたデッキでのひとときを楽しむ人たちの姿が絶えない。休憩舎の屋根の上に白く見えるのは十月桜。

 

 園内の散策路脇の草地にたくさん咲いている可憐なリンドウの花。桜の落葉が秋色を添えていた。

 

 秋の七草のひとつ「フジバカマ」が満開になってきている。左下の青い花は「キキョウ」の花。

 

 スイレン池にはもう花はなく、周囲の色づいてきた木々の色彩がきれいに映りこんでいた。

 

 スイレン池脇のイロハモミジの紅葉も美しい。

 

 園内あちこちでほぼ満開になった「ツワブキ」の花を楽しむことができる。特に林の中の散策路脇ではツワブキの大群生が見られる。   (2016/11/4 撮影)


深まる秋

2016年11月03日 | 写真

  千葉市でもこのところ気温は一気に下がってもう上着なしではいられなくなってきた。朝夕は12℃前後の日が続いている。北関東の高嶺にも初雪が降り、紅葉のすそ模様の景色もあちこちで見られるようだ。関東で紅葉がもっとも遅い房総では例年11月下旬ごろから12月上旬ごろが見頃となるが、千葉市中心部の青葉の森公園の樹木が色づき始めた。公園内を散歩する人たちがいっせいに空を見上げていた。見事な高積雲が北西からの季節風にのって南東方向へまっすぐに伸びて空いっぱいに広がっていた。猛烈な勢いで寒気が流れ込んでいることがわかる。刻一刻と雲の表情も変わっていておもしろい。散歩時はいつも携帯している小型カメラを急いで取り出して何枚も撮影した。

 

 色づき始めた樹形の美しい「モミジバフウ」を見上げて一枚撮影した。マンサク科の落葉高木で北米~中米原産。大正時代に日本に渡来した。山地などでの自生はなく、公園樹、街路樹として植栽されている。一見してカエデの葉に似ていて見分けは簡単ではない。樹高は20mほどになる。

 

 「ユリノキ」(百合の木):「モミジバフウ」よりももっとよく見かけるモクレン科の落葉高木。北海道南部から沖縄まで広く植栽され大きく育っている。樹高は30mほどにもなり樹形が端正で紅葉も美しいことから、やはり公園樹、街路樹として広く植栽されている。これもまたモミジバフウと同じく山地などでの自生はない。原産は北米東部で明治時代に日本に渡来した。5月ごろチューリップに似た花を咲かせることから「チューリップの木」という別名もある。


2006年の記録写真から

2016年11月01日 | 写真

 2006/1/6-7 白川郷・永平寺にて撮影

 

 

 2016/11/1: あっという間に11月に入った。また年賀状のことも気になる。今朝は北海道、東北北部は雪。本州でも山岳地帯では雪になっているところもあることだろう。千葉市でも冷たい雨が降り続いている。このところなかなか旅にも出かけられず時々HDで昔の写真を眺めたりしている。今朝は思い切り10年前に遡って2006年正月に撮影した写真データを取り出してみた。2006年1月6日から7日まで、北陸・飛騨路を旅したときの記録である。眺めているうちにまた雪が降り始めたら白川郷へでも旅にでかけたくなった。

 当時は主にフィルムカメラを使っていたが、旅行ではいつも軽くて便利なコンパクトデジカメ(コンデジ)も携帯していた。この場所ではコンデジで撮影していた。デジタル一眼レフカメラを使い始めたのはこの2、3年後だったと思う。飛騨の白川郷も永平寺も正月から豪雪に見舞われていて深い雪の中を散策したことを今でもよく覚えている。他にも飛騨高山、金沢の兼六園、東尋坊などを回った。正月からこのような大雪では雪国で暮らす人たちはさぞかし大変なことであろうと思いながら巡ったものだった。

 フィルムカメラで撮影した記録はネガで残ってはいるが物置のどの箱に入っているのやら見当もつかないし、もうカビにまみれてダメになっているかもしれないので取り出してみる気にもなれないでいる。せいぜいたまにアルバムを見るくらいである。やはりデジタル化は実にありがたい変革であったのだと思う。